暇なときに考えてること。(征服王イスカンダルとはいかなるや)

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

あとお父さんのような引け腰というか、慎重姿勢には(母の存在故)やっぱり遺憾な様子だった。というか、誤解を覚悟でてっとり早く言ってしまえば、「母」が欠落したため、努力に我を忘れようとし続けたその結果、男っぽくなっちゃった女の子｡

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

父親に対して女の子が抱いているのではありえない、オイディプス・コンプレックスを抱えた子(このオイディプスは月と地球の過去の戦争の名前でもある)｡…まあ、こう見てみるだけでも、彼女の性格は、非常に理想的である反面、非常に女性として屈折した人でもあるって話が見える気がする｡

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

女性でありながらオイディプスコンプレックスを抱えて、母の愛した地球を愛そうとした月の姫、がフィーナ姫の基礎プロフィールだろう。その屈折しつつもまっすぐな心は、とうぜんながら、二つの相反する理想の前にいる訳で…

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

それがちょうど「母」と「地球」。…実際それ自身がセフィリアの苦悩でさえあっただろう。 月にとって地球が「父」であるから、父殺しということでオイディプスと名がついた戦争が過去にあって、母セフィリアが愛したのがその「父なる地球」｡

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

とみると、けよりなのセフィリアさんが抱えたパラドックスを、フィーナ姫もまた背負うことになっている図が見えてくるわけだ。 父(月＝ライオネス)‐母(女王)‐地球(オイディプス父)｡ そのまま、 母(月＝セフィリア)－姫(フィーナ)‐地球(父) というかたちで。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

どんどんまっすぐ制服しちゃうために欲望をさらけ出しまくる暴君を志したイスカンダル 正義と誠実のために救い、民の平和のためにつくしてきたアーサー｡ フィーナはそれに比べ、「自国の民を救い、導き」つつも、「その外側との平和を愛そうとする」点で、両者の中間にいそうだ。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

まず「自国の民を愛し導く」点に関しては、劇中での彼女の、衣服に対する意識で「これも民の血税によるもの」と言ってたあたりから、イスカンダルとの接点を感じさせる。民草あって我あり、ならばそれを導くのが女王の役目、と心得ているところはイスカンダルが褒めるだろうポイントだ。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

いっぽう、地球という敵国を愛すると言う考えは、自分が愛する者、自らが支えようとする民をすべからく愛し、救おうとし、理想的な月の在り方＝国の在り方を求める求道者の性格があり、こちらはセイバーに近いと言っていい。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

間違ってもフィーナ姫は、ギルガメッシュ的ではない(笑)｡ 彼は世界のすべては自分のルール下かつ自分のものという「前提」を持っていて、優れたモノはすべて自分のモノ。もしこんなんが月の王様だったら、月と地球の戦争は氷河期どころじゃない結末を起こしてたでしょうw。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

んで、話し戻してさっきのフィーナ姫の性格は。 『民を導く』点＝イスカンダル的側面は、月＝母のための思想であり、 『地球をも愛する』点＝セイバー的側面は、母の愛する地球＝母にとっての父のための思想であるというわけで、まことにド中間に位置してると考えられるのである

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

もしあの聖杯問答(という名の王の品格の問答)にフィーナ姫が一緒にいたら、…はちょい難しい話になるが、彼女が理想とする王の姿は、多分イスカンダルとセイバーを折衷したものと等しいすがたとなるだろう。いわば征服王と騎士王の弁証法的存在だ。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

しかし、それはかなり合理的であり、説得力がある。(別作品同士のキャラを批評性持たせるなんて変な話だが)

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

実際「夜明け前より瑠璃色な」は、彼女が女王になるために伴侶を見つける恋の物語。 女王になるのは月の民を導く者として、母の遺志を継ぐためであったが、そのための伴侶を探す地球のホームステイは、彼女が少女としての恋する自分を見つけることに繋がる経験だった。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

導く者としての＝覇王としての欲望…だが、これはセフィリアには物凄いあったというのはけよりな原作でしっかり描かれていた。かなりパワフルな外交を以て接し、不可能であるからこそ求めていく、という姿。４次ライダーと追い重なるこの点を、彼女が目指してたというのはこの共有点からも裏付けられる

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

それでもって、征服王は、騎士王セイバーを「小娘」と評した。実際彼女は「小娘」としての自分を解放してもらうことが出来たことで、役目を終えるエンドがある(５次)｡それは士郎との恋だったわけだ。メインヒロインとしての役割の意味が、歴史からも４次戦争からも裏付けられていた｡

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

その「小娘」としての側面を、「けよりな」で当ててみるなら、ちょうど彼女は一生懸命になって追求していたわけだ。トラットリア左門での地球歓迎パーティのさい、「私を姫ではなく呼び捨てで、敬語を使わず接してほしい」と言っていた彼女の精神にその根拠が輝く。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

ライダー＝征服王を「王」の道、 セイバー＝騎士王を「小娘」＝少女の道 とするならば、 まさに彼女は、当のコンプレックスを経由することで、 「王かつ少女」の道を歩まんとしていた人と見ることが出来るのだろうなぁ。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

余談。しかしまあフィーナ姫がサーヴァント召喚されるような時代…ExtraやCCC以外ではありえなさそうですけどw(※１９９５年前後の話って設定のFate５次の地点でそっち側の聖杯戦争は完全に終了した事になってる)、されるとしたらクラスなんでしょうかねw。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

どういう政治をやるようになったのか？という結末以降の部分は語られず、ほぼ完ぺきに「ローマの休日」月と地球Ver.なエンディングを迎えるけよりなからでは、彼女の描いて言った月の軌跡は分からない。そのため、その際どんな女王になったか、というのも察することは難しい。妄想しかできない。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

ただ、彼女が戦っているシーンが、皆無なわけでもない。 原作でも剣道のスキルの高さを見せていたし(藤ねえとやってみてほしいところ)、コラボ作品(ティンくるくるせいだーず)では、剣術を実際に、しかも高度な月の技術を込めた剣で全力で行っていた。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

そのまま考えれば、セイバー？…と言う事になりそうなんだけど、 努力次第でなんでもそつなくこなせちゃう(できないならできるまでやろうとする)性格と、なんでも体験したがる性格で、日常生活や習い事で出来そうなスキルは大体身に着けられそうではある。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

地球上でどこまで体験したか・月王族の教養がどこまで及んでるか次第だが、 彼女だったら、アーチェリー及び弓道、馬術、日本の武道の基礎は叩きこまれてる事から薙刀や槍術あたりは一応使えそう。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

またお料理も得意になっちゃったタチなので、その辺だけ見れば、寧ろ５次のアーチャーに近い。家事全般OK、剣術OK、でありながら、いちおう、弓兵です、という。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

ありえるのはもう、セイバー、アーチャー、ライダー、ランサーあたり。 残るアサシン、キャスター、バーサーカーは彼女にはほとんど向かないだろう。…小次郎タイプのアサシンならまだわか…いや、やっぱわからない。お寺の陣内から離れられないって彼女向きじゃない。うん。