【スーパーニュースアンカー】有本香さんのコメント 2014/07/01 #アンカー #anchor

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【日本の電力市場に外資参入】（１２）有本：土地を得ることも目的じゃないかという報道もあったが、きのう上海電力に確認したところ咲洲に関しては土地は賃貸契約。しかし、中国という非常に特異な存在と強く結びついている企業が入ってくることの問題はひとつ提起しておきたい。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（１３）有本：きのう上海電力の日本支社を取材した。電話番号も非公開で接触が難しく、実態がつかみづらい会社だった。先週ようやく連絡が取れて、最初は社長がインタビューに応じるという話だったが、途中でそれはダメ、カメラもダメとなった。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（１４）有本：アンカーだからダメなのか私だからダメなのかわからないが（スタジオに軽い笑いが起こる）。過去にはほかのメディアの取材を受けていて、社長もいろいろ話をしていた。それがしゃべりすぎだったのかもしれない。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（１５）有本：しかし、状況をくわしく知っている上海電力の幹部に、昨日カメラなしでの取材をした。 #アンカー パネル：上海電力日本法人幹部「地元に歓迎されない事業はやらない。中国企業だからこそ慎重にやらないといけない。」

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【日本の電力市場に外資参入】（１６）有本：咲洲以外にも日本全国で同じような電力事業の計画はあった。しかしいくつかは地元住民から理解が得られないだろうという理由で断念した。例えばある場所は、神道のいわば聖地のような場所。そういうところは間違いなく反発されると。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（１７）有本：それくらい私たちは日本の人たち、住民の人たちの感情や日本社会そのものを傷つけないように一生懸命やろうとしているんですよ、企業の社会的責任を考えていますよ、と言っていた。しかし、それがむしろ非常に政治的。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（１８）（サニー：南港には反発はなかった？）有本：大阪の関係者ともコミュニケーションを取っていると言っていた。一見すると良いんじゃないか配慮してくれてるんじゃないか、みたいに思うが私は必ずしもそうだとは思わない。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（１９）有本：つまり発電事業を糸口にして、日本の電力事業そのものにどうしても入って根付きたい。だからこそ、地元の反対に非常に敏感になっている。一旦断念しても状況が変わればまたそこへ参入、ということは十分ある。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（２０）パネル：上海電力日本法人幹部「送電部門への参入も視野に入れている。」 有本：現在は、関西電力のような大手電力会社が発電と送電を一体でやっている。今はここにメガソーラー会社が入り、作られた電気は大手会社が買って送電網で送っている。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（２１）有本：ところが２年前、発送電の分離がこの買取制度と一緒にずいぶん話題になった。これを数年のうちにしていこうという方向にある。発送電分離とは発電会社と送配電会社を分けること。つまり電気を作るのと送るのを分けるということ。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（２２）有本：発送電分離にはメリットはメリットである。もちろん日本の大手電力会社には相当な問題があることが今回わかったが、しかしひとつ注意しないといけないのは、日本の場合は今まで一応安定供給はされてきたという状況はある。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（２３）有本：ところが発送電分離で送配電にもいろいろな企業が入ってひたすら競争となったとき、電気が今まで通り安定的に供給されるのかという懸念がある。（坂元：家庭や企業が安く電力を受け取れるかもしれないが、一方でリスクの可能性もある。） #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（２４）（岡安；発電よりもむしろ送電のリスクが高い。）有本：そう考えていたので上海電力の幹部に、メガソーラーでの発電だけではなくて発送電分離後に送電事業への参入も視野に入れてますよね？と聞いたら、はいと。この言質は取れた。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（２５）有本：天下の上海電力が、メガソーラーでの発電だけのために日本にわざわざ参入してくるはずはない。基本的には送電部門への参入も含めて、将来日本の電力供給そのものをにぎるという目的を持って参入してきているのではないか。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（２６）（村西：おそろしい。エネルギーの問題はそのまま安全保障の問題。外国に握られて良いのか。）有本：その通り。今は既存の大手電力会社が外国企業に買収されないための規制はある。しかし現状、メガソーラーの会社にそういう規制は一切ない。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（２７）有本：発送電分離されて、送電事業も完全な自由化で自由競争となったらどうなるか。中国企業だけではなくて外国や日本の企業でも、ここは採算が合わないので電気を送りません、というところが出てきたらどうなるか。（岡安：不安定供給。） #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（２８）有本：そういう様々なリスクがある。同じ外国資本でも、欧米は日本と似たような法律で社会のシステムが成り立っているので、日本に来てもそう無茶苦茶なことにはならないだろう。しかし中国はどうしても体制が違う。そういう国家が背景がある。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（２９）有本：また上海電力の資金は基本的にチャイナマネー。つまり中国の資本で中国の国家権力がバックにある会社がメガソーラーを糸口に入ってくる。これだけなら大したことないんじゃないの？いやいや、狙いは送電にもあるでしょうと。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（３０）有本：そういう懸念が全然ないまま発送電分離になったら非常にこわいのではないか。（岡安：中国が国の戦略としてやっている可能性もある？）その通り。可能性としては否定できないと思う。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（３１）パネル：電力市場に国際競争を持ち込んでいいのか 有本：もちろん自由化によって、今までのような固定的で守旧的な電力会社の問題点は解決されていくかもしれない。しかし電力というのは普通の商品やサービスではなく、私たちのライフライン。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（３２）有本：特定の名前をあげたら悪いが、ゴールドマン・サックスは電力事業に何らノウハウのある会社ではない。投資をしてお金を集めるのは重要な要素だが、電力市場をこういう国際競争の場にしてしまっていいのか。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（３３）有本：例えば途上国で、発電や送電のノウハウもお金もまったくない国が外資の人たちに来てくださいというのはわかる。しかし日本の場合問題はあるが、既存の大手電力会社はそれなりに世界で一番安定性の高い電力供給をずっと行ってはきた。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（３４）有本：ところが、どうも自由化によるメリットだけが言われている。外国資本は商売として成り立つかどうかで考える。日本人のライフラインをどうにかしようと、どこまで思っているかということもある。 #アンカー

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【日本の電力市場に外資参入】（３５・了）有本：電力市場に無制限な自由と競争を持ち込むのは将来非常に大きな落とし穴があるんじゃないかと懸念している。発送電分離に関して今後具体的な議論がされていくが、私たちは注視して疑問を投げかけていかなければならないと思う。 #アンカー