- Eric_Ridel
- 1252
- 0
- 1
- 0
今週金曜日発売の「週刊金曜日」に沖縄/高江の米軍演習場ヘリ発着場の反対運動に起こされたSLAPP訴訟について2ページの記事が掲載されます。長らくお待たせしてすみません。また近いうちに山口県上関原発のSLAPP関連記事が掲載される予定です。
2010-11-16 03:23:51ある記者がスラップ訴訟を記事で取り上げたいと私のところに相談に来た。デスクに相談したら「反対運動に一方的に肩入れした記事は載らない」と言われたそうだ。笑 スラップ訴訟は「反対運動」の問題じゃなくて裁判制度、法律の問題なのだが、なかなかわかってもらえない。
2010-11-16 15:47:29結局、紙媒体だけを「活字」でインターネットを故意に(あるいは間抜けなことに)見落とした「活字離れ」という「社会問題」は新聞/出版業界の自己利益の追求でしかないことが露呈してしまった。
2010-11-16 15:50:02言い換えれば「活字離れ」は新聞/出版業界の既得権益保護のための「業界キャンペーン」であって「社会問題」でも何でもない。「牛乳に相談だ」とたいして変わらないのだ。
2010-11-16 15:51:51「活字離れ」は、当事者にその「これは自己の利益を増やすためのキャンペーンだ」という自覚すらなく、あまつさえ顧客である「読者」が紙媒体を読まないことを「知的退行」であるかのごとく非難するという傲岸不遜な行動だった。
2010-11-16 15:56:19「牛乳に相談だ」だって「牛乳を飲まないと健康に悪い」と顧客を非難しようと思えばできたが、しなかった。それくらいの最低限の謙虚さがあった。しかし新聞/出版業界はそうではなかった。
2010-11-16 15:57:42「活字離れ」はそういう意味で新聞/出版が持っている傲慢さ、顧客である読者を(そうでないと必死で否定するくせに)見下した態度、消費者の動向に意を払わない鈍感さなど、紙媒体企業が持つ「思考の腐敗」を露知恵してしまった。
2010-11-16 15:59:52インターネットが出てきたときに、これが巨大な活字媒体であることに注意を払わないまま「活字離れ」キャンペーンを続けた新聞/出版業界は、いま馬脚が表れて沈黙している。90年代当時私の周囲は「ネットなんてオタクの趣味だ」という程度の認識だったのだ。
2010-11-16 16:02:17ぼくは「読者の活字への需要はずっと不変どころかむしろ増えている」「新聞、書籍はじめ紙媒体商品が売れないのは、需要はあるのにそれに応じた商品を市場に供給できない供給者の失敗」「にもかかわらず活字離れといって顧客を非難すれば反感を買うだけ」と進言したが無視された。
2010-11-16 16:04:52思えば、読者は本当に賢くて、あの「活字離れ」大キャンペーンの中に新聞/出版業界の傲慢さ、鈍感さ、怠惰などをちゃんと見ていた。こういったことを含めていまの活字媒体への批判や不満がある。記事の程度が低いだけでは、これほどの不満や反感は生まれない。
2010-11-16 16:08:45「活字離れ」キャンペーンの後半から、パソコン通信、BBS、メルマガなどで日本人のきわめて旺盛な活字欲求はもう顕在化していた。新聞/出版業界は故意なのか間抜けなのか、見事に見落とした。
2010-11-16 16:15:55そしてウエブ、ブログ、ツイッターと来て「活字離れキャンペーン」は新聞/出版業界の目を覆いたくなるような壮大な恥辱、無知だったことが証明されしまった。
2010-11-16 16:17:08