空白でないと表現できない状況というものが、最大の強調表現

medtoolz @medtoolz

良かったものを形容するときの言葉って考える。形容詞というのはむしろ、ほんとうに素晴らしいなと思った時に、「良かったとしか表現できない」と言うために、普段から饒舌であるべきなのかなとも思う。秘するが花というか。

medtoolz @medtoolz

普段から敬語や丁寧語でしゃべっている人が、緊急の事態にいきなり命令口調になったら、誰もが緊急なんだと思う。普段から命令口調の人が大声を上げても、たぶんそうはならない。こういうのって、空白でないと表現できない状況というものが、最大の強調表現なのだと思う。

Y @MC680X0

@medtoolz 料理もまずかった時はみんな饒舌になりますけど、本当に旨かった時は無口になりますね。

medtoolz @medtoolz

@MC68060 「無口の凄さ」を表現するために、普段からある程度の饒舌であったり、ある程度の敬語や尊敬語であったりする態度って、大事なんだろうなと。

戦慄の太陽 @appysolo

@medtoolz 晩年の開高健もそういうことを書いてましたね。ただあの人自身は「言葉をのむ」「筆舌につくしがたい」といった表現は禁じ手として自らに課してました。物書きとしての挟持だったのでしょう。

medtoolz @medtoolz

@appysolo 「あの人が記述できなかった」という形容詞を持てる、そう言われるだけの信頼を保持できることが、形容詞の達人たる条件というか、特権というか。