140821 岩上安身によるサウス・カロライナ大学ティモシー・ムソー教授インタビュー 報告ツイート

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26.ムソー教授「私はもともと海洋生物研究からキャリアを始めましたから、この領域にも関心があります。ただ資金の問題でそれができないでいます」。岩上「どのくらいの資金があれば日本の海洋生物に対する放射線の影響の研究が可能でしょうか?」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:34:18
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27.ムソー教授「福島第一の廃炉には少なくとも1.5兆円がかかると言われています。また除染や賠償金に8兆円以上になると試算されています。この0.1%でも基礎研究に向けられれば90億円となり、多くの研究の資金になるでしょう」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:35:25
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28.岩上「これまで、あなたの研究に対して政治的圧力があったと思うのですが」。ムソー教授「電話で『研究するな』と言ってくるような、直接的な『ハード』な政治圧力があるとは言いません。ただ、圧力はもっと『ソフト』な形でやってきます」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:35:39
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29.ムソー教授「つまり通常は基礎研究に資金を提供する機関が、今回は提供してくれなかったからです。研究者は資金がなければ活動ができません。資金の提供をしない、ということは研究ができないということにつながるのです」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:35:48
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30.岩上「あなたの研究は誰が支援しているのでしょうか。見せて頂いたリストにNATOが入っているのに少し驚きました」。ムソー教授「NATOは経済開発や研究科学の発展に寄与する団体です。数年前にNATOの特別プログラムによる基金を活用し……」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:36:04
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31.ムソー教授「……チェルノブイリの研究を行いました。これは教育関係のもので軍事的なものではありません。ただ私の研究資金の大部分は、サウス・カロライナ大学から出ています。私の提案する研究ならば、資金は提供されると考えています」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:36:12
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32.岩上「国連やIAEAの報告は『放射線の生物への影響はない』というものです。これはプロパガンダでしょうか」。ムソー教授「おそらく報告した人びとは真摯であり、また心の底から彼らの報告内容を信じているのだと思います」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:36:23
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34.岩上「彼らは無邪気で、政治的な意図はないということでしょうか?」。ムソー教授「重要な情報の無視は意図的なものだったと考えます。心理的ストレスの軽減を意図したものと思われますが、これは科学的な態度ではありません」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:36:53
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35.岩上「人間は心理的ストレスを感じますが、鳥はそうではないでしょうね。しかしあなたの研究で、その鳥に放射線の影響が出ていることが分かっています。ということは、生物はストレスを感じなくても影響が出ることの証明になるのではないでしょうか?」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:37:32
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36.ムソー教授「鳥だけでなく、ハツカネズミや昆虫、植物、バクテリアを含めた生態系すべてへの影響です。それはDNAレベルから生態系レベルすべてへの影響です。仰る通りです。したがって客観的に自然環境への放射線物質の影響を評価していくことが重要です」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:38:15
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37.岩上「人間への影響がはっきりと分かるのに何年かかるでしょうか」。ムソー教授「すでに充分な情報が得られていると言うことができると思います。私たちだけで、これまで60以上の論文を出版しています。私たち以外の研究の蓄積もあります」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:38:26
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38.ムソー教授「したがって、長期的な被曝により人間の影響はありうることを示唆する充分な情報があると考えます」。岩上「海のどれくらいの範囲に汚染が広がっているのか分かりません。ヒントはありますか」。ムソー教授「たいへん重要な質問です」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:38:44
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39.ムソー教授「各生物への汚染状況、移動区域、食物連鎖での位置、汚染物質の体外排出までの期間といった要因が影響します。さらに海洋生物ではストロンチウム90が骨に吸着します。これらの点に留意する研究の必要があります」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:38:53
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40.岩上「日本人研究者があなたの研究論文に名前が出されることを恐れていると聞いています」。ムソー教授「学生や若手の研究者は、福島についての研究がキャリアの障害になると感じているようです。たしかに慎重に行動するべきだと考え、そのサポートをしました」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:39:05
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41.ムソー教授「福島に関する質の高い研究をしたいと考える日本の研究者は多いと思いますが、そのためには研究資金が必要です。また、お金の問題ばかりでなく、政治に関係する大きな困難があります。ただし、それは圧力や検閲といったものではありません」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:39:17
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42.ムソー教授「というのも、東電との損害賠償の問題が決着していません。その中で、各市町村が、その地域へ誰が入り、誰が入れないのかを決定をしています。そのため、研究者の中には、飯館、双葉、南相馬などの研究対象地域へ入れない人もいるのです」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:39:30
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43.岩上「たいへん貴重なお話ありがとうございました。最後に何か一言ありますか」。ムソー教授「我々は解決法を提供できないかもしれません。ただ、放射線の長期的な影響を解明するという点では貢献ができるかもしれません。ありがとうございました」 @iwakamiyasumi

2014-08-22 12:39:41
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44.以上で「ティモシー・ムソー教授インタビュー」の報告ツイートを終了します。動画記事は、準備が整い次第IWJのトップページにアップいたします。(iwj.co.jp@iwakamiyasumi

2014-08-22 12:39:52