同居する伊月くんの一か月目の日常

同居する森と月bot @doukyomi5

伊「同居、っていうからには、生活の負担が半分減るようにしたいよね。オレも森山さんの方も。特に森山さんからもちかけてくれたんだし、オレができることは積極的にやんないとなあ。とりあえず掃除？」

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伊「居間に二人用のソファがあるんだけど、森山さん躊躇なく『ラブソファ』っていうのやめてほしい…。いや、森山さんが座ってる時は絶対隣に座んないよ？！でも一人でいるときも使いにくいよねそういう名称だと！ソファに座った方がTV見やすいのにな～」

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伊「おなじ部屋で暮らしてて、ほぼ同じもの食べて同じ洗剤とボディソープ使ってるのに、お風呂上りでもにおいが違うの不思議。森山さんは、森みたいなにおいが…森山さんが森のにおい？コレキタ？」 森「ちなみに伊月は甘いいちご味の飴っぽいにおいする……え、それ19歳男性の体臭としてどうなの」

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伊「森山さんがオレにお弁当持ってけってうるさい。自分だってほっそいくせに」森「伊月学食のものあんま食べないじゃん」

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伊「森山さんパスタ得意だし、トマトもチーズも好きだし、おまけに女性見たらくどくから『森山さんてイタリアの男の人みたいですね』って言ったんだよ。そしたら「いやあ、そんな褒めなくても…」って真っ赤になったんだけど、え？べつに褒め言葉じゃないですよ」

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伊「はいもしもし、今居間にいますキタコレ。え？レポート？机の上にありますけど……。持ってこいって？お昼ご飯一回で手を打ちましょう。……いやいや冗談ですよ、コーヒーゼリーでいいです」

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伊「ええ？森山さんについて知ってること？……ええとね、甘党っぽいよ。デザートはプリンが好きなんだって。凛とするプリンキタコレ。（小声で）森山さん、ちょっとかわいいよね」

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伊「森山さん極潤使ってるんだけど、洗面台に使いかけの色々載せてるの見ると、実家の姉とデジャヴするなあ。『オレ、スキンケアジプシーなんだよ』て真顔で言われたから森山さんの顔におもっきし吹きだしちゃったんだけど、オレ悪くないよね？」

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伊「森山さん、そうじへた！なんで角丸くしか掃除できないんですか？読んだ雑誌は片付けて。あと今日おふとん干しますからね。」森「うー…伊月こまかい……お母さんみたい」伊「年上の息子とか勘弁しろください」

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伊「森山さんはほとんどミネラルウォーターかスポーツ飲料、オレはコーヒーか緑茶。食べ物の趣味も違うけど、飲み物の趣味もけっこう違うと思う」

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伊「話し合いの結果、森山さん朝が激烈に弱いのでオレが朝ごはん担当、森山さんの方が帰りが早いことが多いので、森山さんが夜ご飯担当になってるよ」森「伊月家は朝和食なんだな…うち朝パン食多いんだけど…むにゃ…」伊「ハイハイリクエストには応えますから。顔洗ってきて！」

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伊「おーもーいー。森山さんのしかからないでくださいよ！」森「大丈夫オレそんなに重くない」伊「自分で言うな。っつか、マジもうちょっと筋肉つけてください森山さん」森「伊月がごはんおいしいもん食べさせてくれたら太る……」伊「う、善処します…ってのしかかったまま寝るな！」

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伊「森山さん？巷で残念なイケメンって言われてるらしいけど、いまいちよくわからない…いやイケメンの方じゃなくて、残念の方。女子に運命って言うから残念なのかな？オレべつにこだわりがあるのっていいと思うよ。バスケには真面目だし、それで充分です」

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伊「森山さんゲームしてる」森「レポートの息抜きですぅー」伊「ゲームの中の女の子とはつきあえませんよ？」森「そんなゲームじゃないよ！」伊「あ、そこ、そうじゃなくてこれじゃないですか？」森「お、伊月スゲぇな！」葉山「（ここ部室でオレもいるんだけど…ナチュラルにべたべたしてるなー）」

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伊「そういえばオレ子供のころRPGってPGの一種だと思ってました」森「ちなみになんだと思ってたの」伊「リバウンド頑張るポイントガード」森「それセンター……いやまあ、伊月クンには無理だよね…」伊「憐みの目で見ないでください頭撫でないでください！オレはチビじゃないです！（怒）」

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伊「森山さんのご飯？おいしいよ？え、どんな風って……森山さんのあじがする…」葉山「伊月、森山さん食ったことあんの？！」伊「ない」葉山「じゃあオレ森山さん食べてみていい？」伊「ダーメ」葉山「じゃあ伊月食べてみていい？」森「ちょ、ダメ！！」伊「うわ！森山さんいたんですか？」

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伊「この間赤司と試合会場で会ったんだけど、あいつ髪茶色に染めてて、『大学デビューなんて僕には造作もないことだ』とか言うもんだから、おまえそれ赤司じゃなくて茶か司だから染め直した方がいいよって言っちゃった。すごいショック受けた顔してたよ。元の顔がいいから似合ってたけどね、茶髪」

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伊「（髪が細くて線が細くて身体が細くて、眼、も細い。身長も、バスケ選手としてみたら普通だけと、一般の人よりはだいぶ高い。…けど神経はけっこう図太くてタフ）」森「伊月オレのことじーっと見てなに考えてんの？」伊「悪口です。森山さんの神経が図太くてよかったなあって」森「?!」

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伊「リビングの家具は大体森山さんが一人暮らししてたときのやつです。割とシンプル。冷蔵庫とか白いし」森「ほめるポイントがないなら無理に褒めなくてもいいんだよ伊月クン？」

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伊「あっ」森「なに？」伊「いま時計が1:11でしたよ。わんわんわん」森「小学生かおまえ」

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森「……」伊「？なんですか？」森「いや、さっき2:22だったけどにゃんにゃんにゃんって言わないの？」伊「森山さんばかなんじゃないですか？」

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伊「むかついたこと？森山さんに？……ええと、18年間彼女いたことないって言ったらものすごくプゲラれたことかな。あ、でもその後、告白された回数を訊かれたから、そんなの勲章みたいに教えるもんでもないでしょ相手に失礼な、って返したら」