芭蕉さん奮闘記

元禄の曽←芭♀妄想。 にょたですので苦手な方はご注意を。 可愛い芭蕉さんが書きたくて始めたはずなのに、思ったより威勢のいいおば・・お姉さんになってしまいましたorz
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はんぺん @hannpenn_29

つれてこられた呉服店が実家だと聞き、上手く宣伝されたなぁと思いながらも美しい着物に目を奪われる芭蕉さん。しかし値札を見て飛び上がり「あ~サ○エさん見なきゃ」とそそくさと店を出ようとする。そこへ葡萄色に菊菱文様の着物を手にした弟子がやってきてお礼の気持ちですと差し出す。

2014-09-05 00:08:54
はんぺん @hannpenn_29

派手さはないが十分高価そうに見えるそれに「いやいやいやいや!」とちぎれそうなくらい首を振って辞退しようとするが、いつも大変お世話になっているのだから受け取ってください。師匠に着てもらえればウチにも名誉だ。とまで言われ、相手の熱に押されたかたちで受け取ってしまう芭蕉さん。

2014-09-05 00:13:03
はんぺん @hannpenn_29

もらっといて着ないってのも悪いかと考え着物に袖を通す芭蕉さん。それをちょうど庵に来た曽良くんに見咎められる。そんな高価な着物どこで手に入れたのかと威圧感満載で聞かれ、えっと弟子の一人が呉服店で・・としどろもどろ説明する芭蕉さん。

2014-09-05 00:16:38
はんぺん @hannpenn_29

「金がないからって弟子に着物ねだるとはどういう了見ですか!」と怒鳴られ、悲しいのと悔しいのといろんな感情が去来して「曽良くんの馬鹿ー!!」とボロボロ泣きだしてしまう芭蕉さん。突然の芭蕉さんの涙にしばし呆気にとられる曽良くん。

2014-09-05 00:22:14
はんぺん @hannpenn_29

座った状態で背中をポンポンされながらなんとか嗚咽混じりに曽良くんにこれまでの顛末を説明し終えた芭蕉さん。「早とちりしたのは謝りますが、そう思われるようなことしてるあんたにも責任はあります」と言われ涙目でむくれる芭蕉さん。「だいたいその色あんたに似合わないんですよ」とまで言われる。

2014-09-05 00:29:52
はんぺん @hannpenn_29

この弟子どこまで人をこきおろせば・・と涙ぐんでいると、手に何かを握らされる。涙を拭って見てみると青竹色に白の花模様の蜻蛉玉がついた簪が光っていた。ぽかんとして見上げると「これに懲りたら弟子からあまり高価な物は受け取らないでくださいよ。それで我慢なさい」とこっちも見ずに言われる。

2014-09-05 00:42:56
はんぺん @hannpenn_29

すぐには言葉が見つからずにいると「お礼は?」とせっつかれたので涙混じりの笑顔で「ありがと」という芭蕉さん。本当にありがたく思ってんなら夕餉くらい出るでしょうね。と言われバタバタと台所へ向かう芭蕉さん。簪を髪にさしながら、こんなことされたら好きになるしかないじゃんと泣き笑う芭蕉さん

2014-09-05 00:50:26
はんぺん @hannpenn_29

芭蕉さん♀奮闘記続き→ 句会後、蕉門の弟子達と庵で酒盛りする芭蕉さん。少し離れたところに座る曽良くんが気になって何話してんだろ?と聞き耳をたてると、ちょうど曽良くんの前には女好きで通っている一番弟子が腰をおろしており、今度花街に連れてってやると酒をあおりながらしゃべっていた。

2014-09-05 23:10:05
はんぺん @hannpenn_29

(いやいや、あのムッツリは花街とか行かないし)と高を括っていたところ「都合がつけば」と答える声が聞こえ、含んでいた酒を吹き出す芭蕉さん。まわりから何やってんだと笑われながらも(今までは結構ですって言ってたじゃん!)とショックを受ける芭蕉さん。

2014-09-05 23:15:47
はんぺん @hannpenn_29

翌日、昨夜の衝撃と二日酔いからフラフラになりながらも馴染みの茶屋の娘さんに「浮気だよ!私浮気される!」と泣きつき「まだ付き合ってないでしょ」と諭される芭蕉さん。「どうすれば花街の姐さんに対抗できると思う!?やっぱここは大人の女の色気で・・」「芭蕉さん、色気皆無ですよ」「マジで?」

2014-09-05 23:24:28
はんぺん @hannpenn_29

団子を頬張りながらの作戦会議の結果、色っぽいところを見せて花街へ向かう足をこっちに向けさせることに落ち着く芭蕉さん。しかし化粧も、結髪してうなじチラリ☆も効果がなかったためどうしようか悩んでいたところ娘さんに「お香」を勧められる。

2014-09-05 23:29:38
はんぺん @hannpenn_29

「香りっていうのは思いのほか記憶に残るし、芭蕉さんお香とか使わないからドキっとさせられますよ」と言われ娘さんから藤袴という薫物をお裾分けしてもらう芭蕉さん。香袋に入れて着物にしのばせておけば、よい香りがすると聞いて早速試してみる。

2014-09-05 23:37:18
はんぺん @hannpenn_29

しっとりとした穏やかな香りに二日酔いもなんのその、茶屋から庵までの道すがら曽良くんとの甘い妄想をふくらませルンルン帰る芭蕉さん。香りの効果はなかなかのもので、弟子達からも「今日は珍しく俳聖っぽい」と好評価(?)を頂きしまりのない顔でえへへと笑う芭蕉さん。

2014-09-05 23:44:03
はんぺん @hannpenn_29

庵を訪ねてきた曽良くんになんと言われるかドキドキしながら迎える芭蕉さん。「今日は異臭がしませんね」と言われ、内心そっちかよ!とツッこむものの「それどころか良い香りがします」と言われ嬉しくなる。あまつさえ引き寄せられて首元に顔を埋められたため突然の近距離に爆発しそうになる芭蕉さん。

2014-09-05 23:50:48
はんぺん @hannpenn_29

(曽良くん!大胆!昼間から!!)と脳内が一瞬にしてピンク色になると同時になぜかカタコトであわあわなる芭蕉さんを他所に、いつもの無表情で「良い香りだったのですが、近づいたらなんか臭いです。汗?いや加齢臭か?一尺以上は離れた方がいいですね」と言い放つ曽良くん。

2014-09-05 23:58:44
はんぺん @hannpenn_29

「お前なんか、一間以上近くに寄ったら破門だー!うわ~ん!」と泣きながら曽良くんを締め出す芭蕉さん。 一人庵の外に残された曽良くんは(もう少し嗅いでいたかったんだが)とぼんやり思いながら長屋へ帰る。

2014-09-06 00:03:51
はんぺん @hannpenn_29

芭蕉さん♀奮闘記続き→ 男性目線の方が女性の色気が分かるに違いないと踏んだ芭蕉さんは曽良くんを花街に誘った一番弟子に意見をあおぐ。 「そりゃアレだろ、風で着物がめくれて白い脚が見えたり、雨に濡れた着物が貼り付いて躰の線が出たり透けた「もうお前蕉門の一番弟子名乗るな・・・」

2014-09-07 22:31:31
はんぺん @hannpenn_29

参考にはなったけど実戦には使えそうにないと見切りをつけようとすると「あ!あとは煙管とかな!女が吸ってると妙に色っぽく見える」と言われる。芭蕉さんの興味を惹いたとわかり自慢げに自前の煙管を見せる弟子。「ほしいならやろうか」の言葉に「お前との関節キッスは嫌」と答える芭蕉さん。

2014-09-07 22:38:26
はんぺん @hannpenn_29

弟子からしょうがねぇなあ、と言われながらも、貰い物で未使用の煙管をくれるという約束を取り付ける芭蕉さん。後日、雁首に細やかな細工が施された煙管を貰う芭蕉さん。曽良くんの前でふかす前に試してみようと教わった通りに刻み煙草を火皿に詰め、火をつける芭蕉さん。

2014-09-07 22:52:58
はんぺん @hannpenn_29

ところが口に入れた煙を吐かずに肺にまで吸い込んでしまった芭蕉さん。煙と共に灰まで吸い込んでしまい盛大に、ぐはッ・・ぶふぉ!おえぇえ!と大人の女性にはあるまじき叫び声を上げながら畳の上をのたうちまわる芭蕉さん。たまたま訪れた曽良くんに虫ケラを見るような目でみられる芭蕉さん。

2014-09-07 22:58:58
はんぺん @hannpenn_29

「何やってんですか」と冷えた目で見下ろされ、大人の色気計画第二弾が破綻したことにこっそり涙を拭う芭蕉さん。手渡された水を飲みながら「煙草吸ってみようと思って・・」と答える芭蕉さん。「その歳でいきなり嗜んでも毒です。やめときなさい」と芭蕉さんの手から煙管を取り上げる曽良くん。

2014-09-07 23:06:35
はんぺん @hannpenn_29

そのまま自分の口に運び煙管をふかす曽良くん。(ちょ!煙草吸ってる曽良くんカッコイイ!色気パない!!)と内心キャアキャアする芭蕉さん。と、そこまではしゃいでふとあることに気づく芭蕉さん。「曽良くん!関節キッス!関節キッスしてる!!」と真っ赤になって慌て出す芭蕉さん。

2014-09-07 23:11:51
はんぺん @hannpenn_29

は?と一度流し目で見やって、あぁ・・と袖で吸い口を拭い煙草を再開する曽良くん。(え、私思った以上に女性扱いされてないんだ)とガーンとなりながらも(やっぱカッコイイ!)と弟子をうっとり眺める芭蕉さん。大人の女の色気で篭絡するはずが逆にメロメロにされてることに気づいてない芭蕉さん。

2014-09-07 23:17:29
はんぺん @hannpenn_29

芭蕉さん♀奮闘記続き→ 「(一番弟子が)他の門弟も誘って近々花街に繰り出すらしい」と弟子達が話をしているのを耳にし焦る芭蕉さん。もう悠長なことしてられん!と曽良くんに一緒にお月見しようと持ちかける。あまり乗り気でない態度に「月見団子!あと上物のお酒もつけるから!」と必死な芭蕉さん

2014-09-08 23:10:17
はんぺん @hannpenn_29

暮六ツから準備を始め、冷奴や花たくあんを肴に先日の句会での出来や、訪れてみたい歌枕の話に花を咲かせる師弟。月が出てきたところで団子を頬張りながら、互いに句をひねったり相手の句にいちゃもんつける師弟。その間、お酌してあげたり手酌したりで縁側に空の徳利をごまんと転がす師弟。

2014-09-08 23:31:23
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