ドキッ！ブルネイ泊地徒然日記　夏のタウイタウイ崩壊寸前スペシャル！

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「ところで、鎮守府のほうは大丈夫なのです？」 「北上にあてて書き置きをしておいた、あいつなら分かってくれるはずだ、留守は任せて大丈夫だろう」 「随分自分勝手な提督なのです」 「話を持ちかけてきたのはお前だろう、電」 #執務室はお茶の時間

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「ねぇねぇ球磨姉ぇ〜」 「クマ？北上どうしたクマ」 「今朝から提督がいないんだけどさ〜、さっき書き置きを見つけたんだよね〜」 「ほう、読んでもいいクマ？」 「うん」 「どれどれクマ・・・・・・・・・ほぅ？」 #クマのソードカトラス日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「どう思うよ球磨姉ぇ」 「お前はどう思うクマ？北上」 「電っちと提督の二人で行ったわけでしょ？じゃあ余計な手出しは出来ないよねぇ・・・」 「同感だクマ」 #クマのソードカトラス日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

提督の書き置きには これから何をするつもりなのか、そしてクマ達に何をしてほしいか この二つが、あの提督には珍しく真面目な文体で書かれていたクマ そしてあの電と赴いているという事実 これがどういう意味か分からないほど馬鹿じゃないクマ #クマのソードカトラス日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

港から沖合0.7海里ほどの所に、1000人級の軍隊輸送船が停泊しています。もちろん、霧島たちがジャックしてきたものです。沖合で停泊しているのは「操船要員に上陸・脱出の機会を与えないため」だそうで。 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

船長以下全ての人員には、ご丁寧に霧島から3km以上離れると爆発する爆弾付きのジャケットを着せたとか。ここまで来ると最早テロですが、これくらいの非人道的行為、霧島組としては日常茶飯事といっていいでしょう。私も慣れたものです。 #ブルネイ泊地徒然日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「随分と港から離れたところに停泊したな」 「おそらくは乗組員が陸地に脱出しないように、なのです」 「へぇ、じゃあ生かしてはいるんだ、霧島組にも米粒ほどの慈悲はあるんだな」 「霧島組に『慈悲』とはお笑い種もいいとこなのです」 「まあな」 #執務室はお茶の時間

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「ま、いずれにしろ好都合ではあるな、行くか？」 「なのです、ここから先は一切の油断が禁物なのです」 「分かっとるよ、しばらくお喋りもできないな」 その言葉を最後に、2人で静かに輸送船へと歩を進めます #執務室はお茶の時間

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

演習の準備を輸送船への搬入を残して終え、執務室のイスで大和と一息つき、私は霧島が来るのを待っていました。机の上には予め用意しておいた彼女の外泊許可証があります。「組長、今回も一番の活躍ですね」そうね。やっぱり私の妹だからかしらね。「ふふ。そうですね」 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

霧島に外泊許可証を渡し、床につきます。「 正式に貰うのは始めてですね」おどけた様に霧島は笑いました。「明日が楽しみですね。司令、お願いしますよ」「大和も、楽しみです」霧島が帰る直前、私と彼女の間で交わされた笑みに、大和も加わりました。 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

出発の朝、艤装をフルに装備したこの鎮守府の全艦娘が輸送船をほとんど取り囲むように集結しました。私はその細長い三日月のような陣の対称点とも言うべき場所に、大和と霧島に挟まれ、海面に立っています。 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

こうして艦娘たちを前にして初めて、私の中に「本当にやるのか」というためらいのようなものが生まれます……ですが、もう決めたことです。輸送船やタウイタウイの人たちには少しかわいそうですが、やると決めたらやるのです。主に霧島組が。 #ブルネイ泊地徒然日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

輸送船の近くにフラタ鎮守府の艦娘が、おそらくは全員集結しています これからこの輸送船に乗り込んで我がタウイタウイ鎮守府に向かうという段なのでしょう 私と電はといえば、輸送船の中からその様子を伺っています ええ、忍び込みました #執務室はお茶の時間

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

一様に自慢の主砲や魚雷、艦載機を引っさげた私の艦娘たち。その実力を思う存分発揮してもらいましょう。「司令」「提督」大和と霧島、二人の呼びかけに頷き、一大号令をかけるべく、大きく息を吸いました。 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

総員、攻撃開始！！ #ブルネイ泊地徒然日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「・・・そろそろ乗り込んでくるね」 「なのです」 「じゃ、お互い『出番』が来るまで隠れますか」 「健闘を、なのです」 「お前もな、電」 #執務室はお茶の時間

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

潜水艦娘から戦艦娘、110名余の一斉攻撃の口火を切ったのは、大和の46ｃｍ三連装砲でした。輸送船の側面からは砲弾が、下からは魚雷が、上からは三式弾と爆弾が弾幕というよりも弾塊となって叩きこまれます。轟音と爆風、業火の中で、私はただ破壊される船を見ていました、#ブルネイ泊地徒然日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「あっの腐れレズファック眼鏡ヤクザぁ・・・！」 「・・・久しぶりに死ぬかと思ったのです」 一斉攻撃を受ける輸送船からギリギリのところで退避し、なんとか海上に立っています、なんとか 爆炎を上げて沈みゆく輸送船の向こう側にはフラタ鎮守府の面々がいるはずです #執務室はお茶の時間

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「どうするのです？」 「どうするってお前・・・せっかくの作戦メチャメチャにして頂けたんだ、ここは一つ挨拶しとかないと気が済まねぇ」 「『挨拶』・・・裏の意味なのです？」 「いや、普通に挨拶」 「普通に」 「普通に」 #執務室はお茶の時間

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

数分の攻撃の後、輸送船は炎上する燃料と僅かな欠片を残して、全て海中に没しました。輸送船のスタッフ一同には、とてもかわいそうなことをしました。できれば、「罠に入ったネズミ」も一緒に沈んでいればよかったのですが、そうは行かないでしょう #ブルネイ泊地徒然日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

多摩謹製の海上ブーツで歩を進め、フラタ鎮守府の面々の前へと出ていきます 「あら、生きてましたか」 まだ主砲から煙が上がっている霧島がこともなげに言い放ちます 「残念ながら眼鏡は割れたけどな」 #執務室はお茶の時間

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

海面に立つ炎の向こう、二人分の人影が揺らめきました。「ネズミ捕り」には成功しましたが、「殺鼠」には失敗したようです。 #ブルネイ泊地徒然日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「鎮守府の艦娘総員による礼砲、誠にいたみいるよ霧島さん」 「いえいえ、なんなら二階級特進のお祝いにと思ったのですが」 「これはこれは、お気持ちだけで結構でございます」 「・・・で、のこのこ出てきて何の用なのかしら？」 「あ、もうお喋りタイム終了なんだ？」 #執務室はお茶の時間

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「用もないのにコソコソする鼠は即刻駆除するのがウチの決まりなのだけど」 「用がある鼠、ってのもなかなか嫌だけどねぇ」 「そうね、どちらにせよ鼠は駆除するものだったわ」 当たり前のように霧島の主砲、だけでなくその場にいる艦娘全員の主砲がこちらを向きます #執務室はお茶の時間

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「ご自慢の主砲は後でもう一度披露頂くとして、今回はとりあえずお祝いを申し上げたく参上つかまつった次第で」 「お祝い・・・？」 「そうそう、貴女の上司であるそこのフラタ提督にね」 霧島の隣のフラタ提督が「へ？」みたいなリアクションをします 緊張感ねぇな #執務室はお茶の時間