SSまとめ

未怜 @starryneko

僕は先生にとってどんな存在なのだろうか。貴女にとって僕は、きっといつまでただの教え子のまま。いつか、僕なんかより、ずっと大人で優しくて頼り甲斐があってかっこいい、そんな人が先生の前に現れるのだ。そして、その人が貴女の一番になってしまう。僕は、いつだって、先生が一番大切なのに。

未怜 @starryneko

私が木ノ瀬くんの名前を呼ぶと、必ず彼は「梓って呼んで下さい」と言う。彼女に呼んでもらえばいいじゃない、と冗談まじりにそう返してみると、木ノ瀬くんは「…はぁ、先輩はおバカさんですね。僕は先輩に梓って呼んで貰いたいんです」と優しく笑った。…ねぇそれって、期待してもいいって事なのかな？

未怜 @starryneko

「錫ちゃんお腹すいたぁ…」そう少し甘えた声で俺を見上げた。そんな可愛らしい彼女に俺は敵う筈もなく「はいはい、今日は何が食べたいんだ？」なんてリクエストを聞いてやる。そんな俺の言葉を聞いた彼女はパァッと表情を輝かせて「クッキー！」と嬉しそうな顔する。俺の可愛いお姫様。仰せのままに。

未怜 @starryneko

私の事好き？と尋ねてみると、哉太は顔を真っ赤にさせて「ばっ、馬鹿！いきなりそんな事聞くんじゃねーよ！」と叫ぶ。哉太は私の事好きじゃないんだ…とわざとらしく悲しげに呟いてみると、慌てた哉太は「んなワケねーだろ！大好きだよ！世界で1番！」なんて、私まで真っ赤になる言葉を叫んでくれた。

未怜 @starryneko

「たーかふみっ」「お、何だよーどうした？」「なんでもない」「はぁ？何だよ変なヤツ」そう言って隆文は笑う。名前を呼べば隆文は必ず振り向いてくれて、私はそれが嬉しくて。今日も隆文が大好きだなぁ、と隣で呟いてみると、隆文は「…よくそんな恥ずかしい事サラッと言えんな」とやっぱり笑った。

未怜 @starryneko

颯斗くん、と彼女が僕の名前を呼ぶ。その声はとても優しくて柔らかくて、彼女に呼ばれる度に僕はつい顔が緩んでしまう。それはきっとほんの少しの緩みなのだが、彼女はそれに気が付いて「あ、颯斗くん嬉しそうな顔してる。何かあった？」と笑って尋ねてくる。その彼女の言葉に、僕は笑って誤魔化した。