【佐世保小6女児殺害事件遺族も登壇】シンポジウム「犯罪被害と子ども達」

2014年5月24日、福岡県内にて行われたシンポジウムのまとめです。当日は第一部が部佐世保少6女児殺害事件の被害者遺族である父と息子の対談、第二部が殺人事件などの被害者遺族によるディスカッションという二部構成。 犯罪が起こったときこれまで見過ごされがちな存在であった子どもの思いや社会的待遇などが語られました。
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まつおか えり @osomatu_san

松永「母親として、娘の苦しむ姿を見るのは辛かった。けれどもなんとか持ち直して今に至っています。 けれども回復したらしたで悩みが出てくる。いまは就職ができないこと。事故によって脳に障がいができたことを面接で正直に話す。結果どこにも採用されない」

2014-05-24 15:38:01
まつおか えり @osomatu_san

松永「恋もありました。結婚の申し込みもありましたが、断った。なんで断ったのかを聞くと『自分は家のお荷物になっているから』と」

2014-05-24 15:38:50
まつおか えり @osomatu_san

松永「事件から16年が経ちましたが、この機会を与えてくださったことに感謝しています」

2014-05-24 15:40:05
まつおか えり @osomatu_san

事件後、周りの子ども達の反応は? 永野「決していじめばかりではなかった。でも孫の気持ちがすごく落ち込んでいた時期でもあったので、ささいな一言に傷ついたりしていた。 『お友達を切る勇気も必要なことよ』と話をしました」

2014-05-24 15:45:34
まつおか えり @osomatu_san

松永「娘の周りの子どもは心配していた。入院中、同級生の『ふとんがふっとんだ』という一言で意識不明状態だったにもかかわらず、初めて笑った。戻ってきた、と思いました」

2014-05-24 15:47:44
まつおか えり @osomatu_san

特別に配慮してほしかったと思うことは? 永野「学校に頻繁に電話が来ました。3日くらいはほとんど学校に行っていましたね。いま考えてもよく行っていたな、と思いますね」

2014-05-24 15:49:59
まつおか えり @osomatu_san

松永「娘がリハビリを受けたとき、どうしても合わない方もいらっしゃった。カウンセリングを受けたほうがいいかと私も思ったけど、受けたら傷つくんじゃないかと思って受けませんでした」

2014-05-24 15:51:13
まつおか えり @osomatu_san

永野「私はカウンセリングには一度も足を運んでいない。けれども孫は自分から申し込んでいた。自分が苦しい思いをしたためか、今は福祉の道に入っている。当時の先生たちの対応には『本当に感謝している」と言っています」

2014-05-24 15:52:37
まつおか えり @osomatu_san

永野「御手洗さんはお父さんがお仕事(新聞記者)をなさらなくてはならなかった。周りにやっぱり、自分から(サポートを)言ってくださる大人も必要かなと思います」

2014-05-24 15:53:50
まつおか えり @osomatu_san

経済的な支援はあったか? 松永「特にありませんでした。介護休暇を取りました」 永野「父親がいたので、特にそうしたことにはタッチしていません」

2014-05-24 15:54:58

質疑応答

まつおか えり @osomatu_san

質疑応答時間に入りました。 子どもがやはり保健室に行くようなことはあったか? 松永「子どもの性格によって違うと思う。うちの子どもは周りから期待されていることを感じ、保健室には行かなかった」

2014-05-24 16:11:26
まつおか えり @osomatu_san

永野「うちの場合は保健室の先生に本当にお世話になりました。 長男はいじめに遭っても、保健室には行かなかった。自分は頑張れるから、と。けれども上の娘は本当に助けていただきました」

2014-05-24 16:12:51
まつおか えり @osomatu_san

保健室での支援のありかたについてどう思う? 御手洗さん兄「そのときどういう思いをしていたかをもう一度話したい。高校当時、逃げ場として保健室を選択した。自分でも何が起こっているのかわからないと伝えたところ、先生はそれ以上追及せず何時間でもここで過ごしていい、と言ってくれた」

2014-05-24 16:14:31
まつおか えり @osomatu_san

兄「そのような形で(保健室という)居場所を作ってくれたことに関して、先生たちには本当に感謝しています」

2014-05-24 16:15:13
まつおか えり @osomatu_san

質問:永野さんの「切る勇気」という発言が印象に残っている。子どもに事件のことをどう伝えていけばいいのか? 永野「その発言をすることへの葛藤はありました。それでも子どもへのいじめがあるなかで、友達を切る、排除することが必要だと伝えました」

2014-05-24 16:24:28
まつおか えり @osomatu_san

御手洗さん兄への質問:自助グループのような支援方法があるが、たいてい親達が中心。子どもにはない。被害者の子ども同士で話せる場は必要だと思うか?

2014-05-24 16:35:19
まつおか えり @osomatu_san

兄「(事件について)子ども同士で話すことは必要だと思う。ある意味で、一番近い距離にいる人達。 そうした人々と話し合える場をつくる義務が、親や大人にはあると思います」

2014-05-24 16:35:46
まつおか えり @osomatu_san

シンポジウムはこれにて終了です。

2014-05-24 16:38:41

【追加参考リンク】当日の新聞報道

リンク 朝日新聞デジタル 佐世保・同級生殺害10年 被害者の兄「経験伝えたい」:朝日新聞デジタル 長崎県佐世保市で2004年に起きた小6同級生殺害事件で、被害者の少女(当時12)の兄(24)が24日、福岡市内で講演した。当時、中学3年生。心の傷を癒やすすべもなく、学校の授業も手につかなくなった。
リンク 西日本新聞Web 兄と父、10年経て思い吐露 佐世保・小6同級生殺害 長崎県佐世保市の小6女児同級生殺害事件で亡くなった御手洗怜美さん=当時(12)=の父御手洗恭二さん(55)と、次兄...
リンク mainichi.jp 佐世保事件:被害女児の次兄、ケアなく苦悩&シンポで講演 - 毎日新聞 長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件の被害女児(当時12歳)の次兄(24)が24日、福岡市であったシ...
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