ニンジャスレイヤー二次創作テキストカラテ【ノージャンケン・ノーカラテ】

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ニンジャスレイヤー二次創作テキストカラテ【ノージャンケン・ノーカラテ】

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（これまでのあらすじ：暗黒非合法探偵イチロー・モリタは、不当なギャンブルで奪われた品を取り返して欲しいという依頼を受け、テッカバ・カジノを訪れた。）

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（だが、テッカバ・カジノで待ち受けていたのは、ただのディーラーではなかった。ディーラースーツの男の口元にはマスク、否、メンポ！ニンジャの…ディーラー！）

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（イチロー・モリタはこの危機的状況に対し、決断的にニンジャ装束を生成し、ニンジャスレイヤーとなったのだ。）

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「ドーモ、ニンジャスレイヤーです。」「ドーモ、ニンジャスレイヤー＝サン。バンカーです。」「イヤーッ！」アイサツからコンマ０２秒、ニンジャスレイヤーの腕が鞭のようにしなり、スリケンが射出された！ 1

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だが、CLAAANK!硬質ガラスめいたカラテの斥力によって、スリケンはバンカーに到達する前に弾かれたのだ。「ここはカジノ。ディーラーである私がルールだ、ニンジャスレイヤー＝サン。ルールに従わなければ私を傷つけることはできない。わかって頂けただろうか。」 2

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「ヌゥー…！」「さて、ニンジャスレイヤー＝サン、君がここに来たということは、何かしら求めるものがあるのだろう。ここはカジノだ。ギャンブルで決着をつけようではないか。」ニンジャスレイヤーは、しばし考察した。「よかろう。何で勝負する。」 3

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「シンプルな勝負にしよう。ジャンケンだ。知っているね？」「ジャンケン…。」「そうだ。しかし、ただのジャンケンじゃない。カラテジャンケンだ。」「カラテジャンケン…。」 4

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ジャンケンとは、石、紙、鋏の三すくみを利用した日本古来から伝わるゲームだ。お互いのプレイヤーが、石を表す握り拳、紙を表す広げた手、鋏を表す２本の指をつきだした手のどれかを出し、勝負を決める。紙は石を包み、石は鋏を砕き、鋏は紙を切る。この三すくみで勝負を決めるのだ。 5

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ジャンケンは日本ではよく知られているゲームだ。だが、ジャンケンの起源はニンジャのカラテであることを知る者は少ない。握り拳はパンチを表し、広げた手はチョップで表す。そして、２本の突き出した指はサミングなどの急所攻撃を表すということを。 6

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「カラテジャンケンのルールはシンプルだ。ジャンケンに勝ったものが、その手で相手を攻撃することができる。先に倒れたほうが負けだ。分かりやすいだろう。」バンカーは淡々と説明する。「…よかろう。」ニンジャスレヤーは答えた。 7

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「では、早速始めるとしよう。ジャン！ケン！」「イヤーッ！」バンカーの合図に合わせ、ニンジャスレイヤーは無慈悲なサミング攻撃を繰り出した！ 8

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だが、「グワーッ！」攻撃を受けて吹き飛んだのはニンジャスレイヤーだ！「最初はサミング、読んでいたよ。」バンカーの手はパンチを繰り出していた。パンチ、そう、握り拳である。「目を潰せはジャンケンには不利。だから君はサミングを選んだ。そうだろう。」 9

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「ヌゥー…！」ニンジャスレイヤーは立ち上がった。幸いダメージは少ない。軽いカラテだ。「さあ、次の勝負といこう。ニンジャスレイヤー＝サン。ジャン！ケン！」 10

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（（相手は先の攻撃を完全に読んでいた。最初の手がサミングだと。ならばどうする。））ニンジャスレイヤーは考察した。（（相手が手を読むのなら、その裏を読む。だが、相手がそれまで読んでいるというのであれば、その裏の裏を読む。だが、相手がそれまで読んでいるというのであれば…）） 11

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ニンジャスレイヤーは、思考の螺旋に入る。（（どうすればよい！））だが、それはバンカーの思う壺だ。「…ポン！」バンカーの声に、ニンジャスレイヤーはとっさに手を出した。出した手は、チョップ。カラテの基本にして、センセイの教えだ。 12

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だが、なんたることか！バンカーの手は人差し指と中指を突き出した刺突だ！「私の勝ちだな、ニンジャスレイヤー＝サン。イヤーッ！」バンカーの槍めいた刺突がニンジャスレイヤーの右目を狙う！ 13

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「イヤーッ！」ニンジャスレイヤーは己の左手で相手の刺突をかろうじて防ぐ！ニンジャスレイヤーはかろうじてこの攻撃を防いだのだ。「さすが、ニンジャスレイヤー＝サン。とっさの防御とは、なんと恐ろしい反応速度。」 14

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ニンジャスレイヤーはとっさのガードで気がついた。勝ったほうのみが攻撃を行うが、ガードに制限はないということを。（（思考が完全に読まれているのであれば、ガードを続けて突破口を狙うしかない。））だが、それができるのか。 15

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「ガードを続けて突破口を狙うしかない。そう考えているね。」「ヌゥーッ！」おお、なんたることか！この思考ですら読まれているのだ！「どこまで続くか、試してみようか。」ニンジャスレイヤーはジュージツを構えた。完全な防御態勢だ。 16

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「ジャン！ケン！イヤーッ！」バンカーのショートフックがニンジャスレイヤーを狙う！「イヤーッ！」ニンジャスレイヤーはこれを足を上げてガード！「ジャン！ケン！イヤーッ！」バンカーのサミングがニンジャスレイヤーを狙う！「イヤーッ！」ニンジャスレイヤーはこれをブリッジで回避！ 17

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おお、ナムサン！今やニンジャスレイヤーはジャンケンの手すら出せず、バンカーのカラテを防ぐのみだ。このままではジリー・プアー（徐々に不利）、いずれ、ニンジャスレイヤーのカラテが付きてしまうだろう。 18

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「ジャン！ケン！イヤーッ！」バンカーは攻め続ける。「イヤーッ！」ニンジャスレイヤーは耐え続ける。連続攻撃により、ニンジャスレイヤーのダメージ蓄積は無視できない状態であり、チャドー呼吸によって傷を癒やすこともできない。 19

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「さて、どこまで持つかな？ニンジャスレイヤー＝サン。ジャン！ケン！イヤーッ！」ニンジャスレイヤーはガードを続ける。致命傷こそ防いでいるが、蓄積したダメージは無視できない。（（賭けに乗った時点で、君は私のテッカ・ジツにはまっているのだ。君の思考は筒抜けなのだよ！）） 20

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「これで終わりだ！ジャン！ケン！イヤーッ！」バンカーの手は大きく引き絞る拳！これをまとも喰らえば、いかにニンジャスレイヤーがガードしたといえども、ダメージは必須だ！だが、その時である！ 21