映画『スーパーマン』の音楽演出を分析する――青春篇

劇中でもっとも美しい旋律を分析します。
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It happens sometimes @ElementaryGard

映画『スーパーマン』(1978年)で、あの有名な旋律が実は4回しか使われないという話をしました。togetter.com/li/711660

2014-08-27 22:53:56
It happens sometimes @ElementaryGard

変奏ならさらに出てきます。高校生の頃のクラーク・ケントの場面。超絶運動能力を持ちながら人前で使うことを養父に禁じられていて、それで怒る。養父はなだめる。ここです。youtu.be/Ore6Jh6pxyg

2014-08-27 23:01:06
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これがあの♪ドッドソー♪の変奏だって気がつくかな。五度音程ですよ。

2014-08-27 23:02:04
It happens sometimes @ElementaryGard

名匠ジェフリー・アンスワースの撮影が美しい。養父は前から心臓が弱くて(『赤毛のアン』のマシュウに似てます)、ぱたっと息絶えてしまいます。youtu.be/RtPsfU6QGvE ここで再びこの旋律が奏でられる。

2014-08-27 23:04:51
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It happens sometimes @ElementaryGard

♪ドソソー、ファソラーソファー、ソードー♪ 郷愁を誘う旋律。元の旋律は♪ドッドソー、ソ、ラッソファッソー♪です。ソのあとにラにいかずファに下がるのが郷愁を演出。ドに対してファは四度音程だから。この音程は内省的な響きを出すとき使われる音程です。

2014-08-27 23:07:15
It happens sometimes @ElementaryGard

そして養母との別れ。養父は死に、クラーク・ケントは北に行くと言い出す。そこに自分の出生の謎を解く鍵があるから、と。youtu.be/jEIxS7VLpjs 郷愁に満ちた映像に、やはり郷愁に満ちた旋律が重なる。スーパーマンのテーマの変奏曲が。

2014-08-27 23:10:02
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It happens sometimes @ElementaryGard

ジョン・ウィリアムズはわかってますね。ドからソに駆け上がる五度音程は雄々しさ、ドからファの四度音程は内省的な姿勢を現すのにふさわしい音なのだと。ドからソに駆け上がり、ファに下がる。雄々しさが内省性に変わる。郷愁の響き。

2014-08-27 23:14:03