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アンダー・ザ・ブラック・サン #4
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試練だ。俺は耐えられる。さあ、いつでも始めてくれ。コケシマートはもうやめてくれ。そして誰か、俺を解き放ってほしい。助けてほしい。ヘルプミー・トゥー・ヘルプユー。ユカノ=サン……。きをつけて……。
2014-07-01 17:39:57![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
◆興奮してきた!◆もうすでにマグロアンドドラゴ01011110101010印刷されて!101011101混線な0010101……ワオ……11010
2014-07-01 17:41:45![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「「イヤーッ!」」二人のザイバツ・ニンジャは同時に回転跳躍、一気に間合いを詰めて、マストダイ・ブレイドの攻撃がわずかに届かない地点に着地した。「ドーモ。ベオウルフです」「ドーモ。グリフォンです」ユカノは素早くオジギを返した。「ドーモ。ドラゴン・ニンジャです」 33
2014-07-01 17:48:23![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
遥か後方では、台車にくくられたピンクと銀のニンジャがもがいた。鎖の拘束は硬く、抜け出すことかなわず。スパルトイは舌打ちし、再び台車を蹴りつけた。「イヤーッ!」「グワーッ!」「イサオシが取られちまう!」スパルトイは鎖を肩に掛け、台車を引き始めた。「なんて重い野郎だ。この野郎」 34
2014-07-01 17:53:57![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ユカノは目の前の二人の敵の肩越しに、スパルトイらを見た。ザイバツはドラゴン・シュラインの中で何者かを捕らえたのだろうか?ドラゴン・シュラインを守るドラゴン・ニンジャ・クランのニンジャ達の記憶の断片がユカノのニューロンを行き過ぎる。あの囚われたニンジャは違う。 35
2014-07-01 17:59:07![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「三神器に飽き足らず、我がドージョーを土足で踏み荒らす下郎ども」ユカノはベオウルフらと睨み合った。ベオウルフは鼻を鳴らした。「愚かな。今更戻ってきた貴様こそが場違いだ、ドラゴン・ニンジャ=サン。宇宙時代すらも稚気じみた夢。まして貴様ごとき生き腐れはタペストリーの中が似合いぞ」36
2014-07-01 18:09:36![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「怪しからん」ユカノは冷たく言った。「過去に執着し、盗掘まがいの行いを繰り返す者らの口から、さような誹りは滑稽極まる」「殺しますか」グリフォンがベオウルフに確認した。猛禽めいたフルフェイス・メンポの奥で、残忍な眼光が閃いた。ベオウルフはニンジャ大剣を構えた。「命は奪うな」 37
2014-07-01 18:17:11![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「フン……努力はしましょう」グリフォンが踏み込んだ。ベオウルフは逆側へ回り込む。ユカノは身を沈め、攻撃の予備動作に入る!「「「イヤーッ!」」」 三者は同時に跳躍!グリフォンは驚くべき空中制動から、均整の取れた非常に美しい蹴りを放った。ユカノは蹴り返し、ベオウルフに斬りつける。38
2014-07-01 18:23:16![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「イヤーッ!」ベオウルフはニンジャ大剣を振り下ろした。恐るべき質量である。ユカノは刃でこれを防ぎ、回転しながら枯山水の湖の上に着地した。ナムサン……いにしえのマストダイ・ブレイドでなくば、得物は折られ、無惨に袈裟懸けの斬撃を受けていたことだろう。 39
2014-07-01 18:28:17![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「イヤーッ!」グリフォンは着地と同時に白砂を蹴り、流れるような二段回し蹴りを繰り出す。「イヤーッ!」ユカノはブリッジでこれを回避。延髄を破壊する強烈な蹴りを危うく躱しながら、ベオウルフの足首に斬りつける。「イヤーッ!」ベオウルフは白砂にニンジャ大剣を突き刺し、刃を止める。 40
2014-07-01 18:30:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
畜生、ユカノ=サン多勢に無勢だぞ。幾らなんでもしのぎきれまい。俺がこんな情けない状態じゃなけりゃ、助けてやってもいいんだが!ウオオーッ!ウオオーッ!
2014-07-01 18:31:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」ユカノは左右からの絶え間ない攻撃に防戦に回らざるを得ない。どちらも手練れであった。彼女はもどかしさをおぼえた。ニンジャ大戦のおりのドラゴン・ニンジャは、もっと鋭く、もっと速く、もっと強かった。41
2014-07-01 18:37:55![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」……「ヘッ……俺がキメてやろうじゃねえか」スパルトイは指をボキボキと鳴らした。「任務なんて知った事かよ。俺も加勢だ。こんな弱そうな野郎、どうせ何もできやしねえ」ピンクのニンジャはガタガタと身体を揺さぶった。42
2014-07-01 18:41:55![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ネンリキ、ネンリキって君たちは言うが、そんな……こんな縛られた状態でなにができるっていうんだ!俺は栓抜きとか丸鋸じゃないぞ!ウオオーッ!ウオオーッ!
2014-07-01 18:47:56![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」……「イヤーッ!」スパルトイは獲物のヘビ・クリスを抜き、ベオウルフらのイクサに加わるべく、走り出した。ピンクのニンジャはガタガタと台車を鳴らし、もがき続けた。 43
2014-07-01 18:50:40![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「イヤーッ!」アンバサダーはドラゴン・ドージョー敷地内に着地した。「アイエエエエエ!」遠く後方では捕縛されたままのギルド奴隷が泣き叫んだ。構わず走る。ナムサン……眼前に広がるのは、燃え盛るテント群である。彼は舌打ちし、炎の中を駆けた。ほどなく、炎の発生源を見出す。 45
2014-07-01 18:56:36![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
陽炎の中で対峙する二人のニンジャ……一方はイグナイト……否、ブレイズ。もう一方はランチハンド、かつてイグナイトを薫陶したマスターニンジャである。「GRRR!」燃え朽ちるテントの中から炎の魔犬が飛び出し、アンバサダーに襲いかかる。「イヤーッ!」アンバサダーはチョップで叩き殺す。46
2014-07-01 19:05:53