エリュシオンキャンペーン第4話 GM:雨河童

日記を長々と書くためにまとめました。
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【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

なんかこう、色々と台無しになりつつも結局は「彼らの望む、心底からの幸せはそこにはない」ということを察して、幾度となく説得を繰り返して、どうにか大切な家族を取り戻しました。大変だった……。

2014-06-23 02:08:19
【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

一方で、究極の選択を迫られていたPC1な少年に「彼女が何を望んでいるのか。君がなにをしたいのか。よく考えてあげて」とガシガシプレッシャーかけたり、仲間を守るために挑んだ戦いでまた昏倒したり、大切な一騎打ちへのアシストでファンブルしたり、いろいろあったにゃ……。

2014-06-23 02:10:00
【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

私が「幸せを得ること」について懊悩していた横で、アイドルの子は自身が追い求めた憧れ自身との決着に望み、一度は敗れたものの、友人たちが煽動したファンの大きな声援を受けて再び立ち上がり、勝利した。彼女の抱えた真実を取り戻し、世界へ羽ばたくアイドルとして。

2014-06-23 02:12:42
【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

そしてヒトならざる身であることを知った少年は、愛を貫き、守ることを誓って、呪わしき“聖杯”のシステムに殺されようとする少女を救うため、あらゆる人々の意志と力を束ねて“奇跡”を掴みとった。自分たち自身の力で、届かない場所へ手を届かせた。

2014-06-23 02:16:29
【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

これから先は、標無き道。呪いを振りまく怪物を打ち砕き、未来を切り拓くための冒険。 私のPCも、その為にやりたいことは幾つも出来ている。最終回、うちのナージャは生きて戻るために、幸せに辿り着くために、がんばります。

2014-06-23 02:18:14
【ムラなく狂っている】チャウ(消去不可) @ruritaira

感想なんだかなんなんだかよくわかんなくなっちゃったな。ねる。

2014-06-23 02:18:29

そしてまた長すぎる日記。

10月20日(月)
朝起きた時から、何かがおかしいとは感じていた。
それがまさか、あんなことになっていたなんて、想像も出来なかったけれど。

シドが生きていた。いや、生き返っていたというべきなんだろうか。それとも、死んでいなかったことになったのか。
たぶん、後者なんだろう。シドはディスペアのことも忘れ、一介の教師になっていたようだった。

他にもみんなが、笑っていた。幸せそうにしていた。世界は幸福に包まれていた。
それは、世界に関わることを諦めてしまったアカリがもたらした、作られた幸福だと……すぐにみんな気付いた。

でも、それは悪いこと? 誰かに与えられた物でも、望んだ幸福を得ることは良いことではないの?
シドは笑っていた。ああして、無闇に血を流すことなく、穏やかに暮らすことがシドの願いだった。
いいや。私たちディスペアの誰もが、ただそれだけを望んでいた。
この身に流れる混じり物の血を理由に、拒まれ虐げられ傷つけられることのない、ただ穏やかなだけの日々が、私たちディスペアの、望んでも得られない幸福だった。
それを得たことが、悪いことなの?

みんなは、アカリを取り戻すために、アカリの作った世界を歪ませてアカリのいる所へ辿り着こうと考えている。
私だって、アカリともう一度、今度こそ友達になりたい。
でも、私にはその資格は無い。
だって…………だって、私たちは
(文字が滲んだ形跡)
私たちが望んだ幸せが、ここにある。
どうして壊さなければならないの?

(続くページ)
みんなは少しずつ、アカリが与えた幸福を砕き、みんなの心を取り戻していっている。
タマモは、普通の恋を享受していたけれどムヤに引き戻されて、今はムヤの手綱を握るつもりみたい。
クゥは……死んでしまったお母さんと、一緒にいたらしい。
私は、まだどうするべきなのかわからなくて……答えを求めるように、居なくなってしまったあの人の影に追いすがっていた。
えるみ先輩。天使なのに、私たちを助けてくれたえるみ先輩。
全てを知っていて、私たちがどうなるかも知っていて。「それでも」と言い残したえるみ先輩。
私たちに何が出来るんだろう。
そのえるみ先輩が残していた手がかりの一つに、シグレの本来のことが書かれていた。
アカリを取り戻すには、シグレがどうするかが必要。それは、もうわかっていること。
だけど、私には何も言えない。
これは2人が決めるべきことだから。

追記:
時間がたって少し冷静になってくると、夕方のことが思い出されて……その、何とも言えない。
…………キス、しちゃったんだよね……ライカと……。

……ごめんね、グリシーヌ。

10月21日(火)
昨日一日、ずっと逃げ続けていたことと、きちんと向き合うことにした。
私の大切な友達。大切な家族。
グリシーヌに、会いに行った。
幸せそうだった。普段のように、たくさんの友達に囲まれて……屈託無く笑う彼女は、確かに人気者だった。
でも、やはりそれは作られた幸せで……彼女が押し隠そうとした本心は、満たされてはいないのだ。
グリシーヌは、私のことを忘れていた。昔遊んだことがあると、その程度の認識だった。
それはつまり……ライカのことを、憶えていないということだ。シンのことも、私たちディスペアのことを、憶えていないということだ。
もちろん、ディスペアのことは辛い記憶でしかないだろう。けれど、それだけではなかったはずだ。
私は、自分がディスペアだったことを否定しない。したくない。
それをグリシーヌに押し付けるつもりもない。忘れたいなら、忘れてくれて構わない。

でも、ライカのことを忘れるのだけはダメだ。

それは絶対に、グリシーヌが望んだ“幸福”じゃない。

これは私のエゴだろう。勝手な思い込みかもしれない。
ライカが私のことばかり気に掛けるように、私もライカのことばかり気に掛けているから、だからライカにも幸せになって欲しいし。
……その、ライカが笑っている時、隣にグリシーヌがいてくれればと……私は実は、そう思っているんだ。

グリシーヌはライカのことを「恩人」としか言わなかったけれど。
もしかしたら本当にそれだけなのかもしれないけれど。

ごめんね、グリシーヌ。
私は私の思い込みの為に、貴方の幸せを壊します。
きっと貴方なら、与えられなくてもつかみ取れると信じているから。
そしてそうして得る幸せこそが、きっと貴方を輝かせてくれると、願っているから。
何度拒まれたって、諦めないからね。

アカリの世界のひずみが拡がったおかげで、シンが帰ってきた。
そしてシンによって、私たちはアカリがこれまで受けてきた仕打ちを知った。
聖杯という、人を狂わせる力の行き着いた先。神となるために全てを捨てられた女の子。
聖杯のための願いの器になって、自身の聖杯に幸福を願ってしまったが為に、願い適えば禁忌に触れて死んでしまうことが宿命付けられたアカリ。
それを知って、シグレはどうするだろう。
私が願うことはある。けれど、こればかりは、シグレとアカリの物語だ。
私は私がするべきことを、するしかない。

世界は異物となった私たちに牙を剥いてくる。
ラミも、この世界の意志の顕現とでもいうべき怪物に襲われていたらしい。
一人で救い出すなんて無茶をミントはしたけれど、そんなミントを待っている人が居るらしい。
この作られた幸福の世界で、ミントを待っているって……誰だろう?

追記:
シンに、彼女の母親の言葉を伝えることが出来た。
ただ一言「愛している」と。
もちろん、シンもそれはわかっていると思う。
でも、もう一度言ってあげなければいけない気がしたんだ。
どうかシンが、自分の罪を許せますように。
もしその日が来たら、彼女に新しい名前を考えてあげたほうが、いいのかな。

10月22日(水)
書くことが多くて、どうにもまとめきれない。
でも、書いておきたい。書いておかなくちゃいけない。

今日は、ムヤがミントやタマモをつれて新聞記事を作るための取材をしていたらしい。
こんな時でもムヤはマイペースだ。そういえば昨日は部室で大暴れしていたみたいだし、一昨日は歓迎会やるとか言ってライカと2人きりにさせられたし…(強く文字を擦った跡)…いや、これは思い出すのはよそう。

ドロシーが生徒会と和解していたらしいけれど、本当のことを思い出させたらそれはそれは楽しそうに生徒会の人や風紀部の人と追いかけっこを始めたんだそうだ。
この世界は何一つ問題がない世界だったけれど、問題があるからこそ幸せ、なんていう人もいるみたいだ。

ミントがぼろぼろになって帰ってきた。
ミントを待っていたのは、ファイムさんだったらしい。
いや、朱星ファイムという名前を使っていた、もう一つの「ミントの可能性」が形になったヒト、というべきなのかな。
ミントの力を試すように立ち塞がり、勝負を挑んできて。
一歩及ばず、ということだったらしい。

私も、私たちを排斥しようというこの世界の歯車と戦って、ぼろぼろだ。
みんなギリギリで、どうにかしようとがんばっている。
諦めたりしないよ。だから、ミントももう一度がんばって欲しい。
私は応援してるよ。

10月23日(木)
ムヤを巻き込んで、ミントに元気を出して貰う作戦を考えていた。
昨日作っていた「ミントの取材」記事を使って号外を作り、ムヤがいろいろなコネで集めてくれた特別な車でミントのライヴ映像を流して、ゲリラライヴみたいなことをした。
ミントのファンはいっぱいいる。みんながミントを応援している。
ミントは、ファイムさんに負けないアイドルだってことを、知って欲しくて。
みんなの声援は届いたはずだ。ムヤが、がんばってくれたから。

その午後に、ミントはファイムさんと決着をつけにいった。
私たちも、私たちの大切なみんなを守るために、この世界の歯車と戦いに行った。
結果はもちろん、どっちも私たちの勝ちだ。
辛い戦いだった。全てを振り絞る戦いだった。
でも、それも明日で終わる。
それがどんな形でなのかは、わからないけれど。

今日は久しぶりにゆっくり寝よう。

10月24日(金)
ミントが、世界の闇を払うための歌を歌った。
作られたこの小さな世界全てを覆う歌。誰もの耳に届く、トップアイドルの歌。
その歌が、アカリをとうとうこの世界に取り戻した。

私も、ミントの歌のおかげでようやくグリシーヌを取り戻せた。
そしてシグレは、アカリを守ることを決めたらしい。
どんな風にプロポーズしたのか、こんどアカリに聞いてみようかな。

私たちはまだ、聖杯の作った世界にいる。
聖杯が、そのシステムに則ってアカリを取り込み、抹消してしまおうとしたのを、私たち全員で食い止めたからだ。
そう、私たち全員だ。
シグレと、ムヤと、リムルと、ミントと、私と。それだけじゃない。
シンも、ライカも、シドも、クゥも、ドロシーも、タマモも、コタロー先輩も、他にもみんな、みんなが手伝ってくれた。
えるみ先輩の言っていたとおり。
心を束ねて、私たちは奇跡を掴み取った。

これから私たちは、聖杯を砕くための行動をとる。
私たちの、小さな世界を終わらせる為に。
えるみ先輩も知らない、純粋な奇跡によって掴み取る、幸せな未来のために。

(ある少女の手記より)

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