【東荒♀】幸せになるための資格　番外編

ひな＠復旧中 @newgibbousmoon

昼間、仕事で外を歩いている時に、いろいろ妄想したのですが、そのうちの一つが、ピクシブで書いてる東荒♀の話のワンシーンでした。 自分で妄想して、頬がにへらとなったのでちょっとここで吐き出しておきます。

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スポーツ振興会奨励賞とかっていうわけのわからん表彰を受けた東堂。 で、 そこのパーティに出席してる。 入籍したばかりの妻を同伴してるわけですが そこには久しぶりに福富や新開もいて、四人で会うのはすごく久しぶりで、もちろん、東堂と靖子さん入籍後に会うのは初めて。

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@newgibbousmoon 「まさか尽八と靖子が結婚するとはなぁ」 「私もびっくりだよ」 「……幸せになれ、荒北」 「ありがとう、福ちゃん」 「尽八となら大丈夫だよ」 「うん。わかってる」 「……思い切ったのだな、東堂」 「ああ。正直、まだひきずっているところはあるがな」

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@newgibbousmoon 「東堂……」 「大丈夫だよ、福ちゃん」 私たちは大丈夫だから、と荒北は笑顔でもう一度繰り返す」 「ム……なら、良いが」 「あら……じゃないな、靖子には甘えている状態だが、時間が解決してくれると思う」 互いに顔を見合わせて、小さく笑いあう。

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@newgibbousmoon ああ、これならきっと大丈夫だと二人は安心する。 そして、いつも通りの気安い感じで話しながら軽く飲食をはじめる。 「福ちゃん、はい、飲み物」 「ん。ありがとう」 「ばっか、新開、おまえ食べすぎだから。ちょっと野菜でもくっとけ」

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@newgibbousmoon 「えー、生野菜あんま好きじゃねえ。……靖子が昔作ってくれたアンチョビのドレッシングあれば食えるかも 」 口を尖らせる新開の後頭を容赦なくはたく荒北。 「わがまま言ってんじゃねえよ」 あきれた表情をしているがその表情は仕方がないなぉあという笑顔。

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@newgibbousmoon （これは予想がついてたことだけど、すごくおもしろくない。例え、フクと隼人だったとしてもだ。いや 、フクと隼人だからこそ余計におもしろくないのか……） 仲が良いのは構わないし理解もしている。 が、今や荒北は自分の妻なのだ。 入籍だって済んでいる

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@newgibbousmoon 「荒北」 「ん？」 「俺も、何か食べたい」 「それ、持ってんじゃん」 手にした皿にはすでに自分の好きなものを取り分けてもらっている。 こういった席にも慣れているし、本日の主役の一人だからコンパニオンがいろいろと気をつかってくれる。

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@newgibbousmoon 「おまえのオススメが食べたい。フクと隼人ばっかり……」 この年になって口を尖らせるなどという表情を見せる東堂に荒北は目をしばたかせる。 「……ってか、おまえ、何でも自分でできるじゃん。福ちゃんや新開と違って全然手がかからないし」

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@newgibbousmoon だって、こいつら自転車意外はだめだめじゃん？と軽く首を傾げる。 「私が何かする前に全部自分でやってるだろ」 出る幕ないじゃん、と笑うと、東堂は拗ねたような表情をみせた。 「……あのさ、もしかして構って欲しいの？」 むっとした表情になる東堂。

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@newgibbousmoon 「……何でもできる自分がにくい……」 ぷっと吹き出す靖子。 「ばっかだな、おまえ」 「……バカでもいい」 「はいはい。ちょっと待ってろよ」 すたすたとテーブルに言って皿に取り分けてくる靖子。 「ほら」 「？？？？？」 「交換しよう、それと」

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@newgibbousmoon 「……なんで？」 「私が選んだのがいいんだろ？で、これは私の好きなもので、その皿はおまえの好きなものだろ。お互いの好きなもの交換するってことで。……イヤか？」 「……いや、する。すごいな、あ……靖子。本当にすごい」 「バァカ」 笑いあう二人。

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@newgibbousmoon 「……あのさ、寿一」 「何だ？」 「あの二人は、ここがパーティ会場だってことをもう少し考えるべきだと思うんだ」 「？？？？？」 「まあ、いっか。尽八がちゃんと落ち着いたってことが世間にも伝わるか」 目の前にいるのはどう見ても仲むつまじい新婚夫婦。

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@newgibbousmoon 「……こうしてみてるとさ、あれ以上お似合いのカップルはいないように見えるよね」 「そうだな。……さっき、二人をみていて、俺は、東堂も荒北もやっと幸せになれる、と思ってしまった」 「……オレもだよ」 「オレはあの二人の幸せを邪魔するヤツは許さない」

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@newgibbousmoon 「当たり前だろ」 少しだけ不安を覚える二人。 「でも、大丈夫だと思うんだ。……だってさ、気づいてた？あの二人、すごくよく似た笑い方するようになってた」 どっちがどっちに似たのかわからないけどさ。 「ああ、そうだな」 寄り添っているのが自然な二人。

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@newgibbousmoon 「結婚式は次のオフだっていうけどさ、先にお祝いあげたいよね」 「……荒北に自転車はどうだ？」 「ダメだよ、寿一。絶対、それ、尽八嫌がるから」 「……そうか？」 「うん。もしかしたらもう手配してるかもしれないし」 いっしょに走りたいって思うだろうし

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@newgibbousmoon 「ペアのパジャマとYES-NO枕とか良くない？」 「YES-NO枕って何だ？」 「え、寿一知らないのか？本気で？」 「？」 そんな二人を見ている新婚夫妻は、お互い小さく溜息をつく。 「あいつらは、もう少しここがパーティ会場だって理解するべきだな」

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@newgibbousmoon 「うん。……もうちょっと人目を気にしたほうがいいと思う」 なんて、お互い様なことを思っているといいな、という新婚さんな東荒♀妄想でした。 ちなみに、イチャついている気はまったくない東堂夫妻です。 おつきあいありがとうございました。