#日刊小説 まとめ 2週間目
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りんねさん
@tmn15679
ということで今日の #日刊小説 はここまで。 クラリスのヴィジュアルイメージはクロノトリガーのルッカ。レナードのヴィジュアルイメージは吸血鬼ハンターDですねｗ エスティはなんだろう、おっきくなったナージャ（明日のナージャ）？
2014-08-12 15:45:43
りんねさん
@tmn15679
間違って第二艦隊を長時間遠征に出してしまい、聯合艦隊が編成できない（中止しても戻るのと終了待つのが同じくらい）ためにE-3に行けない悲しみを #日刊小説 にぶつけるｗ
2014-08-13 08:11:38
りんねさん
@tmn15679
13：さて……と。 そう呟きながら、クラリスは表に停めた蒸気自動車からなにやら不可思議なものを取り出した。金属製だが蒸気機関を使っている様子はない機械だった。 ミス・クラリス、それはなんですか？ エスティの質問に、クラリスは見てのお楽しみと答えるのみだった。 #日刊小説
2014-08-13 08:18:02
りんねさん
@tmn15679
14：クラリスはさらに機械を持ってくる。今度は蒸気機関そのもののような、まさしく機関（エンジン）のようなものだった。クラリスはそれらを様々な配線で接続し、地下扉を覆うように配置した。 イグニッション！ クラリスがそう言って蒸気機関のレバーを上げる。 #日刊小説
2014-08-13 08:21:45
りんねさん
@tmn15679
15：するとその蒸気機関は運動を開始し、配線の先に繋がれた機械が光り始める。 さて、これが退魔用電子兵装、ECM（Evil Counter Measures）よ。この装置を使えば、昼と同じように魔術的、神霊的存在はその活動を大幅に制限されるの。例え、偉大なる主でもね。 #日刊小説
2014-08-13 08:28:50
りんねさん
@tmn15679
16：クラリスの説明によると、それは電磁波と呼ばれるものらしい。日光によって魔術的、神霊的存在の活動が阻害されるのも、日光が含む、この電磁波によるものなのだそうである。 ところが、月が受けて反射した光は、何故か魔術的に綺麗な位相になるのだという。 #日刊小説
2014-08-13 08:31:49
りんねさん
@tmn15679
17：というわけで、しばらくは安全でしょう。ささ、今のうちに地下に潜るわよ…… クラリスの言葉に従い、ホームズが地下扉を開ける。レナードはクロスボウを構えて警戒気味だ。エスティは不安そうに聖ジョージの短剣を握りしめ、クラリスが殿になって地下へ降りる。 #日刊小説
2014-08-13 08:33:51
りんねさん
@tmn15679
18：地下に潜ると闇で視界が閉ざされる。だが、すぐにクラリスが何やら背後から光を投射した。 その光に怯えて、地下にいた虫やらネズミやらが逃げ出す。やがて、おぞましい瘴気が、微かに感じられるようになってきた。 ECMで抑えこんでいなかったら危なかったね。 と、クラリス。 #日刊小説
2014-08-13 08:37:02
りんねさん
@tmn15679
19：ああ、たしかにそのようだ…… ホームズもクラリスの言葉に同意し、警戒を深めながら階段を降りる。しばらくして地下室に到達すると、そこには無数の触手と腐肉に覆われた、人の女性の姿をした何かがいた。 うっ…… エスティは思わず口元を抑えてしゃがみ込んだ。 #日刊小説
2014-08-13 08:40:47
りんねさん
@tmn15679
20：ミスタ・ホームズ、この化け物は何だ？ さすがの私にも心当りがない。 レナードの質問に、ホームズが答える。 これは、邪悪なる神と人の間に生まれた落とし子だろう……奴らはこの星の外側から、我々を狙っているのだ。ともかく、今のうちに処分してしまおう。 #日刊小説
2014-08-13 08:43:50
りんねさん
@tmn15679
21：ホームズの合図で、クラリスは何やら小型の機械をいくつも取り出した。そしてホームズはそれを受け取ると、十分に警戒しながら女の形をした化け物の周囲に配置していく。 やってくれ！ ホームズの言葉に、クラリスは手元のスイッチを押す。直後、絶叫が響いた。 #日刊小説
2014-08-13 08:49:03
りんねさん
@tmn15679
22：機械から放出された電磁波が、その化け物の存在そのものを否定するかのようにじわりじわりと、その存在を消滅させていく。だが、それは最後まで抵抗を続ける。 伯爵、アルテミスの加護がある君なら、この状況下でも力を振るえるはずだ。 そう言われ、、レナードが前に出た。 #日刊小説
2014-08-13 08:53:25
りんねさん
@tmn15679
23：エスティ、離れていると良い。 レナードがそう言いながら全身に力を込めると、全身の筋肉が盛り上がり、衣服が避け、皮膚には毛が生える。しばらくして完全に人狼化したレナードがその爪で化け物を切り刻むと、地下に漂う瘴気が掻き消えたのだった…… #日刊小説
2014-08-13 08:56:52
りんねさん
@tmn15679
24：瘴気が消えてエスティが安堵したのもつかの間。突如甲高い音が地下室内に響き渡る。 なんですか！？ エスティが周囲を見回すと、それはクラリスから発せられていた。クラリスは慌てて懐から小型の箱状の物を取り出すと、それを確認する。見るとアラビア数字が次々に減っていた。 #日刊小説
2014-08-14 21:22:18
りんねさん
@tmn15679
25：箱を操作して音を止めたクラリスは、それでも下がり続ける数字を見ながら叫ぶ。 ECMが切れるよ！ 念の為に周囲を警戒！！ それは、魔術的存在や神霊的存在の活動を抑えこむ、あの機械が止まるということだ。その言葉にエスティはもとより、ホームズもレナードも緊張を高める。 #日刊小説
2014-08-14 21:25:03
りんねさん
@tmn15679
26：高まる緊張の中で、アラビア語の数字がどんどんと減ってゆき、やがて０を迎える。その瞬間、緊張と警戒は最高潮に高まった――そして同時に、全身を抑えつけていた奇妙な感覚がなくなる。 とりあえず、問題なし、ね…… クラリスの一言で、安堵の空気が漂った。 #日刊小説
2014-08-14 21:28:12
りんねさん
@tmn15679
27：だが次の瞬間、何かが動く物音がして瞬時にして警戒態勢に戻るエスティ達。クラリスが物音のした方向に明かりを向けると、倒れた戸板の下から、ネズミが這い出してきた。 ふう、やれやれ…… さすがのホームズも、冷や汗を拭わざるを得なかった。 #日刊小説
2014-08-14 21:30:48
りんねさん
@tmn15679
28：それじゃあ、そろそろ帰るとしようか。伯爵はエスティを連れて先に上に戻っていてくれ。僕とクラリスは、この機会を持って帰らないといけないからね。でないと、禁制品を使用した罪で僕らが裁かれてしまう。 ホームズは若干おどけながらそう告げた。 人狼の姿のレナードが、頷く。 #日刊小説
2014-08-14 21:33:44
りんねさん
@tmn15679
29：次の瞬間、人狼のままのレナードはエスティを抱きかかえると、獣人の恐るべき身体能力を持って軽々と階段を跳躍し、地上に戻る。 あの、ありがとうございます…… エスティを床におろし、御礼の言葉を聞きながらも、レナードは床に転がっている死体から衣服を剥ぎとった。 #日刊小説
2014-08-14 21:36:23
りんねさん
@tmn15679
30：奥の部屋に行って、死体から剥ぎ取ったフード付きのローブを羽織ってから戻ってきたレナードは、見るからに怪しげな様子であった。 それにしても臭いな…… そして、服の臭気に顔をしかめるのだった。 おまたせ伯爵、エスティ。 しばらくして、ホームズたちが戻ってきた。 #日刊小説
2014-08-14 21:38:30