同棲荒東bot〜高校生編〜

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「オイ東堂、今日何月何日だァ？」 「一日の大半が終わった今それ聞くのか？6月2日だよ」 「ろくがつ…ふつか……ヨシ」 「荒北もノートにちゃんと日付とか書くんだな」 「その日の記憶も思い出せるから効率良くなるって福ちゃんが言っててよォ」 「…フクが、ね。ふうん」

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「ッシャ！やっと終わったァ！」 「わはは！早く部室に行くぞ荒北、隼人！」 「ったりめーだろォ！インハイも近ェしよォ！」 「待ち遠しいな！興奮と緊張で胸がいっぱいだ！」 「の前に期末テストあるぜ？」 「新開テメー…」 「今のは無いぞ隼人…」 「え、えー…？」

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「よし行くぞ真波、黒田！今日は七曲がり走破しにいくぞ」 「七曲がりっ！サイコーですね！」 「は？おまえ七曲がりがどんなだか知ってるのか？！」 「登り勾配10%以上！うーん、ワクワクしちまう！」 「ホラ行くぞお前ら！わはは！」 「はいっ！」 「化け物…？」

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「荒北、東堂たちはまだ戻らないか」 「ン？まだだヨ」 「そうか…来週のレースのことで少しな」 「んじゃ帰ってきたら福ちゃんとこ連れてくヨ」 「頼む」 「おー」 「…お前は強い、負けるな」 「…なんの話ィ」 「さあな」 「…オレは誰にも負けねーヨ」 「ならいい」

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「いやー登った登った！わはは！満足だ」 「東堂さんやっぱりすげーや！全然追いつけないんだもん」 「だが真波、お前まだ本気ではなかったろう。このオレ相手に手を抜くとは良い度胸だ」 「あれ、褒められてます？」 「半々だな。帰るぞ！」 「はーい」 「やっぱ化け物だ…」

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「ただいまー！山神のご帰還だぞ〜」 「遅ェんだよ東堂ォ！」 「わーい荒北さんだ！ただいま帰りました〜！」 「ちす、遅くなってスンマセン」 「なんだ荒北、待っててくれたのか。優しいな！」 「う、うっせェ！オラ早く着替えろオメーら！施錠させろ！」 「わはは、了解だ」

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「お先っす」 「お疲れ様でーす」 「お疲れェ」 「お疲れ、また明日な！」 「…あ、東堂ォ、福ちゃんが呼んでたぞ」 「ん？ああ…来週のことだろう。後で行こう。その前にメシだ！腹減った！」 「おめーなァ…」 「荒北もまだだろう？一緒に行くぞ」 「…おー」

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「うーん…」 「おばちゃんトンカツ定食ちょーだい」 「あっ荒北！決めるの早すぎだろう！」 「アー？んだよオメーが遅ェんだよ」 「生姜焼きが食べたいんだが野菜炒めも食べたいんだ」 「ずっと悩んでろバァカ」 「薄情者ー！」 「席とっとくぜー」 「いい席取れよー！」

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「今日は生姜焼き定食にしたぞ！ミニトマトはプレゼントしてやろう」 「いらねーよ食えよ！」 「あとで欲しいと言ってもやらんぞ！」 「いらね…アー、しゃーねえな、貰ってやるよ」 「！し、仕方あるまい…特別だぞ！」 「ヘイヘイ…(こいつミニトマト苦手なんだっけェ…)」

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「フク、オレだ。遅くなってすまんな」 「まあいい、入れ」 「お邪魔する」 「…荒北は入らないのか」 「ア？アー、うんオレはいいわ。オヤスミ」 「そうか、おやすみ」 「え、あ、荒北！さっきはありがとな！おやすみ、また明日な！」 「…声でけェんだよバァカチャンが……」

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「うーん風呂がギリギリになってしまった…。トリートメント…もう少し時間置きたかった…」 「あ！尽八みっけ」 「む、隼人か、どうした？」 「なあ明日の日本史の宿題見せてくれ！靖友も終わってねえの」 「…教えてやるからプリント持って荒北の部屋行くぞ」 「了解！」

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「群馬の官営模範工場といえば？」 「群馬いかねェし」 「森永」 「隼人マジメにやろうな。鎖国時に成長した養蚕業を活用して…」 「ヨウサンって何？」 「雪印」 「隼人マジメにやろうな。養蚕というのは蚕を…」 「わかんねェ」 「グリコ」 「乳業会社の話やめろ！！」

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「もう日本史わかんねェ！オレは過去を振り返らねェんだっつの！！」 「過去の過ちを反省し二度と繰り返さぬよう歴史を学ぶのだぞ」 「後ろ向いてばっかじゃ歩けねェだろうが」 「過去があるから今があるのだ」 「おめさんらなんの話してんだ？名言飛び交ってるぞ」

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「もうオレの手には負えん…」 「オイ見捨てられたぜ」 「尽八…オレのことは遊びだったのか？」 「お前が言うとマジっぽいし近いし離れろ」 「…アーもう無理オレ寝る」 「荒北？おい…もうプリント見せてやるから二人とも写してしまえ」 「サンキュー尽八」 「おー…」

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「終わり！ありがとな尽八」 「どういたしまして。荒北は終わったか？」 「おー、あんがとネ」 「お、おお。いや別にそんな…」 「んじゃオレはお暇するぜ。おやすみ尽八、靖友」 「おう」 「え、じ、じゃあオレも」 「東堂」 「…なんだ？」 「座れヨ」 「ハイ…」

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「今日どこ登ってきたのォ？」 「あ？ああ…箱根山の旧道だ、何度登っても七曲がりは厳しいな」 「勾配すげェしな」 「なんだ、その話なら日誌にも書いてきたから…」 「いいだろ、直接聞きてェ気分だったんだヨ」 「？！なんだ今の…」 「ア？」 「いやなんか…心臓が…？」

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「で？何か話があるのか？消灯時間過ぎてまでとは珍しい…」 「いや、ねーけど」 「ないのか…」 「ねえけど、話題作るからここいろよ」 「お前…そういうの女子にやったらさぞかし…いやいやいや…」 「はあ？」

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「あちィ」 「もう夏だしな」 「マジ夏嫌…」 「オレは嫌いではないぞ、夏生まれだし」 「…そういうモン？」 「ああ、毎年色々追われてて忘れるがな」 「…八月八日だよネ」 「…驚いた、覚えてくれてたのか」 「たまたまだバァカ」 「わはは、ありがとう」 「…おう」

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「夏か…楽しみだな」 「インハイ？」 「それもあるが、最後の高校の夏だ！楽しむしかあるまい」 「オイ受験生」 「案ずるな、夏休みには補講がある」 「英語対策しろヨ」 「日本に永住するから平気だ」 「それ平気じゃない奴の常套句だヨ？」

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「もう、一年もないのだな、早いな」 「そんだけ充実してたってことだろォ」 「まだやり残したことが沢山ある」 「あと半年あんだろが」 「半年で何か変わることでもないのだ」 「…周りが変わんねーならオメーが変われ、ボケナスが」 「…ふ、わはは！いや全くその通りだな！」

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「でもなー、勇気がなくてな！」 「勇気ィ？」 「口にしたら全てが壊れてしまいそうで、変化を恐れている」 「トーク切れんだろ、オメー」 「緊張くらいさせろ」 「…フウン、緊張ねぇ」 「む、色々喋り過ぎた！わはは、では今日はこの辺で失礼する。長々とすまんね」

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「東堂」 「…なんだ？荒北」 「……なんでもねえ」 「そうか、今度こそおやすみ、だな。おやすみ荒北」 「おー、…オヤスミ」 「今日もダメか…」

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「今日は昨日よか涼しいな！なぁ荒北！」 「オメーマジで黙れねェのな」 「賑やかな方が楽しいだろう？」 「疲れねーの？」 「いや全く！」 「バカか化物かだなァ…」 「わはは、美形に嫉妬か？男の嫉妬は醜いぞ〜」 「やっぱバカだろお前」 「バカではないな！」

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「それにしても何故二人で朝練してるんだヨ、オレら…」 「フクのお達しだからだろう」 「そんなんあったか？」 「そんなことはどうでもいい、早く着替えろ」 「イヤもうオレ終わってるから、オメー待ちだから」 「今日は待つのか」 「っせ気分だ気分」 「可愛くないな！わはは」