しがない提督のAL/MI作戦への経緯まとめ

しがない提督によるAL/MI作戦へ至る経緯をまとめてみました
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ノルトフリート @Ryu_ya634

さて・・・、ではせっかくですからMI作戦とAL作戦のおさらいをいたしますか・・・。この機会にパパっと私のにわかな知識で説明するといたしましょう。

2014-08-07 23:34:52
ノルトフリート @Ryu_ya634

まず前口上、以下にしてミッドウェーの攻略作戦は決定されたかです。 それは昭和17年4月18日にドゥリットル攻撃隊によって、開戦後初めて、有史以来初めての帝都への空襲があったからです。以前からホーネット、エンタープライズの各米海軍艦船は、日本軍が占領した地域にヒットエンドランの(続

2014-08-07 23:38:11
ノルトフリート @Ryu_ya634

承前)攻撃を仕掛け、度々連合艦隊司令部の頭痛の種となっていました。余りに迅速に戦線を離脱するもので気づいて偵察機を出した頃には既に予想海域には居ないという、ある種の海上ゲリラ戦法を展開していたんですね。そして、その連中がついに帝都を奇襲攻撃したと。 この攻撃は、当時連戦連勝で(続

2014-08-07 23:39:48
ノルトフリート @Ryu_ya634

承前)意気が上がっていた日本臣民の士気を一気に挫いたばかりか、陸海軍の面子をもぶち壊しにするする、まさに「山本五十六がアメリカに対して望んでいた結果」と言わんばかりの完璧な奇襲攻撃だったのです。これに慌てたGF(以降連合艦隊はGFで統一)司令部は、敵の攻撃を封殺すべく(続

2014-08-07 23:42:39
ノルトフリート @Ryu_ya634

承前)ハワイ攻略を模索。その第一歩の足がかりとしてミッドウェー島の占領を目論んだのです。勿論日本の国力では厳しいのは誰の目にも明らかでしたが、帝都を空襲され、天皇の坐する皇居の真上を敵機に飛ばれたのではそんなことも言えなかったのですね、最終的には殆ど反対意見は出ませんでした。

2014-08-07 23:44:35
ノルトフリート @Ryu_ya634

大本営は戦略上激難と言っていたのですが、先の状況からそうきつくいうことも出来ず、あの真珠湾を成功させた山本五十六が言うのなら・・・と、結局折れてしまいます。之によって、MI攻略作戦が発表され、実行に移されることとなったのでした。

2014-08-07 23:47:19
ノルトフリート @Ryu_ya634

ミッドウェー諸島はアメリカ海軍戦力の正面、只では占領できません。それにハワイから少ししか(あくまで地図上の話)離れていないので米海軍の増援もかなりのもの・・・そこである陽動作戦が提案されます。それが、アリューシャン攻略作戦、通称AL作戦です。

2014-08-07 23:48:27
ノルトフリート @Ryu_ya634

これは先んじてアリューシャン方面の米軍を攻撃し、アラスカ周りで米国本土を占領する気だと米軍に誤認させる為のものでした。事実、北方一の港、ダッチハーバーを空襲して被害を与え、アッツ、キスカ両島を陸海軍は占領します。 それで米司令部が混乱した隙を突いてミッドウエーを攻略するはずでした

2014-08-07 23:54:09
ノルトフリート @Ryu_ya634

しかし米軍は日本軍が考えていた以上に深慮を重ねていました。ひとつは暗号の解読、これにより日本海軍の無線暗号は逐一中央司令部に送信され一文漏らさず解読されていたのです。日本軍が用いていた暗号は通称パープル暗号と呼ばれ、1941年初頭には既に暗号解読表が米軍によって作成されていました

2014-08-07 23:58:19
ノルトフリート @Ryu_ya634

もう一つ、D暗号と呼ばれる暗号も日本海軍が運用していたのですが、この暗号機から発せられた文章こそが化の有名な「AFは水が不足している」なのした。日本軍の用いる暗号はすべて、米軍によって対応表が作られて各部署に配られていたんですよね・・・。ドイツのエニグマとは大違いです。

2014-08-08 00:02:01
ノルトフリート @Ryu_ya634

話を戻します。この暗号は、米海軍情報部が、しきりに日本軍が暗号文の中で用いていた「AF」の意味をはかりかねていたため、一種の謀略を仕掛けたがゆえの出来事と言えます。結局この謀略によって米軍は、日本軍の真の目標はミッドウェーの占領と結論付け、持てる艦隊の全てをを集結させます。

2014-08-08 00:10:48
ノルトフリート @Ryu_ya634

日本海軍はミッドウエー周辺の索敵を、二式大艇に託す作戦を計画していましたが、それを支える為に実施予定だったK作戦(真珠湾攻撃作戦)が頓挫したことにより、十分な索敵が行えませんでした。それに比べて米軍は、連日ミッドウェー、真珠湾双方からPBYカタリナを多数出撃させ、索敵していました

2014-08-08 00:25:00
ノルトフリート @Ryu_ya634

この米軍の索敵が、運命のミッドウェー海戦で日本軍にとってとんでもない悲劇を巻き起こす点火剤だったのです。 そしてここで米軍側に朗報が入ります。米軍空母ヨークタウン戦線復帰可能です。 ヨークタウンは、さきの珊瑚海海戦で中破し、戦闘にはとても参加できないような多大な損害を(続

2014-08-08 00:29:45
ノルトフリート @Ryu_ya634

承前)被っていました。しかし、真珠湾に戻った後は、寝る間も惜しまず修理が行われ、出撃の際には、陸上勤務の工兵から民間の職人まで乗せて修理が続けられました。これによって日本海軍に対し、十分に対応できる戦力が備わったと言えます。五航戦を「損害云々」と言って退かせたGFとは違いますね。

2014-08-08 00:33:13
ノルトフリート @Ryu_ya634

これで米軍側の空母は3隻、これにミッドウェーの陸上戦力を加えれば日本海軍の航空隊とタイマン勝負も・・・どころか米軍はこの時点でさらに日本空母隊の大まかな位置も推測していました。情報戦では完全に勝利を握っていた米軍に対し日本軍の強みは精鋭の練度を持った搭乗員と総合戦力の数・・・(続

2014-08-08 00:42:56
ノルトフリート @Ryu_ya634

承前)事実日本海軍は、連合艦隊所属のほとんどの艦船をこの海域に突入させ、文字通り一大決戦となりえていたのでした。その陣容は、 航空母艦6 戦艦11 重巡洋艦10 軽巡洋艦6 駆逐艦53 他補助艦艇、輸送艦、タンカーなど 参加兵力合計10万 というすさまじいものでした。

2014-08-08 00:45:35
ノルトフリート @Ryu_ya634

対して米軍は 航空母艦3 重巡洋艦7 軽巡洋艦1 駆逐艦15 ミッドウェー島の基地航空隊200機前後 ミッドウェー島守備隊3000 という何とも数の上では圧倒的不利。頼みの航空母艦も一隻は珊瑚海で傷付いたボロボロの剣。こう見るだけではまさに米軍の戦術的敗北は見て取れるものでした。

2014-08-08 00:50:27
ノルトフリート @Ryu_ya634

しかし日本軍側にはどうあがいても敗北の道を歩まざるを得ない理由がありました。 それが「疲労」と「慢心」。 まず「疲労」の説明を・・・・。なぜ日本海軍の精鋭空母は疲労していたか、それはこの作戦の前に行われた南方、西方方面海域での闘いにあります。 日本空母群はこの作戦の前(続

2014-08-08 00:54:01
ノルトフリート @Ryu_ya634

承前・復)作戦を行う前から、マレー、ジャワ、スマトラ、インド洋、そしてオーストラリアにたいして連日連夜攻撃を敢行してきたことになります。南雲機動部隊のこの動きをざっと数字にしてみると、ゆうに地球を2周する程度の航海と、それに伴う戦闘を行ってきたわけですね。これほどのことを(続

2014-08-08 00:59:43
ノルトフリート @Ryu_ya634

承前)たった半年でやり遂げた南雲機動艦隊に、休息の文字などなかったわけです。一切の休息が無い中での決戦・・・艦これ的に例えると、5-5を5回挑んだ後に5-4を5回、そして5-1、4-3などを連続で5回以上やりこんだ直後にMI作戦をやるようなものです。 ・・・もうお分かりですね。

2014-08-08 01:02:11
ノルトフリート @Ryu_ya634

そして「慢心」 これだけの事をこんなに苦労してやりこんできた我々に敵はなし・・・! 今ならば「そんな安直には考えない」とおっしゃる方も居ますでしょうが、この時代、日清戦争から日本は一切の敗北を知らないのです。躍起になって無敵神話に傾倒するベテランがいてもおかしくありません(続

2014-08-08 01:08:35
ノルトフリート @Ryu_ya634

さらには南雲司令部の判断ミスによる爆弾転換の失態。これはミッドウェー以前のセイロン島沖海戦でも発生している上に、偵察が不徹底で東洋艦隊を発見できなかった事や、英東洋艦隊のからの待ち伏せ、まさにミッドウェーで起こったことと同様の事例が発生していたのです。ここで策を練っていれば・・・

2014-08-08 01:11:11
ノルトフリート @Ryu_ya634

セイロン島沖海戦は、日本海軍の急降下爆撃命中率が85%を記録した、日本の練度を象徴する闘いであったとよく評されますが、同時に「日本の情報を軽視する傾向と、怠慢、慢心を暴露した闘い」であったとも言えますね。 そしてついには、全く同じ原因でミッドウェーで敗北したのです・・・。

2014-08-08 01:14:29
ノルトフリート @Ryu_ya634

半年間に地球を二周するほど動き回った南雲機動艦隊に溜まった「疲労」、そして当時の日本特有の情報軽視と「敵、侮るに値せず」という風潮が、結果的に不利な米海軍に勝利をもたらしたといえるでしょう。さて・・・以降の戦闘経緯は私如きより皆さんの砲がよく知っておられると思います・・・。

2014-08-08 01:19:05
ノルトフリート @Ryu_ya634

そんな皆さんにおすすめする素晴らしい(絶望)映画!!「ミッドウェイ」と「連合艦隊」!!特に「連合艦隊」はここまでの流れがポツポツとしっかり描写されてて素晴らしいですよ!!

2014-08-08 01:22:30