【18】原爆に遭った少女の話

このマンガがにごい？ @Nirgoyee_comic

【18】 作品名：原爆に遭った少女の話 作者：さすらいのカナブン 掲載：自サイト リンク：urx.nu/aJBX

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戦中後期に広島で路面電車を運転していた女学生のお話で、さすらいのカナブン先生の実祖母の実体験に基づく作品です。

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表現を今風の漫画のそれに落とし込んで描かれていますので、とても読みやすさを感じます。

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無論、忌憚のない被曝体験が綴られていますので内容はショッキングではあります（一部の原稿は具体的な絵を避けて読めるようにネーム版も公開されています）が、それでも漫画に慣れ親しんだ身であれば教材や学習まんがを読むような感覚ではなしに、純粋にストーリーを追える構成になっています。

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忌憚なく、と言いましたが、なんというかまさにその通りで。被爆体験にとどまらず、戦時下に親元を離れて女学校に通いながら運転業務をこなす日々の苦労や、戦後も続く凄惨な毎日などで、細かな実体験に基づくエピソードが語られています。

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そういう前後があるから、もしくはそういう前後をひっくるめて読むから、よりいっそうノンフィクションとして現実味をもって受け止められるのかな。

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「原爆に遭った少女の話」は完結していますが、さすらいのカナブン先生はまた別の被爆者の証言を元に、新たな原爆と電車と女学生のお話「ヒロシマを生きた少女の話」を製作中。こんな風に、若い世代が少しでも当時のことに関心を傾けられる機会があるというのは大事なことだと思います。ぜひご一読を。