"いくら喋ったって、なにをわからせることができよう?言葉なんて、逃げて、ふっ飛ぶだけのことだ。" A・ランボー「幸福」訳=金子光晴 #口ずさむ一節 pic.twitter.com/cnhwLbU6Lh
2017-09-15 22:04:42"死者たちの道は生者たちのうちにある/わたしたちは流れてゆく影だ/それはわたしたちの夢のうちに芽生える麦だ/それはわたしたちに残された距離だ/そしてそれは名前に重みを与える影だ//降り積もった影の希望/運命とはそれだけのことではないか?" ウンガレッティ「ピエタ」#口ずさむ一節
2017-09-15 22:16:48"束縛されて手も足もでない/うつろな青春/こまかい気づかいゆえに、僕は/自分の生涯をふいにした//ああ、心がただ一すじに打ち込める/そんな時代はふたたび来ないものか?" A・ランボオ 「いちばん高い塔の歌」訳=金子光晴 #口ずさむ一節
2017-09-15 21:58:29雨の日の、閉じ込められる感じとうす暗さ、物がみな境界線を曖昧にし、植物や家や家具といった、普段言葉を持たないものたちが俄然生気を帯びるあのひそやかさ。書物の内側と外側、物語の内側と外側、は、雨の日にはほとんど地続きになる。 (続く) #口ずさむ一節
2017-09-17 03:28:37(続き) ある種の書物を繙くことは、雨の日を繙くことだ。 須賀敦子『霧のむこうに住みたい』解説 「雨の日を繙く」江國香織 #口ずさむ一節
2017-09-17 03:30:10人にはどれほどの土地がいるかというトルストイの言葉に和して おれは人の書くものの中にいる。 人の生きるなかに。 そのとき、無が有にあって動く。 鶴見俊輔 #口ずさむ一節
2017-09-22 22:49:31《「時間」が駅で待っていて、夜行列車はそれを集めてひとつにつなげるために、駅から駅へ旅をつづけている》 須賀敦子「となり町の山車のように」より #口ずさむ一節
2017-09-23 00:29:40《夜、駅ごとに待っている「時間」の断片を、夜行列車はたんねんに拾い集めてはそれらをひとつにつなぎあわせる》 須賀敦子「となり町の山車のように」より #口ずさむ一節
2017-09-23 00:27:57"孤独のために悲嘆に暮れる。連れがいて重苦しく思う。他の人がいるので、思考が止まる。わたしの分析的な注意力のすべてをもってしても定義できない特別な放心状態で他人の存在を夢見る。" F・ペソア『不安の書』 #口ずさむ一節
2017-10-21 01:25:07彼が生きた世界では、詩人のことばは時に応じて豪華な贈答品となり、剣呑な武器にもなり得た。詩や歌は使い道が広いーーそれゆえ取り扱いに注意を要するーー実用品だったのだ。 『赤毛のハンラハンと葦間の風』イエーツ #口ずさむ一節
2017-10-24 02:02:44わたし、時々、TLで見る「口ずさむ一節」というタグがとても好きなんですが。なんていうんだろう、口ずさむ、何か見た時、聞いた時、折りに触れて思い出す、あー、あれどこだっけ、と本を探すんじゃなくて、ふと、口をついて出る一節、本当にそのひとの「中」にあるものなんだろうなあ、と。
2017-10-26 01:06:06多分、その口ずさむ一節て、この前者なんじゃないかなあ。 twitter.com/SugaAtsukobot/…
2017-10-26 01:41:55文章のもつすべての次元を、ほとんど肉体の一部としてからだのなかにそのまま取り入れてしまうということと、文章が提示する意味を知的に理解することとは、たぶんおなじではないのだ。
2017-10-11 16:17:46あなたには、折りに触れて愛唱する詩や言葉がありますか。 つらくてたまらない時、詩や言葉を口に出すことで、ずいぶん救われます。 読むだけではありません。 声に出すことで、言葉は体にすとんと落ち、その言葉はあなたに響くのです。 『孤独と不安のレッスン』鴻上尚史
2017-10-26 21:58:16"世界に、あるいは宇宙に散在するさまざま要素、美、絶対、永遠など抽象概念の範疇に属するものからはじめて、昼、夜、季節など、さらには空、海などに至るまで、万物を一つひとつ描きだすのではなく、そのあいだに存在するさまざまな関係を透視する夢" 『マラルメの〈書物〉』 #口ずさむ一節 pic.twitter.com/xfLLiNDiRq
2017-10-26 20:08:37愛されず 人を愛さず 夕凍みの硝子に未踏の遠雪野みゆ ―葛原妙子 (今日もふと口ずさんでた…出勤途中に) #口ずさむ一節
2017-10-26 21:33:01オリオン座の点と点 結んでも 星の足りないプラネタリウム 綺麗な馬に乗って回っていたい 綺麗な馬に乗って回っていたい チャットモンチー『真夜中遊園地』 #口ずさむ一節
2017-10-26 21:38:58私たちの間には、愛よりももっとよいもの、共犯性がある。 ―ユルスナール 多田智満子訳『火』 (共犯性、ってことについて最近、考えてたから…) #口ずさむ一節
2017-10-26 21:50:25私の場合、大抵は歌詞の一節。言葉はリズムや抑揚が付くと格段に記憶に残りやすくなるものらしく、確かに覚える気もなかった戯れ歌端唄の類いも気が付けば数十年単位の長期記憶になっていたりもする。脳の器質的な言語障害でも歌だけは歌える症例もあるのは記憶野の位置が違う為だとか。#口ずさむ一節
2017-10-26 22:05:25夜よりもなほ昏き夜求めては背に彫りあひし青き十字架 黄昏の手藝店では誰もみなうすあをいろの絲を贖ふ 美しき歌諳んじよもう誰も決しておれの名を呼ぶ勿れ 曼珠沙華おれの忌日にすでに死者 #口ずさむ一節
2017-10-26 22:30:39#口ずさむ一節 愛し合うこと 棘なしに、だ 茨の中でからみ合う 傷だらけ 血だらけの 長すぎた いまも まだ 棘/中井英夫
2017-10-26 22:09:08