Paul N. Edwards "A Vast Machine" 読書メモ
- masuda_ko_1
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80点くらいグリッドポイントがあるのに実際にデータがあるのは12点なので、気象学者の勘でデータを内挿したよ(260-261)。
2014-06-30 08:29:37気象学者の主観は一階微分のレベルで適用されるんだけど、それをもとに三階微分まで解くもんだから、誤差が累積して全然使えなかったよ(261)。
2014-06-30 08:33:55第10章(客観解析&データ同化)読了。個人的にはこれまでのどの章より面白かった。データ同化の、得も言われぬ禍々しい感じが伝わってきて、とても良い。
2014-07-01 23:54:44@mrst_anth (わたし自身カルマンフィルターを習得していないので自信がないのだが) 気象学者はずっとカルマンフィルターと呼ばれるものを知らずに実質ほぼ同様なことをやっていた。日本の気象学者にとって1990年ごろまで「カルマン」といえばvon Kármánにきまっていた。
2014-07-02 00:40:06(そして統計についてのまともな説明はなんにもないので、事情を知らない人が読んでも「は?」となるのではないか疑惑。案外敷居の高い章かもしれない。
2014-07-02 00:05:33(「観測が利用可能である場合には、それはモデルを制約するけれども、しかしそれは一般的に用いられるような意味でアウトプットを『決定』することはない」(279)とか言われても、ふつうの人はしっくりこないだろう。
2014-07-02 00:08:34第11章 Data Wars
第12章 Reanalysis: The Do-Over
第13章 Parametrics and the Limits of Knowledge
第14章 Simulation Models and Atmospheric Politics, 1960 - 1992
第15章 Signal and Noise: Consensus, Controversy, and Climate Change
とりわけclimate seersとclimate model constructorsの差は固体にもあるある、という感じ。climate seerはモデルを道具として使う人達、constructorはモデルを作ること自体が目的の人達。
2014-07-04 02:19:16前者はできるだけ少ないパラメータでデータを説明しようとするのに対し、後者はなるべく現実に近いコンディションをモデルで再現しようとする。後者のほうが理に適っているようにも見えるが、反面どのパラメータがどの程度効いているかという定量的な見積もりがブラックボックス化される。
2014-07-04 02:27:07