頼まれごとでアンデスの楽器について簡単な解説文を書いていて思ったのだけれど、チャランゴって本当に形も調弦も材料もバリエーションが多彩だよなあ。
2014-08-10 22:02:51や、本当は統一規格がある方が「近代的」な産物なのかも知れないけれど。でも、例えばクアトロにいろんなサイズがあるって話はあんまり聞いたことがないなあ。(どうなんでしょう、石橋先生?笑 @IshibashiJun )
2014-08-10 22:07:26@Aeeeeeda かつては多様なサイズ、多様な弦数のクアトロがあり、いまも一部の地方に残っています。ベネズエラ音楽史のなかで、クアトロが現在の形に定まったのは20世紀も後半のことと考えられます。
2014-08-11 06:38:38@Aeeeeeda 現在カンブールピントン調弦(ラレファオクターブ下#シ)のクアトロがスタンダードとなっており、伴奏用14フレット、ソロ用17フレットが一般的。20世紀中頃までは3、7、8など様々なフレット数があった。ベネズエラ音楽の市場が確立して以降形態が標準化されました。
2014-08-11 06:44:02@Aeeeeeda いまもララ地方ではcuatro y medio, cinco, cinco y medio, seis, octavoなど元の数もサイズも多様な「クアトロ」=ベネズエラ民衆ギターが使用されます。”medio”は指板の外に張り出したドローン弦。
2014-08-11 06:48:06@Aeeeeeda cincoは純粋に5弦。seisは1,4コースをオクターブ複弦にしたクアトロです。オクターボは複弦4コース。ベネズエラ音楽ないしはベネズエラの民謡(folklore)という概念が成立・普及し、1950年代以降学校で教えられるようになって以降標準化しました。
2014-08-11 06:52:10@Aeeeeeda 加えて、フレディ・レイナが提唱したソロ用クアトロのソドミラ(最高音)=カンブールピンティン調弦が存在しルネサンス・ギターあるいはビウエラの時代に存在した独奏調弦をベネズエラ音楽の中に「復古」導入しました。youtu.be/egcxc4SCS4Y
2014-08-11 06:59:33@Aeeeeeda レイナ調弦はなぜ全体を一音下げるのか?それは音色へのこだわりのようです。ガット時代のクアトロは弦圧が低く、金属/骨部品ゼロ。現代の楽器より、柔和で濁った音だったという。その音に近づけているということのようです。 youtu.be/egcxc4SCS4Y
2014-08-11 07:07:13@IshibashiJun こちらも納得です。「復古」された調弦が今度はきちんと「継承」されているのだと考えると、感慨深いです。演奏動画あたらめて見返してしまいました。
2014-08-11 20:08:48レイナ調弦が音色へのこだわりという説は興味深い。いまのクアトロはどんどんギター的な音色を指向している。それと逆の方向だ。ベネズエラ音楽にも多様性があったほうがいい。学教教育やマスメディア露出は、民衆音楽の普及・発展をもたらすが、しばしば画一化をも促進する。
2014-08-11 10:20:04@IshibashiJun 詳しく教えてくださってありがとうございます!ララ地方には今でも様々な民衆ギターがあるんですね。いつかEKやラテンアメリカ音楽演奏入門ゼミでも弾くことができたらベネズエラの多彩な民衆文化を取り上げることにもなるし面白そうですね。
2014-08-11 20:01:21@Aeeeeeda 「4弦半」とか「5弦半」とか他に使い途のない楽器をどこに置くのですか?私のオフィスをベネズエラ音楽博物館にしようというのか!! 太鼓だけで勘弁して下さい(笑)。
2014-08-12 07:12:48@Aeeeeeda たしかに。では日本一の四弦半奏者の座を、貴兄に託します。私は日本一の5弦半奏者を目指します。でもクアトロの演奏を教えてベネズエラ音楽を広めようとしているのに「半」が出てきたら人びとは混乱しないでしょうか?
2014-08-17 07:55:25Golpe larense これが本来5弦や6弦のクアトロも交えて演奏するタイプのホローポです。ベネズエラ音楽のライブで現地ではよくアンコールでやって会場と唱和します。8/2のコンサートより。Amalia Rosa youtu.be/3p8iUZ6PP3Q?li…
2014-08-12 10:00:40