恋愛系

@sorede2

#twnovel　夜景。「あなた知ってる？」女の息は白い。「１２月と４月、１月と３月は同じ温度よ。寒さに慣れるから、さほど寒いと感じないの」男は嘆息した。「友だちの温度に戻れないよ…」合鍵を男の掌に載せ…美貌は一瞬哀しみに歪み……微笑んだ。「もっと良い友だちになろう…」

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#twnovel　ときめきたいの…二年前、夜汽車に乗って女は都会に来た。片隅のアパート。砂嵐を映すＴＶ。窓を開けると月が観えた「あたしだけ取り残されたわけじゃないよね…」話しかけても答えない。…いつも隣の屋根に猫が居る。素顔にちょっと鮮やかなルージュを…小さく猫が啼いた、そんな夜

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#twnovel　動物園。「観ててね」女は猿に玉ねぎを放った。猿はどんどん剥いて芯だけ喰った。「皮だと思って捨ててゆくと食えるのはあれだけ…」女は髪をかきあげ微笑んだ「あなたに似てるわ、あたしは全部であたしだけど」男は指輪が見えないようにポケットに手を入れた。陽射しが眩しかった。

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#twnovel　美形の女教師は湾岸に停め苦笑した。引きこもり君をドライブに誘ったが彼の興味は他車に勝とうとか目的地にいつ着くかとか…。「君は競争と目的が愉しみなの？やってること自体って嫌い？」やってること自体…。遠い浜辺に母子。幼児と波が戯れる。「…楽しそう」少年に笑みが溢れた

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#twnovel　真夜中に携帯が鳴る。「…同じ家に居て携帯かぁ」　同棲して５年、互いに３年の浮気がバレて別れが決まった。「今からあたし旅に出るね」「夜中に？…行き先は？」「出発点は此処、終着点は…」　ドアが開いた。「…此処」

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#twnovel　帰るとベットに寝そべる。溜息混じりに呟く…。休日、植物園を歩いた。”これでいいのかな”また想ってしまう…「いいんだと想うよ」振り向くと青年が笑ってた。「誰に言ったの？俺？」想わず声に出してた。「いいえ、独り言です」話が弾んだ。胸騒ぎ…これでいい？ねぇ、あたし…

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#twnovel　職場で眠くなる。溜息混じりに呟く…。休日、植物園を歩いた。前を歩く女の声。「これでいいのかな」驚いたけど俺は嬉しかった。「いいんだと想うよ」想わず言葉が溢れた。「誰に言ったの？俺？」「いいえ、独り言です」なんだろう、この胸騒ぎ…これでいいよな、な、俺…

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#twnovel　ＰＣ前でだるくなる。溜息混じりに呟く…。休日、ツイッターを彷徨った。つぶやきの一つが気になった。『これでいいのかな…』　この人に何か伝えよう…”いいと想うぜってノベル書こう”　誰に言ったかって？そう、君だよ…　俺は君に言ったんだ…　それでいいんだよ、君。

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#twnovel　その女子はピーナツクリームの小瓶を抱えて歩いた。淋しいとスプーンで掬って舐める。一瞬、誰もが奇妙に注視した。すぐ無視して歩いた。女子は公園のベンチで鳩に話しかけ舐める。雲を眺め舐める。男子が寄って来た。「美味しい？俺もそれ好き」…女子は無上の笑顔で頷いた…

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#twnovel　「あの子とっても性格いいのよ」Ａ子はやたら俺に彼女を勧める。よくファミレスでＡ子にバッタリ逢う。「偶然ねぇ」「だねっ」彼女をつくることにした。夜。コンビニ傍の街灯に泣いてる女子が居た。「こんなとこで何やってんの？」「偶然また逢っちゃった」…ぐうぜん？「お前…」