オークションの記録と後日談(5月14日)

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@a_slave_trader 「素晴らしい!」観客の中から、一際大きな声があがる。その声の主は拍手をしていたが、その手を留めて胸元に飾っていた青い薔薇の花を取ると舞台へと賛美の意味をこめて投げた

。 @nrakavel

【 @a_slave_trader ｵｰｸｼｮﾝ会場】 主任「私は、この界隈に凄む彼等はとても素晴らしいと思う。手を加える事なく生まれ、作られ、授かった個々の特性は、何にも代えがたい代物(ｵﾘｼﾞﾅﾙ)だ。我々研究者が幾ら真似ようと、所詮はｵﾘｼﾞﾅﾙの複製でしかないのだから」

。 @nrakavel

【 @a_slave_trader ｵｰｸｼｮﾝ会場】 主任「君も、そう思うだろう？何れ程足掻こうと、模造品である事に変わりない。否定できない事実だ」 補佐「…。…そうですね」

警察 @police_dogdog

@a_slave_trader 体格のいい男が壁に寄りかかってオークションを眺めている。冷めた瞳で奴隷売りを見た。

奴隷売り @a_slave_trader

@police_dogdog 背後から男が声を掛けた。「困るねぇ。此処は公安関係者はお断りなんだが」

警察 @police_dogdog

@a_slave_trader 『おっと…こりゃ失礼。仕事で来たんじゃねぇんだ。勘弁してくれや。それに、あんたの店を上に言った所で俺らの首が飛ぶだけだからな。そんな馬鹿なことしねぇさ。』肩を竦めて男を見返した。

なんでも屋 @JoA_trades

オークション会場に紛れ込んだ１羽の鳩がステージを見つめている。

新聞屋 @gossip_n_p

「とにかく、出ましょう。此処さえ出たら、走ればいいんです……」 (勝手を全く知らない女にとってはオークション会場の出口を探すことさえ至難の技である)

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@gossip_n_p 「おや?　お嬢さん、ご気分がすぐれないようだが」オークション会場に、何人かの客はいた。が、大抵の人間は高価な衣服に身を包んだり仮面をつけたり、ぎらぎらと獣じみた目で見せ物を楽しむ客ばかりだ。だがそこで“類友”ではない存在を見つけては突然近寄り話しかけ

新聞屋 @gossip_n_p

@Maksim_xxxxx 「……あ、ええ。道を間違えてしまって、」 (この人数の中、どうやって抜け出そうかと思案していたところ突然として声を掛けられると顔の血の気がさっと引き無理のある声を喉元から絞り出した)

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@gossip_n_p 「・・・ほう?　それは奇妙だな。ここを通るには決められた扉を通らねば入れない筈だが。お嬢さんはよほどぼんやりしていたと思える」くっくっくっ、と蒼白な顔色の相手を見つめ獲物をいたぶる猫のように笑う。そしてすう、と隠し持つカメラを指差して「それはカメラだね?」

新聞屋 @gossip_n_p

@Maksim_xxxxx 「…………はい、そうなんです！私、写真が趣味で！いつも持ち歩いているんですけど、今日は撮るものなんてないみたいですね！」 (相手のようにオークションを楽しんでいる周りの人々に助けを求めたところで無駄だと踏んだ女は、引きつった笑顔を作って溌剌と述べた)

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@gossip_n_p 「私が嫌いなものは二つあってね」相手のひきつった顔へ、店主は腰をかがめて目線をぴったりと合わせる。仮面の穴から赤と黒の不吉な瞳が相手を見つめる。「私達の“楽園”に土足で入り込む“雌”と、自らの過ちを誤摩化すが為に嘘をつく“女”だ」その目は全く、笑っていない

新聞屋 @gossip_n_p

@Maksim_xxxxx 「ご、ごめんなさ……帰ります、帰りますから、誰にも何も言いません…………許して……」 (思わず喉元からひぃと声が漏れると、瞬きすら許さない相手の目に今までの調子はどうしたのか、目にいっぱいの涙を浮べつつ零すまいと口を動かし)

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@gossip_n_p 「・・・本来なら、君のような者が私は大嫌いでね。それこそ今すぐ知らせてあのステージで解体ショーでも見たい気分だが」店主は涙は浮かべる相手に、ふいに腰を上げ。「今日の舞台で私は大変に機嫌がいい。今日は見逃してあげよう」そうして、出口のある扉を指して

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

すぐに殺すのは、つまらない。店主は震える少女の顔を眺めながらそう思う。「物は、腐ってからが美味だ。すぐにがっつくのはみっともないと思わないかね?」呟きながら思う。 あれは恐らく、新聞関係の人間。ならばあの女を便りに嬲るのも楽しそうだ、と。

新聞屋 @gossip_n_p

@Maksim_xxxxx 「あ、りがとう、ございます、」 (相手の言葉で先程まで行われていたオークションを思い出してはしゃくり上げる声を堪え、勢い任せに頭を下げて指された扉を目指し)

新聞屋 @gossip_n_p

「見つけ次第引っ叩くからな、」 (痺れを切らした男は引き出しの中の銃を持ち出しては、七つの錠前を解いて新聞屋の扉を開けた。外は闇に飲まれたように静かであった。)

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@gossip_n_p 「道中気をつけたまえ」胸かこみ上げる笑い声を漏らしながら、わざとらしく労るような声をその背後にかける。ここに足を運び、まさかこんなにいい土産ができるとは。これから何が訪れるかは分からなかったが、楽しい事が起きそうな予感に店主はくすくすと笑いを止めなかった

薬屋 @MrD_xxxx

「鼻を鳴らす見回り犬に爪を隠した性悪猫、耳を立たせた臆病鼠にお喋りな肥えた豚。この界隈じゃ珍しくありませんね。動き回っているのも、死体が転がっているのも」

奴隷売り @a_slave_trader

「…え？ ああ、彼は無事ですよ。痛みで気を失っただけです。傷の治りも早いので、お気になさらず。 さて、ショーは此処まで。勇気ある彼らですが、その奇妙な体のおかげで故郷を追われた哀れな兄弟なのです。どなたか情けをかけて下さる方はいらっしゃいませんか？」

クラリッサ @oiseau_en_cage

@a_slave_trader 「はぁい、ここに！10万からどうでしょー」

知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@oiseau_en_cage @a_slave_trader 「それじゃあ、私は15万で」す、と手をぴんと天へと持ち上げて店主は言い。