茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1284回「東京には、粉もんがない!」

脳科学者・茂木健一郎さんの7月12日の連続ツイート。 本日は、きのうのこと。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1284回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、きのうのこと。

2014-07-12 07:27:45
茂木健一郎 @kenichiromogi

湯浅誠さんと、NPO法人暮らしづくりネットワーク北芝 kitashiba.org の方々のお招きで講演会をさせていただいた。その打ち上げの席で、みなさんが手料理を用意してくださって、本当においしく、感涙。お好み焼きがたくさん出てきて、これも感激。

2014-07-12 07:29:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

以前から、大阪の人に言われていた「東京には粉もんがない!」。一部の方は、東京は「もんじゃ焼き」だと思っていらっしゃる。この点については、昨日湯浅さんも言っていたように、東京だってもんじゃは月島に行ったときくらいしか食べないわけで、ふだんはお好み焼きを食べている。

2014-07-12 07:30:01
茂木健一郎 @kenichiromogi

東京でもお好み焼きを食べる、という事実を認定した上で、それでも大阪の人に「東京には粉もんがない!」と言われると、烈しく動揺するというか、RとLの区別がつかないで困っているみたいな感じになる。東京には粉もんがないという。本当の粉もんが食べたいという。ああ、どうすれば良いのだ!

2014-07-12 07:31:17
茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日、箕面という大阪の地で、手料理でお好み焼きを食べるという機会にめぐまれ、「チャンス!」と思った。「東京には粉もんがない」問題が、どういうことか、認識する機会だと思ったのである。NPOのお偉いさんが、ぱっ、ぱっ、ぱっと焼いてくださる。それを、みんなでぱく、ぱく、ぱくいただいた。

2014-07-12 07:32:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

お好み焼きの混ぜ方がすごくて、巨大なボウルに具やキャベツを入れて、溶いた小麦粉を投入し、ぐわんぐわんかき混ぜる。それを、鉄板で、一気に8枚ずつくらい焼く。このあたりのノウハウの蓄積というか、熟練度の高さに、確かに粉もんの先進地、大阪の矜恃のようなものがあると感じられた。

2014-07-12 07:34:38
茂木健一郎 @kenichiromogi

最初に出たのが、(おそらく)ブタ玉、というやつ。つぎに、エビ入りのが出た。マヨネーズとソースをうねうねうねとかけるその手際もすばらしく、ビールをぐびっと飲んで待っていると、どさっと目の前に置かれて、さっそく箸でいただきます。ひじょーにうまかった。

2014-07-12 07:35:35
茂木健一郎 @kenichiromogi

三つ目に「ネギ焼き」というのが出た。これは、どうも人気らしく、みんな「ネギ焼き!」と声のトーンが一つ上がっている。牛筋とコンニャクが入っているという。「ネギ焼きひとつお願いします!」とぼくも叫んで、ビールをぐびぐび飲みながら待っていると、来たよ、ネギ焼き。

2014-07-12 07:37:20
茂木健一郎 @kenichiromogi

ネギ焼きは醤油でたべるのがいい、という人がいたが、「キムチマヨだいじょうぶですか?」(確かそんな名前だった)と言って、オレンジ色っぽいマヨネーズを、スプーンでさっさとかけて食べたら、これがバカ旨。牛すじとコンニャクの歯ごたえ、うまみのハーモニーも素晴らしく、ここでビールぐびっ。

2014-07-12 07:39:01
茂木健一郎 @kenichiromogi

さて、こうして本場大阪で「粉もん」を経験したわけだが、振り返って思うのは、どうも、お好み焼きをめぐる文化の奥深さ、というか味わいが違うように思う。確かに、東京のお好み焼きは、昨日たべたものに比べると、フラットというか、ぼさっ、どてっとしているような印象がある。

2014-07-12 07:40:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

今まで、「東京には粉もんがない!」と言われると、RとLの区別がつかない人のように右往左往したが、昨日は、NPO法人暮らしづくりネットワーク北芝 kitashiba.org のみなさんの温かいおもてなしで、粉もんのクオリアの一端をつかんだ気がする。うまかったな。

2014-07-12 07:41:51
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1284回、「東京には、粉もんがない!」のテーマで、10のツイートをお届けしました。

2014-07-12 07:42:43