子日botまとめ「ミッドウェー海戦」

1942年、日本海軍が致命的な大敗を喫した「ミッドウェー海戦」についての、子日的なまとめだよ。ちょっと長いよ!
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メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

#艦これ、子日botだよ~! 6月5日、#艦これ的に今日は何の日? 1942年の日本時間の今日、ミッドウェー海戦が始まった日で… ……加賀さん、蒼龍さんの命日だよ。 あと赤城さん、飛龍さんも沈んだのは翌6月6日だけど、実質的には今日が最期の日だよ。

2014-06-05 07:00:57
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

まず状況のおさらいだよ。 1942年五月末。 ミッドウェー島基地を攻略しつつ、あわよくば米艦隊をおびき出して叩く、という作戦のもと、日本海軍は総力をあげてミッドウェー方面に出撃。 対する米海軍も、かき集められるだけの戦力をかき集めてこれを迎撃に向かわせたんだよ。

2014-06-05 07:10:02
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

ただ、日本海軍の出撃とその動向をおおむねつかんでいた米海軍に対して、日本海軍の索敵計画は不十分で。 海戦当日となったこの日においても、米機動艦隊がどこにいるのか(出撃しているのかすら)把握していなかったんだよ。 そして…

2014-06-05 07:15:04
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

日本時間の1942年6月5日、午前1時半。 米艦隊の存在を知らない日本艦隊は、ミッドウェー島基地攻略のために第一次攻撃隊を発艦させるんだよ。 同時に、艦隊各艦から索敵機が全方位に出撃… ちなみに利根さんがよく口にする「カタパルト不調」は、この時の事件だよ。

2014-06-05 07:20:06
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

この偵察については、利根機が予定通り出撃していれば早期に米艦隊を発見できたって説や、逆に近年では「遅れたからこそ、後で米艦隊を発見できた」という説があるけど… どっちにしても実際には、「この偵察で見つけてさえいれば」というほど簡単な話ではないんだよ。 何故かというと…

2014-06-05 07:25:04
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

海って広いから、「どこから来るのか、そもそも居るかどうかすら分からない敵艦隊」を、まして空母の攻撃射程(数百キロ)に入る前に一回の偵察で見つけるのは大変なんだよ。 だから、事前の索敵とかで「出撃しているのか」「いるとしておよそどの方向か」の情報集めが重要なんだけど…

2014-06-05 07:30:06
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

…それらの情報を集め損ねてた日本艦隊は、薄く広い全方位索敵を実施せざるをえなかった為に、早期発見に失敗してしまうんだよ。 つまり、ここまでのミスの積み重ねが索敵の失敗に繋がってるから、「利根さんのカタパルトが海戦の運命を左右した」っていうのは少し事実とことなるんだよ。

2014-06-05 07:35:05
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

ともかく、話はもどってミッドウェー島を攻撃に向かった航空機隊だけど… これを指揮していたのは、飛龍さん所属の航空機隊のエース、友永大尉。飛龍さんが攻撃のときにいう「友永隊」の隊長だよ。 午前3時、予定通りミッドウェー島上空に到達した第一次航空機隊は、敵の反撃を退けて攻撃に成功…

2014-06-05 07:40:03
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

けど、飛行場に居た航空機は少数で、滑走路にほとんどダメージを与えられなかったから、午前四時、友永隊長は「第二次攻撃の要ありと認む」の暗号電文「カワ・カワ・カワ」を打電するんだよ。 でも、なぜミッドウェー基地に想定より航空機が少なかったのかといえば、実は…

2014-06-05 07:45:01
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

…ほぼ同時刻、赤城さん達はミッドウェー基地からやってきた米航空機隊の、断続的な攻撃を受けていたんだよ。 ミッドウェー基地航空隊は戦闘機を基地防衛に残して、なんと爆撃機や雷撃機を「護衛なしで」艦隊攻撃に向かわせる、という無茶を行っていたんだよ。

2014-06-05 07:50:03
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

もちろん、護衛なしの米攻撃隊は日本側戦闘機の餌食になって次々と撃墜。 日本艦隊には目立ったダメージを与えることができなかったんだけど… 一見、無謀そのものなこの攻撃は、後で効いてくるボディブローみたいに、艦の被害とは別のところで重要な役割を果たすことになるんだよ。

2014-06-05 07:55:05
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

その一つ… 既に航空機隊の出撃準備を終えていた三隻の米空母は、基地攻撃隊がこの攻撃とともに送った通信で、ついに日本機動艦隊主力の4空母の、正確な位置を知るんだよ。 日本時間の6月5日午前4時、米艦隊より100機以上の攻撃隊が発進…

2014-06-05 08:00:05
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

そしてこのとき、普通は「攻撃隊全機が上空で揃ってから一斉に出発」がセオリーなんだけど、米艦隊は「発艦した隊から順次出発」っていう定石外のことをやるんだよ。何より時間を重視したため、みたいだけど… これも後で、結果的に海戦の勝敗に大きくかかわることになるんだよ。

2014-06-05 08:05:03
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

それじゃミッドウェー海戦の話、第二幕だよ。 日本時間の6月5日午前4時から、断続的に続くミッドウェー基地航空機隊の攻撃に悩まされた日本艦隊は… 「急いでミッドウェー基地を沈黙させる必要がある」と、友永隊長の要請通り第二次攻撃の準備に入るんだよ。 けどそこに…

2014-06-05 10:00:08
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

午前5時過ぎ、利根さんの偵察機から「米艦隊発見」の報告が入るんだよ。 そしてこれによって、日本艦隊は「第一次攻撃隊の収容」と「第二次攻撃隊の発進」のどちらを優先するか、という重要な二択を迫られることになるんだよ。

2014-06-05 10:05:04
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

このどちらを優先するかについて機動部隊の司令官、南雲提督と、二航戦の、多聞丸こと山口提督が対立。 南雲提督は第一次攻撃隊の収容優先を主張。一方、山口提督は第二次攻撃隊の出撃優先を主張。 そして最終的には司令官である南雲提督が、山口提督の意見を却下するんだよ。

2014-06-05 10:10:04
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

なぜならこの時、友永隊長率いる第一次攻撃隊は既に艦隊上空まで帰還してきてたけど、断続的な敵機の攻撃のせいで着艦できずに待機中。 そのうえ、戦闘機隊も度重なる迎撃で燃料・弾薬不足の機体が多くて…

2014-06-05 10:15:02
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

つまり、この状況で第二次攻撃隊を先に出すという事は、第一次攻撃隊を見捨てる(待ってる間に燃料不足で墜落してしまう機が出る)ことになるうえ、二次攻撃隊の方も護衛の戦闘機もほとんど無しで出すことになる、ということを意味したんだよ。 南雲提督は、犠牲の多い策は取れないと考えたみたい。

2014-06-05 10:20:03
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

一方の山口提督は、多少の犠牲は覚悟してても敵の先手をとらなければ、ってことで出撃優先を主張したんだけど… 南雲提督はこの点について「米艦隊とはまだ距離があるから、収容の時間はある」と考えたみたい。 でも、結果としてこの考えは間違っていたことになるんだよ。

2014-06-05 10:25:06
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

なぜなら…実際にはこの1時間以上も前に、既に米空母の攻撃隊は出発していたからだよ。 第一次攻撃隊を収容中の午前6時過ぎ、最初に到着したホーネットの雷撃機隊16機が雷撃を開始。 ちなみに数が少ないのは先に言った通り、米航空機隊が「部隊ごとに進撃」してたからだよ。

2014-06-05 10:30:05
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

ただ、この雷撃機隊と、続けて襲来したエンタープライズ、ホーネットの雷撃機隊は、数が少なかったことと、戦闘機の護衛がほとんどなかったために次々と撃退されて大きな被害は出なかったんだよ。 基地航空機隊に引き続きの無謀な攻撃は、何の成果もなく粉砕されたかに見えたんだけど…

2014-06-05 10:35:04
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

でも実はこの攻撃こそがミッドウェー海戦の勝敗を決する、最後の布石となったんだよ。 度重なる基地攻撃隊の空襲で(補給等のために)数を減らしていた日本側戦闘機隊のほとんどが、更にこの迎撃のために低空まで下りてしまって、日本艦隊の上空警戒網は一時的に空白状態になってしまったんだよ。

2014-06-05 10:40:07
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

そして…高高度への警戒が薄くなってしまった午前7時過ぎ。 第二次攻撃に備えて攻撃隊の兵装転換と戦闘機の補給を行っていた日本艦隊上空に、先行した雷撃機隊に少し遅れて、エンタープライズとヨークタウンの爆撃機隊約50機が到着するんだよ。

2014-06-05 10:45:02
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

このタイミングを「不運」の一言で片づけるのは簡単だけど… でも本当は今まで説明した通り、優勢に慢心して多くのミスを犯した日本と、劣勢だから必死に努力した米軍。その積み重ねの差が、この運命の瞬間を生み出したんだよ。 眼下に無防備の日本艦隊を捉えた米爆撃機隊は、急降下爆撃を開始…

2014-06-05 10:50:02
メガネ子日bot(退役) @nenohi_bot

…完全に不意打ちとなったこの攻撃を、日本側は迎撃することもできず。回避行動をとっていなかった空母は、急降下爆撃の格好の的で… わずか数分で赤城さん、加賀さん、蒼龍さんが相次いで大破炎上。 1942年、6月5日午前7時半。 ミッドウェー海戦の勝敗は、事実上ここに決するんだよ。

2014-06-05 10:55:07