- rosebourbon
- 4018
- 1
- 2
- 0
彼等はキャラクターとして消費され続けながら、その続編は初代作品のスタートした1988年から1994年まで続く事になります。私は当時小学生から中学生という時期で、とてもお金が続かず1992年位まででメディア集めも脱落してしまいます。ワタルは大人向けの作品になってしまったのでした。
2014-06-30 21:28:03エルドランシリーズと呼ばれる作品群のトップを飾った「絶対無敵ライジンオー」というアニメは、ワタル2が3月に終わったその年の4月に始まった作品で、主人公はやはり小学5年生の子供達でした。小学校の校舎が司令室と変わり、メインパイロットの少年達以外の子供達の成長物語も描かれました。
2014-06-30 21:35:59この作品は1年で本編が終わりますが、その後OVAで6年生編が描かれ、彼等の小学校卒業と共に話は完結します。そして、エルドランシリーズは「熱血最強ゴウザウラー」でシリーズ3作品として完結を迎えます。
2014-06-30 21:37:48この作品はシリーズ総決算の形でありとあらゆる要素を持っていましたが、やはり主人公は小学6年生の子供達。本編は1年間。最終的にロボットと一体化していた校舎それ自体が無くなって、彼等は2度とロボットに乗ることはできなくなります。
2014-06-30 21:39:09私の中でワタルとライジンオーは終わり方としては対極にある作品で、片や「永遠の小学4年生」を抱えたまま永遠にキャラクター消費と戦い続けなければならなかった主人公の少年と、片や小学校の卒業と共に主人公の権利を喪失してしまう少年との違いを見せつけられた作品であったのです。
2014-06-30 21:42:41私にとって「魔神英雄伝ワタル」は20年以上もの間、人気が出すぎた事で「永遠の小学4年生」として縛られ続けた少年の、完結することのできなかった作品としての位置付けれていました。
2014-06-30 22:02:32その後、サンライズがバンナムに買収されることでの方針転換があったのか、この作品は再び1997年にリメイク版として「超魔神英雄伝ワタル」として世に出ますが、これについては私は多くを語れません。
2014-06-30 22:04:46ただ、今世紀に入り「ワタル(無印)」と「ワタル2」が後年DVDBOX化されて発売された際も、「超ワタル」だけはDVD化される事はありませんでした。そういう判断を、世間が下したということです。
2014-06-30 22:05:16「終わりなき時の物語」は1994年に完結した作品で、私が初めて観たのは1998年だったように記憶しています。当時は絶賛「超ワタル」放映中だったこともあり、余り腹落ちしませんでした。
2014-06-30 22:17:10作品が世に出てから20年…2014年の6月。同窓会と称したイベントで改めてあの物語を観た事で、私は初めて「ワタル」がきちんと完結していたことを認識しました。「永遠の小学4年生」を背負った少年はきちんと小学5年生に進学して、そして最後に救世主としての能力を喪失して終わっていた。
2014-06-30 22:20:39もうこの少年は、徒に消費されることはない。それを突き付けてくれた作品だった。嬉しかった…! これで私はこれからもずっとワタルを好きでいられる。ちゃんと終わってたんだ「魔神英雄伝ワタル」は! ひとり快哉を叫びました。
2014-06-30 22:22:36そういう点でも、あの日は特別です。2014年6月7日は、絶対に忘れない日になりました。私の中で「魔神英雄伝ワタル」という作品が完結した日です。
2014-06-30 22:24:28ここまで書き終わった瞬間にこれがTLに流れてきて泣いてしまった。
最近読んだ本も、最近覚えた曲も、最近見たアニメも、大好きだけど、生涯ベスト10を選ぶとなると高校を卒業するまでに出会った本や曲や番組が半分を占める。だから今の若い人も、この先何十年も好きでいるものにはもう出会っていて、多分この一生変わらない。そしてそれはとても素敵なことだと思う。
2014-06-30 22:46:31