ドキッ！ブルネイ泊地徒然日記　夏のタウイタウイ崩壊寸前スペシャル！

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

タウイタウイ名物「タウン饅頭」をフラタ提督のほうに放り投げて言い放ちます 「フラタ提督、 レズデビューおめでとうございます」 #執務室はお茶の時間

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

蝦夷貂提督は、私の方に饅頭を放り投げました。言わんとすることに心当たりなど無い私は、戸惑いながら、食べ物を粗末には出来ないと思い、それをキャッチしました。 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

私の正体について、知る者は大和と霧島……恐らく金剛も感づいていますが、確証はありません。となると、蝦夷貂提督の発言は、ただのカマかけ、あるいは軽い挑発です。私は受け止めた饅頭の包装を解いて、赤城のいる8時の方向に投げ飛ばしました。 #ブルネイ泊地徒然日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「ありゃ、スルーされちゃった」 と、呟いた瞬間 頭の真横を46cm砲が掠めていきました 「戯言は以上かしら？提督さん」 「そうだね」 「ならさっさとここから消えてくださらないかしら？今ならまだ見逃してあげますから」 「へぇ、鼠は駆除するんじゃないの？」 #執務室はお茶の時間

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「海上での戦闘能力がゼロの人間が1人、そこそこ強いとはいえたかが駆逐艦が1人、それを真面目に相手してるくらいならさっさと貴方の鎮守府を潰しに行きたいの、早い話が『面倒だから消えて』ってこと」 「・・・ほぉう？」 #執務室はお茶の時間

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

「尻尾巻いて巣に逃げ帰りなさい。鼠はネコに追われてるのがお似合いよ」霧島は蝦夷貂提督を見据えて、冷静にそう言いました。 #ブルネイ泊地徒然日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「・・・じゃあ教えてやるよ霧島、『鼠を殺さずにいる猫』なんてのはね、役立たずもいいとこだ」 割れた眼鏡を外して続けます 「目の前に敵の大将首がいるのに手を出さねぇ艦娘なんてクソの役にも立たねぇよ、さっさと家に帰ってレズファックしてるんだな」 #執務室はお茶の時間

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

霧島の言うことは、全てが挑発です。彼女は決して、目前敵を侮るようなことを本気で言ったりはしません。もしそういった発言をしたなら、それは「否が応でも戦いたい」という合図です。つまり霧島は、今、蝦夷貂提督に挑み、本気を試しているのです。 #ブルネイ泊地徒然日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「あとは勝手にやれよ、電」 「勝手に宣戦布告して何を今更、なのです」 #執務室はお茶の時間

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

蝦夷貂提督の言葉に、霧島の――いえ、全ての艦娘たちの頬が僅かに歪んだのを、私は見逃しませんでした。 戦闘が、始まります。 #ブルネイ泊地徒然日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

挑発を返すやいなや、あらゆる砲弾や魚雷、そして艦娘が飛びかかってきました 隣にいる電は顔色ひとつ変わっていません さて、どこまで戦えるかな #執務室はお茶の時間

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

蝦夷貂提督と、傍らに佇む電。そして、二人を睨む我が艦隊……皆、霧島が、霧島組の長が何を狙っているか、理解しています。全方向からの圧殺。圧倒的な人数に物を言わせた「数の暴力」。 なんて、そんなわけはありません。 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

蝦夷貂提督と電に殺到する艦娘たち。どこからか、誰かが私の服の襟を掴み、艦娘たちの雪崩の中に引きずり込んでいきます。呆気にとられて、縦横無尽に振り回されていると、いつの間にやら私の体の至る所に小さなナイフのようなものが突き刺さっていました。 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

これはアレですね。盾にされましたね。ええ。私提督なんですけどね。盾にされましたね。これは相手の電も蝦夷貂提督もびっくりでしょうね。誰ださっき襟首引っ張りやがったのは。 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

私が盾として振り回されている間に、霧島たちは上手くやれたのでしょうか。視界は海に空に艦娘にと、目まぐるしく変化してそれを確かめることもできません。しばらくして、私の足が海につきました。全くもってダメになった平衡感覚では、立っていることさえできません。 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

ふらつく体を、襟に加えられた力だけで何とか抑え、その手の主を確かめました。「提督、大活躍ですね！」足柄でした。貴様上官に対して何てことを……「いいじゃないですか。どうせ死なないんでしょう？」そういう問題じゃない。滅茶苦茶クラクラしてるわ。 #ブルネイ泊地徒然日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

襲いかかる砲弾と魚雷は私たちの手前にあらかじめ張ってあった鉄鋼糸によってバラバラになります 先陣をきる何人かの艦娘もそれに引っかかりますが、やはりそこは霧島組組員、ほとんどの連中がそれを避けてこちらに突撃してきます #執務室はお茶の時間

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

その艦娘たちに向かって電と共に小手調べのスローイングナイフを投擲します しかし「当たるか」という瞬間に見覚えのある深海棲艦が目の前に引っ張り出され、完全に盾になってしまいました 「って、フラタ！？」 提督盾にしやがったこいつら #執務室はお茶の時間

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

艦娘の攻撃を避けるのはまだできます しかしどれだけ攻撃を放とうと、ぶるんぶるん振り回されてるフラタ提督に全て吸い込まれてしまいます 誰だよ振り回してるやつ #執務室はお茶の時間

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

足柄には悪びれる気配は微塵もありません。流石はでっかい夕立。「それにほら、見て下さいよ！組長たち、しっかり成功したみたいですよ！」足柄に示された先、艦娘たちの向こうには、霧島以下数名の艦娘が見えます……小型の快速クルーザーに乗った艦娘たちが #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

神通が操舵を執るそのクルーザーは、何の迷いも躊躇いもなく、こちらに向かって疾駆しています。両舷から乗り出しているのは、川内と那珂。「さっき船壊してまた船かよ！」あと30mという距離まで詰めたところで、蝦夷貂提督が背後のそれに気が付きました。 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

舳先をこちらに向けたまま、白い船体は艦娘の塊に突っ込んできます。苦々しく舌打ちを一つして、蝦夷貂提督はその突進を回避できる場所に横跳びしました。電はその反対側に跳びます。「提督！今です！」クルーザーが私の横を掠める直前、どこからか、大和の声が響きました。 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

その声を合図に、私は海面を蹴って飛び上がり、乗り出した川内の手を掴み、クルーザーの上に上がりました。川内と反対舷にいる那珂は、まだその身を大きく船体からはみ出させています。彼女の仕事はこれからのようです。 #ブルネイ泊地徒然日記

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

「みなさん……気を付けて」神通がそれだけ言うと、船は大きく傾き、その進行方向を180°転換させましました。またしても艦娘たちの中に、突き進んでいきます。蝦夷貂提督と電は二人揃ってクルーザーを待ち構えていますが、どうするつもりなのでしょうか。 #ブルネイ泊地徒然日記

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「艦娘が船に乗って戦闘とはお笑い種だな」 「またこっち来るのです、対応は？」 「何のつもりか知らねぇが気に入らん、迎撃するからフォローしろ」 「なのです」 周りの有象無象の対応は電に任せ、こちらに猛然と向かってくるクルーザーに鉄鋼糸を繰り出します #執務室はお茶の時間