【Re:黒火薬②】街で爆ぜた炎と落ちる結晶

殺人鬼がいながらもそれすら日常と変わり、穏やかな日々を過ごしていた人々。それを壊したのは、太陽の下で爆ぜた炎。怒濤の轟音が去って土の下に落ちるのは、一つの結晶とそれを巡る新たな嵐。
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【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx (世話係の男の反応を見て、じっと見上げて) 「…ど、どうですか?」 ("無意識"に感想を求めた) (それを見てセントールもじっと男を見下ろす) (後ろで青年がおっと呟きにやついていた) 『(誉めろ!そして喜ばせろ!)』 (青年がテレパシーを送る)

2014-06-18 19:49:42
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT (なんだこの視線は・・・) 全員の意図を全く意識しないまま鈍感な男は視線に疑問を抱く。確かに着飾っている姿は客観的に見てかなり良い筈だが、男は首を傾けつつ呟いて。 「悪くねぇんじゃねぇの。・・・素材がいんだから何着てても似合うだろ」

2014-06-18 19:52:48
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「あ、ありが」 スパァアァアアンッッ (青年が滑るような平手打ちで男の後頭部を殴った) 『違うだろ?!このウルトラ鈍感馬鹿!』 『(私はこの方と張り合ってるのか…)』 (怒る青年と落ち込むセントール) (若者は首を傾げた) 「店主さん?これは?」

2014-06-18 20:00:25
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「君は気にしなくてもいい。犬君は鈍いね。まさに犬だな。人以下だ」 若者に笑顔で答えつつ、男に対しては酷評する。 とうの頭を叩かれた男は何故叩かれたのか分からず青年の胸ぐらを掴んで青筋を額に立てている。 「何で叩かれなきゃなんねぇんだ、あ゛?」

2014-06-18 20:04:41
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 『あー叩かれた理由も分かんないならもー駄目だなーあー畜生期待して損したーつかマジ期待通り裏切るわー!』 (呆れ叫ぶ青年も喧嘩腰になりセントールが仲裁に入りとても賑やかだ) (よくわからない若者は男の代わりに服を片付け始める) 「皆さん仲良しですね」

2014-06-18 20:10:20
【黒火薬】 @powder_kw

(鈍感な男に勝手に怒る青年は平手を後頭部に喰らった彼と睨み合う) (慌てて仲裁に入るセントール) 「皆さんなんだか仲良しですね」 (自分が不在の間に親睦を深めたのだろうかと、こちらもずれた解釈で楽しそうに彼らを見上げる) (余った服を畳みながら笑った)

2014-06-18 20:13:38
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「殴る。ぜってえ殴ってその面潰してやる」 低い声で憤怒の声を上げながら男はセントールに抑えられる 店主はくすくすと楽しげに笑ってそれを見ていた 「仲良き事は美しきかな、て奴だな。だが水を刺すようで悪いが君はそろそろビルに戻らないといけないね」

2014-06-18 20:14:00
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「あっそうだ、"御主人様"が待ってる」 (はっとなって思い出すと、不器用ながらも畳まれた服をトランクに戻して立ち上がる) 「服、クリーニングに出したら返しますので、それまでお借りします」 (男から引き剥がすように金髪を引っ張った)

2014-06-18 20:17:36
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「それは上げるよ。売るなり捨てるなり君の好きにするといい。細やかなプレゼントだ」 若者にひらひらと片手を振って店主が答える。そこでセントールと金髪の青年を見ればふと気になった事を口にし。 「君達はあそこが住まいなのかね?」

2014-06-18 20:19:57
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 『いや、俺は他所に寝床があるけど…』 (気遣うようにちらりとセントールを見上げる) 『私は…』 (口ごもる彼は捨てられてた。奴隷でも何でも無いただの"個"だ) (帰るべき場所が分からず俯いた) 「どうしたんですか?」 (若者がセントールの手を掴んだ)

2014-06-18 20:25:05
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「火薬君。彼は解雇されてしまったのだ」 事情が分からない若者に店主は答え、研究員が残したであろう大量の札束がつまったアタッシュケースを眺め。 「セントール君はとりあえずもう一泊したまえ。後日私が住まいを用意しよう、金髪君と同居になるが」

2014-06-18 20:30:53
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 『…え?』 『ん?』 (セントールと金髪が振り返る) 『それって…』 『あの…』 (店主の意図を確認するようにセントールが首を傾げた)

2014-06-18 20:35:06
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「ここに長居するのも地下だし健康に悪いだろう? 幸いあの研究員殿が不要なほどの金額を置いていったからね。仕事もなんなら適当に見繕って求人雑誌でも送りつけるよ」 “ここではない”と語りながらも店主は気前よく笑顔で言い放ち。

2014-06-18 20:56:13
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 『あ、いえ、そこまでお世話になっては…』 (恐縮して首を振るセントール) 『馬鹿、お前一人で彷徨いたってまた奴隷にされるぞ』 『ですが…』 (青年は店主の好意を受けるよう促す) 「お別れになるわけではないんですよね?」 (そっと若者が割って入った)

2014-06-18 21:00:56
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「ならないさ。会いたくなったら会いにいけばいいんだからね」 若者の発言に優しく微笑み、宥める。今生の別れではないから大丈夫だろう。 世話係はそんな様を眺め、ついでにアタッシュケースも眺め(やはり世の中は金がないと駄目だな)と考え。

2014-06-18 21:10:02
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx (店主に言われぱっと頬を綻ばせた若者がセントールと青年にまとめて抱き着いた) 「なら、大丈夫です!御主人様に、外に出して貰えたらまた会いに行きますっだからお二人も会いに来てください」 『ぉわっ///』 『え、ええ、必ず…///』 (二人が頷いた)

2014-06-18 21:14:41
知識商店【青猫堂】 @Maksim_xxxxx

@powder_NR_KRMGT 「・・・・・・」 若者が二人に抱きつくのをみて世話係の眉間に皺が刻まれる。が、とくに何も行動しないままくるりと踵を返せばセントールの為の夕食作りにキッチンに向かったようで。 「さあさ、金髪君と火薬君。ご主人殿がお待ちだからそこまでにしたまえ」

2014-06-18 21:18:38
【黒火薬】 @powder_kw

@Maksim_xxxxx 「あっはい!遅くまでお邪魔してしまってすみませんでした」 『あ、ああ、すっかり世話になっちまったな。恩人、ありがとな』 (一先ず事務所に帰ろうと挨拶を済ませ、二人は店主と男とセントールに手を振った) 『では、また後日』 (セントールも二人を見送る)

2014-06-18 21:22:13
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