ライターゆきのFree!プラス

ゆき＠ASSで会いましょう @0310yuki_k

「凛、」「何だよ」「呼んでみただけ」「はぁ？」「凛、りん、りんりん」「お前馬鹿か？」「彼女に馬鹿って言う？」「…はぁ、」「何、心底呆れた顔して」「…自分に呆れた」「えっ」「そんな馬鹿女が好きだって事だ、ばーか」「えっ」「はっ、馬鹿面」「何よ！！！ん、…っ、え？ちょ、」(暗転)

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袖が触れ合うくらいの距離で街を歩き、他愛もない話に花を咲かせる。宗介とは特別な友達同士。でも時折、衝動に任せてこの距離がもっと縮まればいいのになんて思ってしまう。周りから見れば恋人同士に見えるだろうか？「危ない」横切った車、突然、力強く引かれた腕にドキリとして。 #Freeプラス

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「轢かれんぞ、お前ほんと危なっかしいな」「ありがとう…そんな事無いと思うんだけど」ぐっと握られた腕を宗介が手放し、胸の中に得体の知れない感情が芽生えた。生温い。このまま、友達でいたいのに、でもその腕を離したくもなくて。「宗介」「何だ？」「何でもない」 #Freeプラス

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狭いのに真琴くんと２人で並んでこたつに半身を預ける。ぴったり密着して真琴くんの胸にすり寄れば、背には大きな手の感触。「こたつは人類をダメにする兵器だね」「面白い事言うね…でもそうかもしれない。あったかくて…ずっとこうしてたいな…このままちょっと寝よう？」 #Freeプラス 橘真琴

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「ココア、すごく美味しい」「ココアにはリラックス効果もありますからね」「怜ちゃんにもおすそわけ」「っ？！」ちゅ、と軽いリップ音を立ててキスすれば怜ちゃんがみるみるうちに真っ赤になって。「美味しかった？」と尋ねれば無言でぎゅっと抱き締められた。 #Freeプラス 竜ヶ崎怜

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「真琴くんが好き、だった…よ」「ありがとう」「真琴くんの笑った顔が好き、困った顔も、真剣な顔も、大きな手も、綺麗な目も、大好きだったの」涙は止められなかった。真琴くんを困らせてしまうって分かっているのに。真琴くんはひとつひとつの言葉に頷いて私を抱き締めてくれた。(続く)

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泣き顔を見られるのが嫌いであんまり泣けないんだ、随分前にそう言った事を覚えてくれていたんだろう。本当にどこまでも優しくて、優しくて、辛いよ。ねえ、真琴くん。大丈夫？いつだってそう笑うあなたの全てを抱き締める事が、私に出来れば良かったのに。ありがとう、どうか幸せになって。

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言葉なんていらなかった。とにかく宗介を欲していて、それ以外には何もいらない。お互いの間にあるもの全てが邪魔でもうどうしようもない衝動に突き動かされる。時折、自分が怖くなる。自分がこんな生き物だったなんて、思いもしなかったから。貪る様なキス。宗介も、同じ事、感じてたらいいのに。

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唇を割って舌を入れてやると、身を委ねる訳でなく彼女自身から絡めてきた。今日やけに積極的だな。漏れる吐息、反応を見ながらギリギリまで追い詰めてやる。こういう時、彼女は大概余計な事を考えている。何も、考えられなくさせてやる。もっと、俺だけを感じればいい。 #Freeプラス 山崎宗介

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ふたつならんだ柔らかな椅子に腰掛け、今日の旅を振り返る。とってもあたたかい気持ちになってこの時間が永遠に続けばいいのに、なんて。真琴くんの瞳がいつもより深く見える。ばっちり視線があって２人して笑いあって。「明日も楽しみだね」「うん」 #Freeプラス 橘真琴/お泊まりデート

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「ん、行くか」「うん」「ほら」休日は何処に出掛けたって人が多くてくらくらする。そんな中、宗介がそっと差し出してくれた手がとても心強くて。ああ、この人はとても優しい。何だか嬉しくなって頬が緩むと「何ニヤけてんだよ」と軽く頭を小突かれて。 #Freeプラス 山崎宗介/デート

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「素敵な場所だね！」「な、なんだか緊張しますね」「良かった」「どういう意味でしょうか、」「こんなに緊張してるの、私だけかなって」真っ赤になって微笑んだ怜くんと一緒になって笑えば、まだドキドキしてるけど緊張が少しずつ解けていく。「荷ほどきしましょうか」 #Freeプラス 竜ヶ崎怜

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「うめぇな」「ここの旅館、雰囲気 もすごく良かったよね」宗介と温泉旅行、２人で少し寝坊して遅めの朝食。今日が旅行最終日の朝だ。「楽しかったね」「そうだな」「ご飯も美味しいし」「来年も、また来るか？」宗介の柔らかい笑顔に胸がキュッと締め付けられ、私は静かに頷いた。 #Freeプラス

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「お土産、これ買おうかな？」「うん、美味しそうだし良いんじゃないかな？」真琴くんのお墨付きも頂いて家族へのお土産に銘菓を１つ。「お土産選び、付き合ってくれてありがとう」「どういたしまして、あ、荷物、持つね？」さっと大きな袋を真琴くんが抱えてくれて。 #Freeプラス 橘真琴

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ハロウィンが終わって街が掌を返したようにクリスマス色に染まり始める。行き交う人混みの中、駅前にも一番乗りで大きなクリスマスツリーがひとつ。電飾が鮮やかに輝きオーナメントがその光を反射している様がとても美しい。こんな時、となりにあなたがいれば良いのにと… #Freeプラス 竜ヶ崎怜

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「ここにあなたを連れてきたかったんです」「綺麗だね！竜ヶ崎くん、ありがとう。…素敵だね」イルミネーションが施されたクリスマスツリーはとても美しく、ここに私を連れてきたかったと言った竜ヶ崎くんの横顔が少し誇らしげで。何だかくすぐったくて嬉しくて、心がぽかぽかする。 #Freeプラス

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「寒いな」「風強いね」思っていた以上に寒く、冬がもうそこまでやってきているんだと実感し身震いした。あまりにも寒いから凛にぴったりと寄り添えば無言で手を取り、指先をそっと絡められて。「冬も悪くねぇな」やっぱり凛はロマンチストだ。私は真っ赤になって俯いた。 #Freeプラス 松岡凛

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「何食ってんだ？」今日といえばこれだからね、宗介も食べる？そう尋ねようとしたって言うのにどうしてだろう。宗介が、反対側を(それもチョコレートがたっぷりかけられてある方)齧り始めて。距離が近付いて、ぎゅっと瞳を閉じればちゅ、リップ音がひとつ #Freeプラス 山崎宗介

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「宗介、今日なんか距離近くない？」「そうか？寒いからな」お日様の光が暖かい部屋の中、宗介にぴったりと寄り添われて。「あったかいけど落ち着かないよ」そう言えば相も変わらず無表情でひとこと。「俺は落ち着く」これだから宗介はズルいんだ。 #Freeプラス 山崎宗介

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この広い世界、遠い異国で出会った日本人に恋をするなんて誰が想像しただろう。昔から神様は導く様に道を繋げる。潮風が髪を揺らし生温い波が素足を濡らした。もう直ぐこの国には夏がやってくる。夕陽が眩しい。「次の試合、結果が出たらお前に言いたい事がある」 #Freeプラス 松岡凛

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声が聞きたい、なんてごめんね。こんな夜遅くに。震える手で送信したメール、次に携帯を震わせたのは返信では無く着信で。「真琴、くん？」「こんばんは、電話大丈夫？」「大丈夫…真琴くん平気なの？」「平気、俺も声、聞きたかったんだ」あなたの優しさに溶かされていく #Freeプラス 橘真琴

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ふいに感傷が胸をついて歩を止めてしまった。澄んだ秋空、からりと足元を転がる枯葉。美しい季節だ。そう、あの日もこんな風に美しかった事をよく覚えている。瞳を閉じればすぐそこに、あの頃と同じ真琴の笑顔。私たちが別々の道を選んだのも、この季節だったね。 #Freeプラス 橘真琴との別れ

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「じゃあ行ってくる」「行ってらっしゃい」手を振って宗介を見送ろうとした玄関先、ふと宗介が振り返って「忘れ物」なんて言うから目を丸くすれば。ちゅっ、キスがひとつ。「じゃあな、晩飯…揚げもんがいい」閉じられたドア、真っ赤な顔で玄関にへたり込む #Freeプラス 山崎宗介/行ってきます

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「嘘ついてんじゃねえよ、そんな顔して大丈夫なんて言ってんじゃねえ」平気だよと強がりを押し退け、凛がその腕で私を閉じ込めた。顔をぎゅっと胸に押し付けられ凛の体温を感じるともう、涙が止められなくて。何も聞かずに、傍にいてくれるんだね。 #Freeプラス 松岡凛/強がりなんて無意味

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「嫌なら、今言え」両足の間に割り込む宗介の鍛え上げられた太腿。左手で割れ物を扱う様に触れられた頬と髪。背にはベッドと枕の感触。緑の鋭い視線を真っ直ぐに受け止めれば心臓が痛いくらいに高鳴る。ああ、このベッド宗介の匂いがする。まるで、もう抱かれてるみたいだ #Freeプラス 山崎宗介