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キタユキ
@k_t_y_k
大鯨が飯を作ってくれるとのこと。歪みない♀わりにも補給艦なので、多分料理は上手い方だろう。直属の艦隊にいたハチ曰く「フーカデンビーフカレーが美味しいですよ」とのこと。 フーカデンビーフが何なのかは知らんがとにかく牛らしい。本当に牛が出ればいいんだけど。 #加賀さん観察日記
2014-06-08 15:35:21
キタユキ
@k_t_y_k
大鯨本人に晩飯のカレーの話を降ると、頭に？を浮かべられてしまった。よくよく聞くとフーカデンビーフは別にカレーじゃなくて普通に肉料理らしい。勘違いしていたと謝ると、「仕方ないね♀」と大鯨は笑う。歪みねえ、だらしねえ、仕方ねえの三言を遵守しているだけはある。 #加賀さん観察日記
2014-06-08 15:42:19
キタユキ
@k_t_y_k
妖精哲学は文字通り、艦娘と生涯を共にする妖精達の中で発現した哲学の一派だという。だらしねえの戒め、歪みねえの賛美、仕方ねえの寛容を礎として自身を諌め、他者に敬意を払うことを重んじる。欧米より輸入された思想だそうだが、本場では艦娘より兄貴達に流布してるらしい。 #加賀さん観察日記
2014-06-08 15:48:40
キタユキ
@k_t_y_k
本場の兄貴達の妖精哲学講義は動画で見たことがある。肉体言語による存在意義への問答。互いに意見という名の雄肉をぶつけ合い、更なる高みへと導かれていく様は、まごうことなく哲学であった。大鯨も日々明石と似たようなパンツレスリング…いや、問答を行っている。 #加賀さん観察日記
2014-06-08 15:52:49
キタユキ
@k_t_y_k
明石と大鯨は元々同じ修行場にいたという。勿論妖精哲学の修行場だ。哲学に修行場とはどういうことかよくわからない。だが彼女達の修行場(新日暮里にあるらしい)は何者かの襲撃によって壊滅、皆散り散りになってしまったらしい。犯人は「機関」と呼ばれる団体らしいが、謎だ。 #加賀さん観察日記
2014-06-08 15:59:03
キタユキ
@k_t_y_k
彼女達はストイック故、激しいパンツレスリングが昼夜問わずに続く。あの北上ですら「生理的に無理」と工廠から鎮守府に居を移すぐらい、だ。そして霧島は「ここはいつからロッカールームになったんですか」と半ギレ、鳥海に至ってはノイローゼになってしまった。どうすんだあれ。 #加賀さん観察日記
2014-06-08 16:00:45
キタユキ
@k_t_y_k
おゆはんは大鯨のフーカデンビーフ…のはずですが、出てきたのは餡掛けチャーハンでした。 「これだけ人数がいると、どうしても仕込みに時間がかかって…」 120人分用意するのは確かに骨です。 「あっでもきんぴらはすぐ用意できます！」 いつだってあるのね。 #加賀さん観察日記
2014-06-08 22:14:48
キタユキ
@k_t_y_k
ところで大鯨は、浜風に言われてここにきたというけど、どこで奴と知り合ったんだ。 チャーハンを食べつつ、疑問をぶつけると大鯨は少し困り顔になりました。 「うーん…説明が、少し難しいのですが…ううむ」 彼女は少し顎に手を当てて考えた後、一人納得したように頷きます。 #加賀さん観察日記
2014-06-08 22:31:29
キタユキ
@k_t_y_k
「ゲイ♀パレス」 突然の妖精哲学用語。米が気管に入りかけましたが、なんとか水を飲んで凌っぎました。大鯨は妖精哲学を語るときだけ、急に声がナウい♀息子になるので油断なりません。 ゲイパレス。そこで浜風とであったのか。 そう問いかける前に、風が吹きました。 #加賀さん観察日記
2014-06-08 22:41:47
キタユキ
@k_t_y_k
ここは食堂。殆ど密室です。オープンテラスではないし、飯のタイミングを逃して私と大鯨しかいないので空調もつけていません。だというのに、風が今、吹いています。 「……あれは、私達の修行場が襲撃される、１週間前……」 次第に部屋が暗くなっていきます。なんか始まった。 #加賀さん観察日記
2014-06-08 22:45:19
うみつ
@umitsu_sunday
大鯨あのクッソ可愛い声で妖精語録使うの確かに大変興奮するけども、何の反動かわからんがレスリングシリーズ本家見たくなってくるのいかん危ない危ない危ない・・・ #加賀観
2014-06-08 23:02:08
キタユキ
@k_t_y_k
【loading....every_little_tintin.pnt】 風が強くなりました。皿は浮き、クロスは飛び、食器も椅子もスローモーションで一方向に吸い込まれていきます。思わず机にしがみつきましたが、何故か自分が吸い寄せられてる感覚はありません。 #加賀さん観察日記
2014-06-09 08:20:43
キタユキ
@k_t_y_k
出処のわからない風ですが、行先はハッキリしていました。大鯨です。飛んで行った皿や食器は彼女を中心に渦を巻き、天井近くまで伸び上がっていきます。渦に巻き込まれたものは皆薄ぼんやりと光り、幻想的な光景を醸し出しています。 いつの間にか大鯨がパンツ一丁な以外は。 #加賀さん観察日記
2014-06-09 08:27:00
キタユキ
@k_t_y_k
『待ってください！』 声が響きました。同時に視界は暗転し、かと思うと厚い雪雲と宵に閉ざされた、豪雪を頂きに据える山の連なりが姿を現します。どういう仕組みか知りませんが、食堂全体がプロジェクターになっているようでした。 『どうして逃げなければならないのです！』 #加賀さん観察日記
2014-06-09 08:32:32
キタユキ
@k_t_y_k
場面が変わり、建物の中へ移りました。両脇に鈍色の巨大なオベリ…ロッカーを並べた廊下のあちこちには霜を生やし、蝋燭の灯りすら熱を奪われて白んでいます。 そこを、一人の女が歩いていました。 浜風です。 『お伝えした通り、ですが』 彼女は背を追う者に言い放ちます。 #加賀さん観察日記
2014-06-09 08:39:30
キタユキ
@k_t_y_k
『納得いきません』 浜風を追ってきたのは、大鯨です。が、割烹着ではなく青の反物を羽織っています。 『どうしてこのプラントが破壊されなければならないのですか！』 『龍鳳、ここはいずれ放棄予定だったの。少し早まっただけです』 吠えつく大鯨に、浜風は段々と告げます。 #加賀さん観察日記
2014-06-09 08:44:29