ハイジ】細い月明かりしかない倉庫の中で、際立った白い横顔を横目に見ながら(アイツ、だいじょぶかな、)一人出て行った親友を思う。ピリピリするのはそのせいだろうか。
2014-06-29 22:23:08@HaKo_723 狭間】(…むしろ、このあと、)虚空を見上げながら、しばしぼうっと考える。考えて、「…ハイジ、」見上げたまま、隣の相手に声を向ける。
2014-06-29 22:25:09@HaKo_723 狭間】「…ちょっと今から、おっきめに風、つかう…ちょっと俺へたれるかもしんないから、サポート頼んでいい…?」耳もとに口をよせてひそひそと、声にもなりきらないような囁きで伝える。「…まだ、ここに京屋とか、…いるかどうか、」言いながら、
2014-06-29 22:29:16狭間】意識を集中しはじめる。倉庫の広さ、コンテナの高さ。目測で測りながら、半分以上心ここにあらずといった状態のまま、範囲を指定していく。場が広いから一気にすると潰れるかもしれない、とりあえずは自分たちの周辺、目視できる範囲は除外して、…その向こう、 @HaKo_723
2014-06-29 22:32:23狭間】半径五メートル範囲を除外したその向こうから、幅二〇メートルのドーナツ状に、コンテナの最上より高い位置に空間のブロックをイメージする。区切られた区画をひとつずつ、風を吹かせて探るよりも、おそらく早い。…藪蛇にならないかという危惧もあるが、(それよりも、)
2014-06-29 22:36:42狭間】もっと安全な位置からコールを投げるだけの手段ならいくつかあるものの、コールし、レスポンスが返ってきうる状況のチャンスは、おそらく今しかない。
2014-06-29 22:39:02狭間】「………、」ぞぞぞ、と、肩を浮かすようにして空間の圧を高める。風速も風力もなくていい、…いいが、単純に範囲が広いから、限界値を超さない程度を無意識の感覚に探りながら、倉庫の天井に、不可視のブロックをイメージしてゆく。
2014-06-29 22:41:43どこからかどこかへ向けて、いずこからいずこへ向けて、ここからあそこへ向けて、距離を隔てるものを埋めるように、その日、その時間に、ある電話が、かかる。一通の電話が。
2014-06-29 22:33:00浦賀】「お、」とあるタイミングで京屋から一時的に預かっていた携帯電話が鳴る。以前通信用として受け取った代物。その表示を見れば、正面に座っている三原に目配せをする。「センセだ」この瞬間に、と肩を竦めて通話ボタンを押そうか。
2014-06-29 22:39:04@tometis_story 浦賀】「ドォモ?オバンワ?今ちょっと取り込んでて代理ですが?いいですか?」慣れない言葉づかいで一気に言葉を伝える。
2014-06-29 22:42:27@tune_sig89 津田】「仕事だ」。この声の主は、京屋と契約した時に鬼怒江より渡された調書から推測するに、浦賀と呼ばれる男だろう……が、出た相手を気にした様子はなかった。
2014-06-29 22:46:23@tometis_story 浦賀】「ご用件は?」電話口の機械音のような返事で言葉を待つ。正面の三原には(し・ご・と)と口の形で伝えよう。その単語を読み取って三原が小さく瞬きをする。
2014-06-29 22:50:25彩雅】(んー、)何やらひっそりと話し込んだのを見てからちょいちょい、と仁志輝に手招きをする。近づくように、と。それを横目に見ていた彼は静かに彼女に近づく。手が届く距離までくれば彼の肩に手を乗せる。
2014-06-29 22:46:06@c_yu_n ハイジ】自分にはそれらが見えない。ただ何かが張り詰めている気がして、手から伝わる血流を抑え込むように、ぎゅっと手を握りしめる。
2014-06-29 22:47:42狭間】「………、」コンテナ二つが、倉庫内に積まれている荷物の高さの最高値のようだ。地上およそ五メートル。その位置からさらに高い天井に向けて慎重に、ドーナツ状の巨きな空気空間の層を積み上げていき、
2014-06-29 22:55:02@tune_sig89 津田】「前に調書を渡した少年に対する仕事の実行を許可する。速やかに、指定された場所へ連れてこい」返事に対して、落ち着いた淡々とする声ですぐに返答した。
2014-06-29 22:52:48