「次世代の党」綱領を読んでみた

その「我々」が所属する議員なのだとしたら、「子や孫」にあたる世代の自分としては到底この視点に立って頂けているようには感じませんが、まぁこれは主観ですね。

「合理的で戦略的」とか、ネオリベみたいですね。ネオリベってリベラリズムの系譜の鬼子みたいなものですが、まぁリベラリズムの衣を纏った社会主義思想とか言っちゃうわけなので、ネオコンとネオリベのハイブリットもありでしょう。

「賢く強い」とか何度も連呼するととても「頭悪い」印象になりますね。↑↓このあたりとても賢そうには見えませんが、そういった方々が「賢く強い」政府とか作れるんですかね。

そもそも「正しい国家観」とか「正しい歴史観」などというものは「思想統制」無くして有り得ないわけですが、そういうのは「賢く強い」どころか、「無知蒙昧」の方が近い部類の人を育てることにはなりそうですね。

えーと、「安保・外交」において「強く責任を以て政策を遂行できる」小さな政府＋自立した「強い自治」ですかね。
どこかにありましたね。あぁ、アメリカ合衆国とかですか？
ＮＯと言える日本…？？

だから「歴史と伝統を踏まえた皇室制度の維持・構築」とか、最高顧問が皇室馬鹿にしまくっているわけですが、「歴史と伝統を踏まえた皇室」ってそうやって馬鹿にされて邪魔者扱いされる「皇室」なんですか？それ維持する必要あるんですかね。まして「構築」とか。
「王だの、院は必要なら木彫りや金の像で作り、生きているそれは流してしまえ」とか、そういう歴史と伝統ですか？

徹底した強く自立した個人を追求した場合、憲法に「家族」規定を設けることはそもそも論理矛盾なのですが、解って書いているんですかね。

最近における法律案の提出・成立件数

これを見る限り内閣提出法案を廃止したら、まったく成立しないろくでもない議員立法ばかりになりそうな気がしますが、どうなんでしょうね。

少なくとも本邦の「国籍取得要件」が緩いなどとは聞いたことが無いのですが（そもそも大元が父母両系血統主義なあたり、どちらかと言えば「厳しい」）、一体何をどのように厳しくするのでしょうか？

首相公選制度においてしばしば議論が紛糾する「国家の元首」というそれにおいて「天皇」は「元首」といった差支えないという部分との整合性についてはどう処理するんでしょうかね。

参考までに資料置いておきますね。

首相公選制を考える懇談会」報告書

抽象的合憲性審査権をもった部署で内閣を掣肘するんですか。一体「強い」行政府を作りたいのか「牽制される」行政府を作りたいのか、どちらなんですかね。内閣提出法案の廃止もそうですが、やりたいことと書いていることがバラバラなんじゃないんですかねぇ。

その防衛予算どこから持ってくるんでしょ？あぁ、「賢くて強くて政府に頼らない自立した個人」とやらは「社会保障は要らないし勝手に稼いで正しい国家観で納税に励む」んですかね。愛国号じゃあるまいに。

まぁ「日本人慰安婦」への尊厳と名誉の回復から、「日本領」だった半島出身者への尊厳と名誉の回復まで、「大日本帝国領」だった「臣民」への尊厳と名誉の回復は事実の探求と共に重要なことでしょう。
え？違うの？