【東荒】Je te veux

ひな＠復旧中 @newgibbousmoon

#リプCP台詞　#東荒 「……好きだ」 「ああ」 「……驚かないのだな」 「……あー、まあな……匂いがしてたし」 「匂い？」 「……あー、好き、の匂いっていうか、好意……いやもうちょっと熱っぽくて生々しい感じの……」 「……欲情してる匂い？」 「え？……そうなの？」

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@newgibbousmoon 「ああ、そうなんだ」 「……これ、オレ、逃げるとこか？」 「逃げて欲しくはないが」 「いや、さすがに男に欲情されるのは初めてだし……」 「俺以外にそういう匂いがしたら教えてくれ」 「……どうすんの？それ」 「始末に行くに決まってるだろうが」

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@newgibbousmoon 「あー、東堂、おまえ、キャラおかしくねぇ？」 「何がおかしいんだ？惚れた相手に横恋慕している相手がいたら、始末するだろう？普通」 「おまえに普通がよくわかんねーのはさておき、始末って？」 「安心しろ。二度とおまえの視界に入らないようにするだけだ」

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@newgibbousmoon 「それ、たぶん安心するとこじゃねえだろ」 「そうか？」 「ああ。……気にするな。俺もいささか、自分がおかしいことはわかっている。何しろ、初恋なものでな。自分でもいろいろ戸惑っているんだ」 「……あのさ、巻ちゃんは？」 「巻ちゃんはライバルだ！」

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@newgibbousmoon 満面の笑顔で続ける。 「巻ちゃんは、この俺の最高のライバルにして親友だ」 「……んじゃ、俺は？」 「……恥ずかしながら、初恋の相手だな」 「初恋って欲情したとか言われることじゃねえよな？」 「だが、初恋の相手に欲情してもおかしくないだろう？」

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@newgibbousmoon 「おかしくねえけど、俺、男だってわかってるよな？」 「もちろんだとも。だがな、荒北、恋と言うのは恐ろしいものだな。おまえが男だとか、不細工だとか、そういうことは一切関係ないんだ」 「……おめぇ、ケンカ売ってんの？」 「そんなつもりはまったくない」

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@newgibbousmoon 東堂の手が伸びて、荒北の手をとる。 「……おい」 「大丈夫。いきなり押し倒したりはしないよ、荒北。俺はそんな無粋な男ではない」 とった手の甲に強く口付ける。 「何やってくれちゃってんだよ、東堂っ！」 「しるしだ」 「しるしって何のだよっ！」

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@newgibbousmoon 「お前が欲しい。けれど、そんな突然には無理だからな」 次は、手の甲じゃなくて、手首に、その次は腕に、それから二の腕にしるしをつけるから。 「俺はいいって言ってないぞ」 「抵抗しないってことは受け入れているってことだろう？」 東堂は柔らかに笑う。

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@newgibbousmoon 「一つずつ、しるしをつけて、全部についたら、おまえをもらうよ、荒北」 その笑みがあんまりにも綺麗で、あんまりにもまっすぐに自分に向けられていたから荒北は呆れた笑みを浮かべるしかできなくて。 「……逃げないのか？」 「逃げて欲しくないんだろう？」

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@newgibbousmoon 「ああ」 「じゃあ、いいんじゃねえの？無理だって思ったら、抵抗するし」 しょうがねえというその表情をする荒北を東堂はぎゅうっと抱きしめる。 「おい……苦しいっての」 「俺の心はもっと苦しい。酷い男だな、荒北」 「はぁ？何わけわかんねーことを」

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@newgibbousmoon 「覚悟しろ、荒北。俺は絶対に諦めない」 「はいはい」 （これで告白したつもりなんだろうか？） それで、紆余曲折ありながらも、結局、卒業後にくっつく幸せＥＮＤで