- minako_ufufu
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日米安保の第一目的は、米国から日本を防衛すること。日米安保がない場合、米国の脅威は中国の脅威などと比べものにならない。逆に安保があると、日本は米国の敵国リストから外れ、米軍が脅威から日本の潜在的防衛力に変わる。他国からの日本の防衛などそれにくっついてきただけ。
2014-07-04 01:57:06日米安保を不問にしながらの憲法9条をノーベル平和賞に、はおかしいという人がいるが、これは議論が間違っている。安保条約と9条は一つのセットで、日本が独立を保っているのは、安保条約によって米国から攻撃されないから。歴史的にも日米安保と9条はずっと共存している。
2014-07-04 01:57:22日本の軍事力に投射能力がない以上、意味のある「集団的自衛」は日本近海でしか起こらない。北朝鮮による韓国と在韓米軍の攻撃が一番あり得る話。米軍は在韓が陸軍、在日が空軍海軍海兵隊だから、軍事物資の流通に日本が協力しないと米軍の戦死者に直結する。だから、米国が賛成するのは当然。
2014-07-04 01:58:36孫崎享という人は安保条約には米国は憲法に則った措置を取ると書いてあるだけだから、日本が攻撃されても、米軍は動かないかのようなことを書いているけれど、実際にドンパチやっている時に米軍が素知らぬ振りをすれば、安保条約は一年の通告で終了するから、米国は日本の全ての基地を失う。
2014-07-04 01:59:00そうなると米国は西太平洋以西の全ての権益を失い、同時に米国と同盟関係を結んでいても意味がないことが証明されてしまうから、全世界的な信用失う。その間に日本から撤退準備をするだけというのは、米国にとっては失うものが大きすぎる。
2014-07-04 01:59:19日本近海を除いて、遠隔地での自衛隊の「軍事力」など米国にとって全然大したことはない。これはもともと自衛隊が遠征軍として作られていないから。しかし、在日米軍と基地は米国にとって死活的に重要。必要なのはロジスティクスと、基地が必要な空軍と海軍で、それがあれば海兵隊は別に要らない。
2014-07-04 01:59:51日本の国防力は、攻撃されたら報復できる能力ではない。過去の二つの大戦とも、米国を味方に付けた方が最終的に勝利している。中国とのこれからおこる紛争でも局地戦に勝つことが目的ではなく、極言すれば局地戦など負けても良い。米国の普通の人が「これはあかんやつや」と認識することが全て。
2014-07-04 02:00:21国家による攻撃に報復力を持つ国は、核保有国しかない。日本の自衛隊は核兵器も持たず、それどころか、長距離ミサイルも、爆撃機も、空中給油機も、空母も持っていない。完全な報復力は世界でも10カ国も持っておらず、その中でも米国が断然強い力を持っている。
2014-07-04 02:00:41日米安保でこの攻撃力の可能性を担保し、中国による既成事実に対抗して、ケチをつけられないよう国際的な多数派を抑えて、中国の軍事行動を抑制抑止することが、日本の自衛隊の目的。だからここ20年位は、嫌がらせに耐えることが仕事だと言える。
2014-07-04 02:00:56真珠湾攻撃が、軍事作戦としては素晴らしい戦果、しかし、米国の世論にこれ以上ない材料を提供して、米国に参戦させ、太平洋どころか、欧州でも戦争の結論を出したことを忘れてはいけない。日本の戦術的な報復力などこの程度の意味しかない。
2014-07-04 02:01:14第一次大戦は、最終的に米国は参戦したが、欧州の揉め事に対する嫌悪感が残り、米国史上ただ一人四選したフランクリン デラノ ルーズベルト FDR ですら、米国世論を納得させて欧州参戦できなかった。FDRは英国が米国の生命線であると確信し、仏印進駐した日本を公然と敵国扱いしていたのに。
2014-07-04 02:01:40戦争など嫌だ、という反抗的世論が180度変わったのは、日本による真珠湾攻撃。おまけに、ドイツの方から、真珠湾を契機に米国に宣戦布告をしてくれた。売られた喧嘩は買う。これなら、小学生でも理解できる。単純素直な米国世論を味方につければ勝ち、敵に回せば負ける。
2014-07-04 02:02:03中国が南シナ海で覇権を取れないよう、周辺国の海上警察の強化を行って、中国一人が独自の理論で全面紛争を起こしていることを明確にし、日本はどこまでも専守防衛で中国軍に最初に攻撃されるまで我慢することを守れば、初戦は負けても長期的には米国の世論を味方に付けて負けない体勢になる。
2014-07-04 02:02:40追加(日本での徴兵制はあるか)
日米安保が集団的自衛権であるのは事実。ただし、後方支援だけでなく日本が海外派兵をするかしないかは重大な問題。海外派兵で事故を全くおこさないのは非常に難しい。自衛隊は今のところPKOでもイラク派兵でも事故率ゼロだけれど、派兵しなければもともと事故はゼロで、一番安全に決まっている。
2014-07-05 06:42:29国連によって強制措置を受けない保証があるのは安全保障理事会で拒否権を持つ五大国のみ。米国が海外派兵しても、事故事件は起こしまくっているが、拒否権を持つから国連で断罪されることはない。おまけに、多数の国と地位協定を結んで、国際刑事裁判所に米軍を引き渡さない約束をしている。
2014-07-05 06:42:45日本は、米国のような立場ではないから、国際法を適宜無視するなどいうことはできない。パキスタンの領土領空など無視してビンラディンを暗殺して、その上、逃げ切るなどできない。イスラエルはできているけれど、それは米国内にがっちりした政治的支持を築き、米国の拒否権を後ろ盾にしているから。
2014-07-05 06:43:01現代の軍隊では徴兵制に不向き、という議論があるが、それだけではない。確かに米軍の得意な破壊戦争に徴兵制は向かない。しかし、その後の治安維持には頭数がどうしても要る。米国では、州兵を徴集してアフガン、イラクの治安維持に当てている。この扱いがひどいので不満が出ているのが現状。
2014-07-05 06:43:22州兵、ナショナルガードは、日曜兵隊で、災害派遣や緊急時にしか実際には徴集されないから、多くの田舎の貧乏人が小遣い稼ぎの積りでなっていた。それが、アフガン、イラクの治安維持に駆り出されていきなり戦場へ放り込まれたから、不満も出る。
2014-07-05 06:43:42米国で右派左派から徴兵制の議論はいつも出ている。右派からは、兵隊の数が足りないから、左派からは、戦争は国民の戦争であるべきだ、という観点から。しかし、損な役割を少数の貧乏人に回しているのが現実だから、多数派の意見にはなっていない。
2014-07-05 06:44:04米国の大規模戦争では、戦闘部隊は少数で9割は兵站。兵站には練度は要らない。現実はそれを州兵と、外注の私設軍事組織PMCに回している。PMCは軍法に服していないので不祥事を起こしても、米国は知らんぷり。戦死者にも数えないので政治的には戦争のコストを見かけ上低くできる。
2014-07-05 06:44:27だから、現代では徴兵制がない、という結論は早急。ブラック企業的な、志願の形をとった事実上の徴兵はありえるし、実際に米国では行われている。日本が大規模戦争に加わらなければ、徴兵は要らないというのは正しい。
2014-07-05 06:44:39実際に外地で、日本の名前で人を殺してくるのと、見えないところで後方支援をしているのは全然政治的意味が違う。これを集団的自衛権という言葉で両方同じに扱っても、全く意味がないと思う。
2014-07-05 06:45:25