芭蕉さん奮闘記

元禄の曽←芭♀妄想。 にょたですので苦手な方はご注意を。 可愛い芭蕉さんが書きたくて始めたはずなのに、思ったより威勢のいいおば・・お姉さんになってしまいましたorz
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はんぺん @hannpenn_29

そろそろ日付も変わるかという頃、意を決して「私酔っちゃった~」と曽良くんの肩にしなだれかかる芭蕉さん(ザル)。「本当に酔った人間は自分で酔ったとはいいません。あんたこのくらい序の口でしょうが、うわばみが」と肩から振り落とす曽良くん。

2014-09-08 23:35:42
はんぺん @hannpenn_29

計画第三弾頓挫目前で「う~でもクラクラするぅ歩けない~」と必死の演技を続ける芭蕉さん。オイ、曽良くん抱っこ!とうるさくなってきたためしょうがなく俵抱きで寝室まで運ぶ曽良くん。どうせなら姫抱きがよかった・・と思いながらもなんとか作戦を進められホッとする芭蕉さん。

2014-09-08 23:44:14
はんぺん @hannpenn_29

布団の上に放り投げられ打った腰の痛みに涙ぐみながらも「もう遅いし一緒に寝よ!」と勇気を振り絞って声をかける芭蕉さん。「はぁ、そうですね」と言って隣の部屋に布団をすきに行こうとする曽良くんを見て「いや、一緒に寝ようって言ってんじゃん!」と自分の布団をポンポンする芭蕉さん。

2014-09-08 23:50:26
はんぺん @hannpenn_29

「なんで異臭がする芭蕉さんの布団で寝なきゃいけないんですか」「異臭しないよ!ふぁ○りーずしたし!あッ!じゃあ私が曽良くんのお布団に「却下、匂いの元が来たら意味ないでしょう」と散々なこと言われる芭蕉さん。しょんぼりする芭蕉さんの前でおやすみなさいと襖をぴしゃりと閉める曽良くん。

2014-09-08 23:56:38
はんぺん @hannpenn_29

布団に入っても一向に眠気が訪れず、あまつさえ花街に行った曽良くんを想像してえぐえぐ泣き出してしまう芭蕉さん。知らない女の人を抱いてるとこまで考えて我慢ができなくなり、勢いあまって襖を開ける芭蕉さん。眠っている曽良くんの前にうずくまって嗚咽が漏れないように必死で涙を止めようとする。

2014-09-09 00:05:13
はんぺん @hannpenn_29

なんとか泣き止み戻ろうかとしたところで「何ですか鬱陶しい」と布団の中から睨まれてることに気づく芭蕉さん。「戻る!すぐ戻ります!」と逃げようとするが「理由を話すまでそこに正座」と引き戻される。正座させられた状態で正面に仁王立ちされ無言の圧力に耐え切れず「君、花街行くんでしょ」と呟く

2014-09-09 00:14:53
はんぺん @hannpenn_29

「だから、だから・・」とまた涙声になってきた芭蕉さんにため息をもらす曽良くん。そのまま無言で布団に入り直そうとするため「ちょっと師匠が健気に話してるのに何勝手に寝ようとしてんの!」と慌てて止めると「思ったよりどうでもよかったんで」と呆れ顔で返す曽良くん。

2014-09-09 00:23:55
はんぺん @hannpenn_29

夜中だというのにキーキー喚きだした師匠を見やり「しょうがないな」と言いながら布団に転がしそのまま簀巻きにする曽良くん。抵抗する暇もなく簀巻き状態で曽良くんの布団に入れてもらいポカンとする芭蕉さん。「近所迷惑なんで一緒に寝てあげますよ」と言われる芭蕉さん。

2014-09-09 00:30:20
はんぺん @hannpenn_29

「いや、なんで私簀巻きにされてるの?」に「寝相悪そうなんで、あとベタベタくっつかれたら鬱陶しいんで」で返され素直に喜べない芭蕉さん。泣き疲れたせいでそろそろ眠くなってきたところで「行きませんよ」とポツリと言われる。「あんたの世話してると花街なんぞ行く暇ないんで」と言う曽良くん。

2014-09-09 00:34:44
はんぺん @hannpenn_29

「ホント?曽良くんほんとに行かない?」詰め寄る芭蕉さん。ハイハイ行きませんよと投げやりに答える曽良くんに「曽良くんぎゅっってして~」と甘えるも「調子に乗るな」と布団から蹴りだされる芭蕉さん。それでも明け方目を覚ますと簀巻きの自分を抱きしめる弟子がいて、幸せを噛み締める芭蕉さん。

2014-09-09 00:43:05
はんぺん @hannpenn_29

芭蕉さん♀奮闘記続き→ 一緒に寝る(簀巻きで)という僥倖はあったものの「お色気作戦惨敗だった・・」と茶屋の娘さんに報告する芭蕉さん。すると隣に居合わせた茶屋の女将さんから「男心を掴むならまずは胃袋からでしょうに」と口を挟まれる。なるほどそうか、とお茶も飲まずに茶屋を出る芭蕉さん。

2014-09-09 23:12:32
はんぺん @hannpenn_29

江戸に来る前は台所用人として仕えてたんだし、初めっからこの手を使えばよかったんじゃん!と歩きながら自分の頭をぺしぺしする芭蕉さん(どう見ても不審者)。庵の押入れや納戸から百珍物などの料理本やパトロンから贈られた器、仕舞いこんでいたすりこぎなんかを次々引っ張り出していく。

2014-09-09 23:23:52
はんぺん @hannpenn_29

句集の編集も忘れて献立を考え、句会の手配は弟子に丸投げして材料の調達に走り、筆が菜箸に持ち変わり、句作の代わりに「味噌、味醂、砂糖ふた匙、塩少々」と呟く芭蕉さん。庵に顔を出した曽良くんに「今日の夕餉は私がするから!師匠の腕前に顎外すがいいわ!」と高笑いしながら台所へ消える芭蕉さん

2014-09-09 23:50:47
はんぺん @hannpenn_29

自信満々で宣言したとおり料理の手際は中々の芭蕉さん。普段は焼き魚に汁物くらいのお膳に、木の芽田楽、風呂吹大根、時雨卵、鰯の膾、しじみ飯を「参ったか!」と言わんばかりのドヤ顔で並べる芭蕉さん。 珍しく関心したような曽良くんに(コレは絶対胃袋どころか十二指腸まで掴んだ!)と浮かれる。

2014-09-10 00:02:43
はんぺん @hannpenn_29

「ほら、食べて食べて~♪」と満面の笑みで勧める芭蕉さんに箸を付けた曽良くんも「まぁ、美味しいです」と答える。「でしょ!どうだ惚れ直したか!」と歌舞伎役者ばりに見得を切る芭蕉さん。ところがなぜか曽良くんにため息をつかれる。

2014-09-10 00:08:14
はんぺん @hannpenn_29

何かいけなかった?と慌てる芭蕉さんに「汚い」と一言発する曽良くん。すぐには意味が飲み込めず聞き返そうとすると「何ですかこの部屋は!なぜ床の間に土鍋があるんですか、文箱から葱がはみ出してるんですか、畳に塩こぼしたでしょう、ザラザラするんですよ、料理の前に掃除なさい!」と怒鳴られる。

2014-09-10 00:16:10
はんぺん @hannpenn_29

曽良くんが並べた料理を米粒ひとつまで綺麗に平らげている頃、「私、松尾芭蕉は部屋を綺麗に掃除し、今後もその状態を維持することを誓います」となぜか念書を書かされる芭蕉さん。

2014-09-10 00:19:41
はんぺん @hannpenn_29

芭蕉さん♀奮闘記続き→ 次に庵に来るまでに念書のとおり片付けてなかったら手始めに汚いクマ人形から処分しますと宣告され、翌日から片付けを始める芭蕉さん。ところが掃除してる間に昔の俳句ノートやら短冊やら文やらを発見し、雑巾を投げ出してどっぷり思い出に浸る芭蕉さん。

2014-09-10 23:07:24
はんぺん @hannpenn_29

出てきたものを畳に並べて寝っ転がって読み始めたため、掃除前より汚くなる芭蕉庵。それを予想より早く訪れた曽良くんに見つかりマーフィーくんを回収される芭蕉さん。泣きながら追いすがるも念書を突きつけて反論の余地を与えない曽良くん。

2014-09-10 23:17:58
はんぺん @hannpenn_29

「可燃物・・いや生ゴミか」と今にも捨てに行こうとする曽良くんに逆ギレして「君が来るのが早すぎんだよ!そんなに私の顔見たかったの!?」と叫ぶ芭蕉さん。そこから「野垂れ死んでないかと思いまして」「嘘下手っぴ!図星だったんだろ!」と低レベルな罵り合いの応酬を始める師弟。

2014-09-10 23:24:40
はんぺん @hannpenn_29

芭蕉さんが手近にあった座布団を投げつけたことから、座布団・書簡・筆・葱・文鎮・花瓶・土鍋・卓袱台が宙を舞う。お互い疲れて座り込んだ頃にはゴ○ラでも通った跡のような大惨事となる芭蕉庵。結局、最終的には二人で後片付けするはめになる師弟。

2014-09-10 23:30:41
はんぺん @hannpenn_29

途中姿が見えないことからサボりやがってと思っていたら風呂を沸かしてくれていた曽良くん。次第に申し訳なさとありがたみを感じて、何かお礼しなきゃ!と意気込む芭蕉さん。当然のように一番風呂に入った弟子を今回ばかりは咎めずに「背中流すよ!」と手拭い片手に風呂場に突撃する。

2014-09-10 23:41:18
はんぺん @hannpenn_29

結構ですの声にも怯まず、片付けてくれたお礼!と背中をゴシゴシする芭蕉さん。と、ここまできてようやく(曽良くんマッパだよ//キャー!いい躰してる!背中カッコイイ!どうしよヨダレ出そう!)と不埒な思考になる芭蕉さん。あまりの興奮からか足を滑らせ、持っていた桶の湯を頭からかぶる芭蕉さん

2014-09-10 23:47:43
はんぺん @hannpenn_29

着物までぐっしょり濡らしてしまったため曽良くんから、もういいから着替えてきなさいと言われるものの「イヤ~!終わってない!まだここからなの!」と訳の分からない言い訳をしてなんとか至福のお風呂☆タイムを伸ばそうとする芭蕉さん。 後日、大方の予想通りしっかりと風邪をひく芭蕉さん。

2014-09-10 23:53:16
はんぺん @hannpenn_29

芭蕉さん♀奮闘記続き→ 熱を出した芭蕉さんに人の手を煩わせて、と不満げな態度ながらもおかゆ作ってくれたり、手ぬぐいで汗を拭ってくれたりと甲斐甲斐しく世話を焼く曽良くん。 庭先で洗濯物を干す背中を見ながら曽良くんが弟子入りした頃を思い返す芭蕉さん。

2014-09-12 23:13:48