図書館での会話002

0
シャオイー(小伊) @applex002

すっかり通い慣れた図書館の稀覯本の棚の前で、少女は最後の一ページを捲ると読んでいた本を閉じて溜息をついた。「…まぁ、最初からそう簡単にいくとは思っていなかったもの」ふるふると、何かを振り払うように頭を振ると持っていた本を戻して棚を離れた。

2014-06-13 17:23:23
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「あら、ご苦労さまね」帰り際、知った顔の司書とすれ違いふと声をかけた。

2014-06-13 19:00:20
図書館 @old_library

@applex002 「ありがとうございます(にこりと笑い一礼し) お嬢様も、毎日足繁くお越しくださっているようで……お探しのものは如何でしょうか?何かお困りでしたらお申し付けくださいまし。」

2014-06-13 19:06:24
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「ふふ、流石と言えばいいのかしら。素晴らしい数の本が充実していてとても満足しているわ。…ところで、少し気になるのだけど、」

2014-06-13 19:16:31
図書館 @old_library

@applex002 「お褒め頂き光栄でございます。……?はい、何でございましょう?」

2014-06-13 19:24:00
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「ここの建物ってとても広いじゃない?だけど閲覧できる本の展示スペースは他とそれほど変わらない。余ったスペースには何があるのかしらと思ってね。面白いものがあったりしないのかしら、例えば…もっと古い本だとか、一般には見せられないような本だとか…」

2014-06-13 19:42:20
図書館 @old_library

@applex002 「わたくしは小さな図書館しか目にしたことがなかったので、はじめは広さに驚きましたが……お嬢様ともなりますと流石に目が肥えていらっしゃるのですね。地上に存在している建物の中は閲覧室や作業室となっております。仰る通り、古くなり配架できない本は地下にございますわ」

2014-06-13 20:03:57
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「ふふ、どうも。ねえねえ、そういう本って見せていただたりしないのかしら?上の本はみんな目を通してしまったの(態とらしく肩を竦めて見せ)」

2014-06-13 20:19:02
図書館 @old_library

@applex002 「まあ、お嬢様は本の虫なのでございますね(くすりと笑い) ですが、地下に仕舞った書物に関しては、きちんと新しいものを購入したり写本を作って配架しておりますわ。」

2014-06-13 20:23:38
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「そうでもないわ。わたしは必要なときに必要なことをするのよ。あらあら、そうなの?…ねえ、もっとコアな本が読みたいの、わたしの望みを叶えてくださるかしら?」

2014-06-13 20:32:58
図書館 @old_library

@applex002 「左様でございますか、それは失礼致しました(頭を下げ) そう申されましても、残念ながら存在しない書物はご覧いただけませんわ(困ったように微笑み)……それほどまでしてお嬢様が望む情報とは、必要な情報とは一体何なのでしょうか?」

2014-06-13 20:42:32
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「だけど、表に並べられている本だけが全てではないのでしょう?…吸血鬼に関する情報が欲しいの。伝承や民族学に隣接した不確かなものじゃなくて、もっと実態に差し迫った確かなものが」

2014-06-13 20:48:37
図書館 @old_library

@applex002 「ふふ、勿論当館に所蔵されている本以外にも、世界中に本は溢れていますから……吸血鬼、でございますか。それは興味本位なのでしょうか、それとも知らなければならぬ事情がおありなのでしょうか?よろしければ、お教えいただけますか?」

2014-06-13 21:09:20
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「言った通りよ、わたしにとって必要なものだから欲しているの。それ以上でも以下でもないわ」暗に話すつもりはないとほのめかせ、けれど強い意志の窺える真剣な瞳で相手を見つめ

2014-06-13 21:24:32
図書館 @old_library

@applex002 「詮索するような発言の数々、誠に失礼致しました(微笑みながら頭を下げ) お嬢様でしたら信頼に値しますし……そうですわね、」稀覯本の閲覧室の書架を示し「少々確認したいことが御座いますので、こちらへお願いできますか?」

2014-06-13 23:10:36
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「いえ…わたしこそ無茶苦茶言ってるのはわかっているのよ。ええ…」相手の後について移動し

2014-06-13 23:22:27
図書館 @old_library

@applex002 「それはお気になさらないでくださいまし。利用者の方々の求めに応じるのが、わたくしどもの務めですから。……あら、やっぱり。」先日案内した書架に、一冊抜きとられたような不自然な空間が開いている。司書が本と書架の隙間に手を入れると一冊の本が現れた。

2014-06-13 23:44:23
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「ふふ、司書の鑑のような方ね。…っ、それは?」突然現れた本を不思議そうに見つめ

2014-06-14 00:01:02
図書館 @old_library

@applex002 「ふふ、わたくしなどまだまだ半人前ですわ。……稀に存在しているはずの本が書架の隙間に入ってしまって、見つからないということがあるのです。今回もそのパターンですわ(にこりと笑って本を差し出し) 丁度お嬢様がお求めの書物が、神隠しにあっていたようですわね。」

2014-06-14 00:07:06
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「……ふふ、嫌なタイミングで物を隠す意地の悪い神もいたものね。礼を言うわ、ありがとう(明らかに他の本とは質の違う滑らかな表紙を大事そうに撫でながら)」

2014-06-14 00:23:38
図書館 @old_library

@applex002 「ええ、悪戯もほどほどにしていただきたいものですわ。……まだそのお言葉をいただくわけにはまいりません、その書物でもご満足いただけないようでしたらお声掛けくださいまし(にこり) 文章量は少ないですが、その正確さは当館随一かと存じます。」

2014-06-14 00:31:43
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「ええ、そのときはまた世話になるわ。じゃあ、今日はもう少しだけここを利用させてもらうわね(言いながら既に本を捲り視線を落としている)」

2014-06-14 00:40:50
図書館 @old_library

@applex002 「はい、心行くまでご利用くださいまし。」本を読み耽り始めた少女に一礼すると、司書は館内の巡回へと戻っていった。

2014-06-14 00:49:41

シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「ああ、良かった。あなたがまだ帰ってなくて。この本は直接お返しした方がいいと思って。ありがとう、とても参考になったわ(と言いつつも落胆の色を隠しきれない様子で)」本を丁寧に手渡し、もう一度お礼を告げると綺麗に会釈し

2014-06-14 02:07:59