#空想の街 とある一日 #ヴェンディッタ の場合

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いらっしゃいませ

黒巣真音 @catnap_7
#空想の街 西区、ウィア・アクア駅から徒歩五分。マルケーの内側にある、ダーツバー #ヴェンディッタ は今夜もひっそりとしていた。常連客が一人、ダーツを投げているだけである。「今夜も暇だな、お嬢」「そうねぇ」「ま、静かで好きだけどな」「……ありがとう」「そうしょげるな」「……うん」
黒巣真音 @catnap_7
今年の氷涼祭以降、すっかり殺気立たなくなったディターナだが、ダーツバーという不可思議な空間は、なかなか客を呼べずにいた。結局 #ヴェンディッタ に集まるのは常連客ばかり。ただ、ここ最近は、少しずつ新規の客も来店している様子である。料理も食べれるようになったからだろうか。#空想の街

#羅宇屋 の彼は、常連さん?

鈴木楪 @crazy_cat8062
「やあ、今夜いいかい?」外の町からの仕事を終え、篭もりきりだった体を動かしたいなあと思い、先日の店を思い出した。大した運動ではないかもしれないが、ただ酒を飲むよりはましだろう。あのお嬢ちゃんは俺を覚えているだろうか? @catnap_7 #空想の街 #羅宇屋 #ヴェンディッタ
黒巣真音 @catnap_7
ドアベルが鳴り、思わずといった感じで、浮かれて振り返ったディターナ。お客さん来たよ?と嬉しそうな顔をしてみせた。「あ、えーっと #羅宇屋 の!」嬉しそうな割りに失礼な物言いだ、と常連の彼は苦笑いをしていた。@crazy_cat8062 #空想の街 #ヴェンディッタ
鈴木楪 @crazy_cat8062
「覚えてもらえてたか、嬉しいねえ。この間のやつひとつと、それから『だあつ』をやりたいんだが……頼めるかい?」 #ヴェンディッタ 久しぶりに会う彼女は、この間よりもすっきりとした顔をしている気がした。 @catnap_7 #空想の街 #羅宇屋
黒巣真音 @catnap_7
「はい、かしこまりました。先にハウスダーツ出すから投げて待ってて」 ハウスダーツを #羅宇屋 の彼が使っているテーブルに置き、ディタ・スペシャルをつくる。出来上がったそれと、お菓子を運んだ。あ、お菓子切れそうだ。@crazy_cat8062 #空想の街 #ヴェンディッタ
鈴木楪 @crazy_cat8062
「ありがとな」テーブルに置かれたそれを手に取り、いつかのようにボードの前に立つ。思い浮かべるのは、あの日見た彼女の投げる姿。とても美しかったのを覚えている #ヴェンディッタ 「っかー、難しいねぇ」 @catnap_7 #羅宇屋 #空想の街
黒巣真音 @catnap_7
「いえいえ」そう言いながら #羅宇屋 の彼の隣のダーツボードの前に立つ。「難しくないよ。こう」言いながら、ダーツを放った。もちろん、ブル。「ね?」@crazy_cat8062 #空想の街 #ヴェンディッタ
鈴木楪 @crazy_cat8062
「こうか?いや、違うな。こうか」試行錯誤を繰り返し、ボードに向かう。見た目ほど簡単ではない、というのはどこの世界でも一緒らしい。 #ヴェンディッタ 初めて羅宇を作った時もそうだった。爺さんはあんなに簡単そうに作っていたが、それは見かけだけだった @catnap_7 #空想の街
黒巣真音 @catnap_7
「何回も投げてれば、そのうち慣れるよ」言いながら、カウンターに戻った。#羅宇屋 の彼の為にカクテルをつくる。「だから、休み休みね」と、カクテルを差し出した。 @crazy_cat8062 #空想の街 #ヴェンディッタ
鈴木楪 @crazy_cat8062
「ま、それもそうか。いきなりなんて誰もできやしねえな」席につき、お嬢さんが作ってくれたカクテルを飲む #ヴェンディッタ 「ん、美味い。すまねえがマッチあるかい?desakini忘れてきたみたいでなあ」 @catnap_7 #羅宇屋 #空想の街
黒巣真音 @catnap_7
そうだよ、と頷きながら、自分用に作ったカクテルを一口飲んだ。と、問われる。「マッチ?あるよ。ちょっと待ってて」 #羅宇屋 の彼にマッチを手渡した。@crazy_cat8062 #空想の街 #ヴェンディッタ
鈴木楪 @crazy_cat8062
「助かる。ライターで煙管は吸えないもんでね。そうだ、お嬢さん試作品の煙管、貰ってくれないかねえ?うちに置き場所がなくてな、かといって捨てたくないもんでね」 #ヴェンディッタ この店においてもらえれば、宣伝になるかもしれないし。そんな下心とともに。 @catnap_7 #空想の街
黒巣真音 @catnap_7
「え?いいんですか?吸わないから、なんともだけど、飾るには素敵だと思ってたんです。ほら、うち、結構殺風景だし」頂けるなら喜んで。と私は笑った。「今日のお代は、これで、どうですか?」 @crazy_cat8062 #空想の街 #羅宇屋 #ヴェンディッタ
鈴木楪 @crazy_cat8062
「いやいや、そんなたいしたもんじゃない。お代はきちんと払わせてくれ。かわりに、こいつを一番いい場所に飾ってくれや」 #ヴェンディッタ 下心ありありなのだから、それは悪い。一番の場所で飾ってもらえれば、こいつも嬉しいだろうし #羅宇屋 の宣伝にもなる @catnap_7 #空想の街
黒巣真音 @catnap_7
え、でも、と。言ったものの #羅宇屋 の彼に押し切られてしまった。「じゃあ、その。目立つところに綺麗に飾らせてもらいますね」@crazy_cat8062 #空想の街 #ヴェンディッタ
鈴木楪 @crazy_cat8062
「ああ、そうしてくれ。今日はそろそろ帰るとしよう、お愛想頼むよ」 #ヴェンディッタ ダーツは一向に上手くはならないが、このお嬢さんとの距離は少し、縮まった気がした。こうして俺はこの街に馴染んでいくのだろう。どこかの爺さんのように @catnap_7 #羅宇屋 #空想の街
黒巣真音 @catnap_7
「あ、はい」カウンターに戻って、会計をする。ほんの少し、気持ちだけ安くする。きっとまた、来てくれる気がするから。「また、来てね」ぼそり、と #羅宇屋 の彼の背に投げかけた。#空想の街 #ヴェンディッタ @crazy_cat8062
鈴木楪 @crazy_cat8062
「御馳走さん」そう言って、店を後にする。背中を追いかけてきた言葉ははっきりとは聞こえなかったが、また来る、という意味を込めて後ろは振り向かずに手だけをあげた。 #ヴェンディッタ 夜の街を歩き家を目指す。明日も頑張ろう @catnap_7 #空想の街 #羅宇屋
黒巣真音 @catnap_7
上がった手に心が跳ねた。微笑んで店に戻る。こんなに、嬉しいことはない。「んー?何飲むって?」店内の声に応える。楽しい。最高だ。@crazy_cat8062 #空想の街 #羅宇屋 #ヴェンディッタ

#花心亭 さんのお菓子は格別です

黒巣真音 @catnap_7
十時過ぎを指す時計が目に入った。昨夜は随分と盛り上がったんだっけか。一階の店に降りて、洗ったグラスを片付けていて気付いた。お菓子、無くなりそうなんだった。最近、減るの早くなったな。思いながら、片付けを終え、出掛ける準備をする。#花心亭 に行こう。 #空想の街 #ヴェンディッタ
黒巣真音 @catnap_7
身支度を整えて #ヴェンディッタ を出る。クローズになっていることをしっかり確認。と、アナウンスが聞こえた。文字が実体化してるらしい。ペリドット、か。うちの店は大丈夫だろう。考えているうちに #花心亭 についた。#空想の街 #飴売 @sola_Dante @Re_TnoiSa
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