寂しくて切ない一人の夜には 消えたい言葉を捜して 秘密のドアを抜けてきて (shake it !/emon) #口ずさむ一節
2017-10-27 02:42:38日の門から風が吹く さびしい心の人に風が吹く さびしい心の人が枯れる そのときどこかでフェヤリイが踊る しろい足を輪に踏み しろい手を空に振って ―イエーツ 松村みね子訳「心のゆくところ」 #口ずさむ一節 pic.twitter.com/NvfbvNzQ9s
2017-10-29 11:31:33ながれるものはさり、ひびくものはうつり、ささやきとねむりとの大きな花束のほとりに、しろ毛のうさぎのやうにおどおどとうづくまり、宝石のやうにきらめく眼をみはつて わたしはかぎりなく大空のとびらをたたく。 『母韻の秋』大手拓次 #口ずさむ一節
2017-10-30 19:25:07月はなく、星で穴のあいた空が、剥き出しの窪みの底の、薄い氷の膜に映る。沈黙ははるか彼方の、沈黙に似てたえまない音楽にかわる。とだえることなく、一斉に吹く天上の風。 ベケット『見ちがい言いちがい』 #口ずさむ一節
2017-10-28 21:41:27もしすべてが影でしかないとすれば。存在することも、存在したことも、存在しうることもないとすれば。静寂。まだ続く。 ベケット『見ちがい言いちがい』 #口ずさむ一節
2017-10-28 20:35:37眼は荒地の細部をじっとみつめ、涙にくれる。想像は、思う存分哀しみにくれる。夜がきて、消えた女は海鳴を聞く。 ベケット『見ちがい言いちがい』 #口ずさむ一節
2017-10-28 21:39:29いくつもの奇跡的な出会いが地の底の水脈でつながり、言葉と言葉を、人と人を艶やかな表面で結びつけ、誰も見たことのない深さに変貌させていくような瞬間に遭遇したとしたら、感謝をこめて、私はそれを「文学」と呼んでおきたい。 堀江敏幸『書かれる手』 #口ずさむ一節
2017-11-01 23:55:43それがどんなに遠くからであっても、どんな旋律であったとしても、自分の耳にとどく音楽に合わせて歩くのだ。 ヘンリー・ソロー『歩く』 #口ずさむ一節
2017-12-17 00:57:40