「日米地位協定入門」の要旨

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旧安保条約第一条では「米軍を日本国内及び、その付近に配備する権利」と規定 新安保条約第一条で「米軍が日本国内の基地を使用する権利」と若干ニュアンスを弱めた様に修正されるが、日米安保と日米地位協定の本質は旧安保条約に示される「米軍を日本国内及び、その付近に配備する権利」なのである

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米国から新しい基地を要求された場合、その場所を決めるルールは日米地位協定第二条１項(a)に次の様に規定されている 「個個の施設及び区域に関する協定は、第二十五条に定める合同委員会を通じて両政府が締結しなければならない」 これが「密約製造マシーン」と呼ばれる日米合同委員会である

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日米地位協定第二五条１項には、日米安保条約の遂行に当たって日米合同委員会を設置し、必要とされる日本国内の基地を決定する協議機関としての任務を担うとある 第２項では日米合同委員会は日本国政府、及び合衆国政府の代表者各一名で組織し、一人または二人以上の代理及び職員団を有する、とある

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日米地位協定第二条、第二五条に示す通り、米軍を日本に配備するに当たって、基地の場所の決定だけでなく、地位協定関係の問題を全て引き受け、協議する為の機関が日米合同委員会である 日米合同委員会での決定事項は基地周辺の住民の生活と安全に重大な影響を与えるにも拘わらず、原則非公開である

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日米合同委員会は1960年に日米地位協定が締結されて以来、千回を超える委員会が開催された 開催場所は日米で持ち回りとされ、外務省内や三田共用会議所、ニューサンノーホテルなどが主な会議場となっている 定例会は毎月二回の頻度で開催され、議長は、日米で交互に持ち回りで努めるとされる

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日米合同委員会では大別して下記２点について協議する ① 米軍基地の提供・返還に関する事項 ② 地位協定の運用に関する合意 合同委員会後に発表される内容は、米軍基地の土地の返還や新たな土地の提供に拘わる「秘匿する意味のないもの」であるが、逆に「秘匿される」議案も存在するとされる

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例えば、2004年に実施された日米地位協定第十七条の刑事裁判手続きの運用改善合意に関する合同委員会では「捜査に支障がある場合は米国政府代表者を同席させない」という改善要求は日米政府間で確認されたとの文言があるだけで、最終的な合意内容には盛り込まれず経緯や議事録も明示されなかった

Rika 全ての軍事同盟を解体せよ！ @kiyosiro

“@ishikawakz: 在日米軍関連 mofa.go.jp/mofaj/area/usa… 日米地位協定や日米合同委員会について。” この日米合同委員会てやつが主権者を国民にできない理由 pic.twitter.com/rAuB3xqEYL

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日米合同委員会の組織図 ■日本側 外務省北米局長 法務省、防衛省、財務省、農林省の局長クラス ■米国側 在日米軍副司令官 在日米軍の高官(陸、海、空の副司令官) 在日大使館の公使 ■下部組織 三四の分科委員会、部会、特別作業班 mofa.go.jp/mofaj/area/usa…

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#TPPと日米地位協定 1 TPPが経済的な米国への隷属を意味すると考え、その反対を唱えるならば、 日米地位協定が軍事的な米国への隷属を意味すると考え、その改定を唱える事は必然であろう

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#TPPと日米地位協定 2 TPPの24の作業部会を密約製造装置と捉え、日本の主権は何処にある？と嘆くのであれば、 日米地位協定に規定された「現在稼働中の」密約製造装置である日米合同委員会の存在こそ、日本の主権は何処にある？と嘆くべきだろう

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#TPPと日米地位協定 3 日米合同委員会の存在、沖縄の米軍基地問題、嘉手納ラプコン、横田ラプコン、横田基地を中心として首都圏を在日米軍に包囲された日本の現状 その厳しい状況を直視せずして、更なる厳しさを課そうとするTPPを正しく評価出来るだろうか？

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#TPPと日米地位協定 4 日米合同委員会の設立目的を考えるならば、現在の辺野古問題は、日米合同委員会にて決定された事を米軍の奴隷たる日本の政府が「粛々と」実施している事は容易に想像出来る

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#TPPと日米地位協定 5 米国も日本も表向きは「民主主義」を標榜しながら、実は日米合同委員会という密室にて物事が決定されている極めて不健全な国家である

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#TPPと日米地位協定 6 日米地位協定では、米国及び在日米軍に従属する日本という構図であるが、 TPPでは、この従属の構図が1%の資本家に従属する99%の民衆という構図にさま変わりする

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#TPPと日米地位協定 7 日米地位協定では、日米合同委員会という密約製造装置で、米国と従属する日本とで民主主義とはほど遠い状況で物事が決定される TPPでは、例えば甘利担当大臣の様な1%の資本家の走狗達が、24の作業部会を通じて、民主主義とはほど遠い状況で物事が決定される

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#TPPと日米地位協定 8 安部首相は自民党の総裁になる前に青年真志塾のセミナーにて、TPPは日米で握ってそれを他国に押しつける戦略を語っていたそうである。 つまり、米国の1%に都合の良いルールを、元祖奴隷の日本だけでなく、協定参加国に押しつける構想を語っていたという事だ

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#TPPと日米地位協定 9 どうしてTPPを妥結する役割が安倍首相なのか？ 軍事的な密約製造装置である日米合同委員会が設置されたのは安保闘争の1960年、つまり岸信介の時代にて日米行政協定が日米地位協定に変更された時である 岸信介が軍事的、孫の安部が経済的、密約製造装置を設置

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#TPPと日米地位協定 10 この爺孫で、軍事的経済的密約製造装置を成就させ、日本の属国化が完了するだけでなく、米国の1%に隷属する横暴なルールを他国に押付けて、主人である米国に媚びへつらう奴隷の長たる役割を安部に担わせたいのだろう まさに、この外交は世界の恥、一生の恥である