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井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
うちの犬が亡くなりました(._.) 満16歳の誕生日まであと6日でした(._.)
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犬は午後に発作を起こし病院へ。我々が駆け付けた19時時点では既に意識はなく、発作時の高体温から低体温に移行し、点滴と保温がなければもたない状態だった。医師はそれとなく「もう助からない」という意味合いのことを言った。直接的な言辞なしにそれを伝えるあの技法は一流だった(._.)
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採り得る選択肢は三つだった。安楽死処置を施してもらって亡骸を連れて帰るか。このまま連れ帰って自宅で看取るか。病院に委ねてこのまま置いて帰るか。三つ目の選択肢は、今夜我々が見ていないところで寂しく息を引き取るというリスク込みである(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
病院に駆けつける間と、病院で意識なく横たわっている犬を目にした時の俺の考えは、選択肢1だった。連れ帰ってもろくなケアができない以上、それは早い段階での死を意味するから、「今、ここで」安楽死を施すのと大差はない(._.) 置いて帰って深夜に一人こと切れたら可哀そう過ぎる(._.)
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ただ、この時点で犬は意識もなく、ただ眠っているような状態だった。家で看取るのも、医療的に最善を尽くすのも、安楽死を施すのも、すべて人間側の自己満足と責任回避と感傷とで成り立つ妥協の産物でしかなく、犬自身はただ何も考えず平静に最期の刻を迎えようとしていたのだろう(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
置いて帰ればおそらくは「独り寂しく死なせた」という負い目を負う。連れて帰れば? 俺は冷淡なことを考えた。漫画やドラマのように、適度なタイミングで我々を見上げてこと切れてくれれば、それで大団円だ。だがもし、犬が一晩中苦吟し続けたらどうだろう(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
俺はその時、たぶん、心のどこかで、「もうたいがい疲れたな。早いこと死んでくれへんかな」という気持ちを湧き起こすのではないだろうか。犬に対して最期の最期でそんな感情を持ちたくはなかった(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
すると、犬が「ぐうぅーーー」と唸った。意識はないので、単に呼気が声帯を振るわせて音を発しただけなのだろうと思うが、そんな反応を見せたのは初めてだった(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
事ここに至っては、犬の反応に犬の主体的な意思が含まれているか否か、より、残る我々がそこにどんな意味を見出すか、ということでしかない(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
ほとんど安楽死を選択していた俺は、決断を変えた。医師が言うには、犬は意識もなく平静に眠っているようなもので、苦しさは感じていないはずだ。そして、まだ生きている。生きているなら、生きられる限り生きているのが、動物の存在意義だと思った(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
遺伝子の乗り物、ではなく、一個の個体としての生き物の(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
俺は、深夜に誰にも看取られずに事切れるリスクを承知の上で、病院に預けて帰ることにした。生きている限り生きているべきだと思った。点滴や保温器具を剥がして連れ帰って看取るよりも、それを選択した。「逃げたな」という批判は甘んじて受ける(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
病院を後にして15分後、容体急変の連絡があった。あんなに平穏だったのに、我々が去ってからすぐ、吐くわ下血するわ出血するわで大変だったらしい。犬はほどなく息を引き取り、俺が駆け付けた時にはもうきれいに清拭されていた(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
医師は、「家に帰りたかったでしょうね」という意味のことを言った。俺にはそれは、「さっき連れ帰ってやればよかったのに」という非難にも聞こえた。がしかし、過ぎた決断を悔やんでも仕方がない(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
犬には意識はなかった。意図的に為された行為は何一つないと思う。だから、我々がそこにどんな意味や異議を見出すか、というだけのことなのだと思う(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
犬は、今までたいした病気もせず、ほんとうに飼い主をラクさせてくれる犬だった。だから最期もそれで通したのだと俺は思うことにする。もし連れ帰っていたら、最期の激戦を家でこなさなければならなかった。犬はそれが本意でなかったのだろうなと思う(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
置いて帰ったら、「今頃ひっそり死んでるんじゃないだろうか」という気持ちになったと思う。置いて帰る直前に犬がぐぅぐぅといびきのように唸っていたのは、「帰るなら早く帰れ。自分は今から死を迎えて最期の戦闘になる。お前たちの手を煩わせたくはない」と言っていたのかもしれない(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
犬の名は、みるく。医師曰く、ラブラドールと柴のミックスだろうとのこと。享年15歳。あと6日で16歳だったが、2000年11月に里親探しで引き取った際に生後三か月と聞いただけなので、便宜上8/8を誕生日として設定していただけだ(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
里親探しイベントでは4人が入札して抽選になったが、なぜか俺は「当たる」という予感があった。予感は実現し、子犬はうちの犬になった。真っ白だったので娘が「みるく」と名付けたが、長じるにつれて茶色くなってきて「カフェオレ」と呼ばれたこともあった(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
おまえはウチに来て幸せだったか? いずれそっちで再会したら、ゆっくり聞かせてくれ。おやすみ、みるく。
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
娘が小学校に入った年だから1998年だな間違えた(._.) RT @winouhe: 犬の名は、みるく。医師曰く、ラブラドールと柴のミックスだろうとのこと。享年15歳。あと6日で16歳だったが、2000年11月に里親探しで引き取った際に生後三か月と聞いただけなので、便宜上8/8を

つぎのひ

井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
犬は自宅の庭に埋葬しました。餌とおやつと花を一緒に埋めました(._.) 埋葬してから、リードやハーネスも入れたほうがよかったかと一瞬考えましたが、向こうではそんなものなしで自由に生活できるだろうから不要だなと思い直しました(._.)
井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe
庭には、今までに埋葬した金魚やハトやスズメも埋まっています。あと、黒いウサギが一頭(._.)
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コメント

井上剛@きっと、誰よりもあなたに本を買ってほしいから。 @winouhe 2014年8月4日
文中でぜんぜん触れてませんがみるくは雌です。あと、2000年は14年前ですね(・_・)ゞ
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