オークションの記録と後日談(5月14日)
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Maksim_xxxxx
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. @a_slave_trader 補佐「教授。オークションには参加しないんですか?私達の研究所なら、あの兄弟の奇病を治すの、難しくないでしょう?」 主任「ここで買うなら向こう(研究所)で作れる。今日は君の社会勉強に来たと言っただろう。見るだけだ。目ぼしいものは無いな」
2014-05-14 22:09:58![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
. @a_slave_trader 補佐「…さっき、模造品はつまらないって言ってませんでしたか?」 主任「オリジナルが素晴らしいと言っただけだ。再現できる程度の代物、珍しくもなんともない」 補佐「…治してあげm」 主任「断る」
2014-05-14 22:12:42![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@oiseau_en_cage @a_slave_trader 「・・・ふむ」面白い病だが、欠けた腕をみると“痛めつける部位”が少ない。そこで値上げはせず店主は引き下がる事にした。
2014-05-14 22:14:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Maksim_xxxxx @a_slave_trader 「あららー。店長さん引き下がっちゃうんですかぁ、残念ですねえ」
2014-05-14 22:16:14![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@oiseau_en_cage @a_slave_trader 「ええ、残念ながら欠けていると少々面白みに欠けるのでね」両手を上げて“降参”のポーズを演技のようなわざとらしさでしながら答え。
2014-05-14 22:19:19![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
熱気に満ちた会場。兄弟を天秤にかけ手を上げる2人の客に、着飾った大人達の視線が注がれる。競り合っているのは年端もいかない少女と少年だ。 血濡れのショーに気圧された様子もなく、涼しい顔で数字を上げ連ねる。やがて少年の方が肩を竦め、手を下ろした。
2014-05-14 22:28:41![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Maksim_xxxxx @a_slave_trader 「そうですかそうですかぁ……」その仕草を見てにっこりと微笑んだ
2014-05-14 22:27:10![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「では今宵はあちらの麗しいお嬢様に商品をお渡しいたしましょう。残念ながらお手にして頂けなかったお客様、次回こそは是非。お待ちしております」@oiseau_en_cage @Maksim_xxxxx
2014-05-14 22:32:43![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「えっ…なんかちょっと悪いような気もしますねえ。まあともかくもらうものは病気と借金以外なんでももらっちゃいますよお。」
2014-05-14 22:45:19![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
『レーヌ…。』[…なによ。思い出したの?]『ん。おれもあのままいたら彼処に居たのかな…。』[わからないわ。でもあなたは今、此処にいる。誰も捨てたりしない。]『…ん。ごめん。』
2014-05-14 22:35:04閉幕後、客・従業員の会話
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「これにて今晩のオークションは終了となります。お楽しみ頂けましたでしょうか。 夜も更けて参りました、お帰りの際はお気を付けて……今夜の宿をお探しの方は是非従業員へとお声掛け下さい。」
2014-05-14 22:39:17![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@a_slave_trader 「素晴らしいステージでしたよ。いやはや、私は初めてオークションに参加しましたがこれは次からも目が離せない。これは気持ちなんだが、受け取ってくれるかな?」会場から出る直前、関係者らしき者に声をかけるとその手に金貨を何枚か握らせ
2014-05-14 23:11:41![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Maksim_xxxxx 「おや、お客様。先ほどは残念でしたね。お心付けを有難う御座います。宜しければ当店にも是非いらして下さいね、様々な生きた財産を取り揃えておりますよ」 (金貨を受け取った男が笑みを浮かべる)
2014-05-14 23:16:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
人がはけていくオークション会場から、一羽の鳩が飛び立った。その首には奇妙な機械が下がっている。鳩は躊躇い無くまっすぐに鳩舎へと向かった。
2014-05-14 22:42:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@gossip_n_p ステージの裾でボソボソと話し声が聞こえる。 「売文屋が出入りしていたって? 阿呆、報告が遅いだろうが。写真は撮られたか? …そうか。ならいいが、次に見た時はすぐに教えろ」
2014-05-14 22:44:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
【 @a_slave_trader オークション会場】 補佐「終わったんですね…」 主任「そのようだ。では、帰ろうか。こう言う世界があると分かると、我々も似たり寄ったり、世間とはあまり変わらぬ装いだろう?」 補佐「…そうですね。そうでした」 (音もなくするりと立ち去り…)
2014-05-14 22:36:55![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@vdv_nr_aka ステージの裾から去る客を眺める男が1人。隣に控えていた従業員へと声を潜めて話す。 「……あの2人を尾けろ。どうもただの客じゃあなさそうだ。身元を確かめておけ、見つかったらすぐに引き上げていい」
2014-05-14 22:52:17![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@a_slave_trader (店の外で待機させていた馬車に乗り込む) 主任「…構わん、出せ」 部下「え、良いんですか?」 主任「奴等も馬鹿ではない。直ぐに危険を察して引き返す。適応に巡って警告しろ」 補佐「…?」 (馬のような生き物が嘶き、馬車が動き出した)
2014-05-15 05:44:37![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
(揺れる馬車の中、脚を組んで外を眺める主任が呟く) 主任「深追いするなら…まぁ拉致しても良いだろう。形はどうであれ、後々返してやればいい」 部下「わかりました」 (不穏な空気を滲ませ、小綺麗な馬車が通りを涼しげに走っていく)
2014-05-15 06:03:16閉幕、夜の街にて《side:住人達》
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「はあっ……うう、」 (人混みを掻き分け、石畳の裏路地へ出るまで生きた心地がしなかった。血の臭い、恐ろしい観客、競売に掛けられるおかしな兄弟。女は店の壁に背を付けて座り込んだ。周りには無数の吐瀉物や排泄物、何かの死骸が散らばっているが、そんなものは最早どうでもよかった)
2014-05-14 22:26:37![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「おえ、……無理、吐けません」 (涙が邪魔をして喉すら絞ることのできない己を呪いながら、女はぐずぐずと鼻を鳴らして惨めに泣いた。カメラは……ある。大丈夫、先輩にはばれない。)
2014-05-14 22:29:50