個人的雑想メモ 「コミケと言うアンガージュマン（社会参加）」

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

補足）コミケの企業ブースを無理にぶっちゃけて例えると、お寺の参道に土産物屋を出す事を許可して、みかじめ料を取っている様なものかも知れない。寺の僧侶も参拝者も「祈る者」だが、土産物を売る行為は違う。そのためかどうか、サークルは「スペース」、企業は「ブース」と用語も分けられている。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続）規模はコミケよりかなり小さいが、長く続く同人漫画イベントが「コミティア」。こちらが長く続いている理由はコミケとはかなり違うと言うか、補完的だ。コミティアの最大のルールは「二次創作品（≒パロディ同人誌）の禁止」。「表現」である事よりその中の「創作」である事を優先している。（続

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続）コミティアにも”プロ”漫画家は自由に”売る側”で参加可能な上、商業単行本を売る事も出来る。一般入場者は「カタログを買う」事が入場料。学園祭などにもある方式だ。ただし売り切れればその時点で「入場自由」に。商業性は補完的に存在するが、それ自体で帳尻が合うほどではない。（続

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

まとめ補足）コミケでも”カタログ”（サークルの配置案内など）は販売される。厚さは電話帳状態。入場口近辺でも売られている。ただしコミケの場合、「入場には無関係」。あくまで利便のためのカタログ。とは言えビッグサイトを全て使う規模なので、情報が無いと会場を回る事は困難。電子版もあり。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続）つまりコミティアは表現の「創作性」に厳格だが「商業性」にはユルい。自由な表現者が「創作性」を自らに課す事には色々な理由があるだろうが、外形的には「利益のために描いていないが、利益のための本と同じルールに従っている」本と言う事になる。禁欲的でも気楽でもある。（続

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続）こう言う厳格な「創作性+非商業性」を課すると、「あまり売れない」。だから「非商業と商業の境目」を厳格に突き詰めなくても社会的問題はまず生じない。参加者が自動的に”選良”に絞られる賢人統治。趣味の延長。「紳士的ふるまい」で物事が解決するのはその「場」が「非民主的」だからだ。

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続）コミケは「漫画のイベント」的に始まったが、その理念は違う。「あらゆる表現を可能な限り受け入れる」。「表現」の「場」である事に本質がある。極端に言えば、「表現の自由」に近づくならそこに漫画が無くても構わない。「コミック」と付くのに。最初から”自己解体”の要素を含んでいる。（続

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続）コミケの「表現」への原理性が見えて来たために、「漫画」がまず大事とする立場は分かれて”創作漫画イベント”に。「創作漫画」を守り育てる文化的サロンが別に必要だと考えた、と言うことか。どちらも今に続いていると言う事は、「漫画」にとっては相互補完関係、「共に必要とする」存在。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続）コミケが参加者の”性的漫画”を含めた「表現者の自由」を法令の範囲で最大限擁護（実現を妨げない）するために、準備会は自らに大きな「禁欲」を課している。多少「入場料」をとっても文句は出ないだろう、と皆が思ってもそれをしない。理念とは「少しくらい」の一穴で全てが崩壊する物だからだ。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

「理念」とは、”目指すものが完全に実現したら、もはや実在するので「理念」では無くなる”ものの事。その”実現”を自分が目に出来ると思えるなら、不可避的に「妥協」だ。あらかじめ「理念の一部妥協」を口にしたら、そこにもう「理念」はない。それでも行動を続けるなら「理由」は他にあるはずだ。

circle.ms @circlems

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田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

自由に人が集まる「場」を作るのは事前の労力やコストがかかる。だから主催者は上座。ただ、「集まる」でなく「集める」が目的となり、主催者が場を「仕切り」始めると、人は離れていく。様々な運動の様に。だから「場」を作る者はそれに徹し、何をするかは「参加者」に任せる。それが「コミケ」。（続

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続）こう言う「コミケ」のあり方は、それが始まる前の”学生運動”や先行する漫画イベントの「失敗」の教訓から導き出した方法なのではないか、と言う気もする。主張のある記事を一切載せず、映画演劇イベントの「情報」だけを載せる”情報誌”＝「ぴあ」や「シティロード」が表れた頃でもある。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続）自らは”漫画”のあり方のについての主張は一切せず、「場」を維持し、より多くを参加者を受け入れる事に専念する。このやり方でコミケは４０年、転ぶ事無く継続され成長した。これには非営利の様々な運動についても教訓となる事が多く含まれている様にも思う。（続

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続）「集会」や「デモ」は事前に届出さえ行えば誰でも行えるが、様々な準備は必要でコストもかかる。考え方としては、この手続きや当地のトラブルに対応する人員を確保する側と、集会に”参加”する側は分離されていい。「場」を作る事を”予約代行ビジネス”化してもいい。むしろその方が透明だ。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続）イギリスの公園で人々が自由に言説を披露する「スピーカーズ・コーナー」は有名だ。日本にもそんな「場」を定期的に作り、誰がどこで何を披露すると言った情報をSNS等で提供。小額のカンパか参加料は取ってもいい。より多くの人が集まる事が継続の道。そう言うのがあると面白いかな、などと。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続）なお、ここまで「コミケ」「コミティア」について書いた事はすべて”個人の感想”であり、当該の人・団体その他の意向とは一切直接の関係なく考えたものである事を、念のためここに明示致します。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

補足）ここまでコミケについて書いて来たツイートは、既にコミケについて書かれた文章を読んだ記憶を再構成している部分が有るかも知れませんが、直接は参照していません。文責は自分にあります。