シューティングゲームの紹介、第七弾「東方星蓮船」について

今回とりあげる作品は東方Projectより「東方星蓮船」です。 前回と同じく、STGとしての東方が面白くない理由をなるべく簡単に、誰が読んでも分かりやすくなるよう述べてみました。同時に、今回は星蓮船の魅力についても抑えています。 ただ、ゲームのここが面白い、あれがつまらないと感じるのは個人の主観です。これを押し付ける意図は全くありません。
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いかる @yu_endeavor

とりあえず帰宅したところで、星蓮船のどのあたりの点がダメなのかを語ってみよう。大戦争のどこが良かったか、というのは後で語る。

2014-09-07 21:45:50
いかる @yu_endeavor

まず星蓮船の駄目なとこの筆頭はベントラーシステムにある。これまでの作品のようにパワーアップアイテムと得点アイテムの他に、UFOの形をしたアイテムが存在するのだが、これを取得することで残機を増やしたりボムを増やしたり、得点に倍率ブーストをかけることが出来る。

2014-09-07 21:51:56
いかる @yu_endeavor

ただこのベントラーシステム、厄介なことに、ただ闇雲に取ればプレイヤーの有利になるようには出来ていない。ベントラーには赤、青、緑の三色がある。同色のアイテムを続けて取るか、三色違うものを取ることでしか、UFOを召喚することが出来ない。

2014-09-07 21:54:53
いかる @yu_endeavor

UFOを召喚すると、画面上のアイテム(パワーアップ、得点)が吸い込まれていく。UFOが画面上に留まる時間内に撃破すれば、吸い込ませたアイテム量に応じてプレイヤーが有利になるボーナスが手に入る、ということになる。だが、ここもややこしいことに、簡単にはいかない。

2014-09-07 21:56:35
いかる @yu_endeavor

赤のベントラーを三つ集めると赤のUFOが出現する。これにアイテムを吸わせて破壊することで残機の欠片(複数集めて残機エクステンドが出来るアイテム)を吐き出させることが出来る。緑のベントラーで緑のUFOが出現、破壊でボムの欠片。青のベントラー、UFOからは得点ブーストが出現する。

2014-09-07 22:00:32
いかる @yu_endeavor

つまり残機を増やしたいときは赤UFOを召喚してアイテムを吸わせて壊す。ボムを増やしたいときは緑UFOを召喚してアイテムを吸わせて壊す。クリアを目指すだけならこれと、あとは赤青緑の三色のベントラーを1つずつ取って召喚するレインボーUFOを用いたパターンを組めばどうにかなる。

2014-09-07 22:02:44
いかる @yu_endeavor

レインボーUFOについて補足。ベントラーアイテムを吐き出させる+得点ブーストの効果を持つ。パターン組みに関して重要な位置づけにある存在。

2014-09-07 22:05:45
いかる @yu_endeavor

とかく、プレー前に抑えなければならない重要なシステムの概要を説明するのにも一苦労する。簡潔に言えば「青UFOは無視して赤と緑UFOだけ召喚したら勝てるゲーム」ということ。なのだが、話がそううまく行かないのが問題なのだ。

2014-09-07 22:07:09
いかる @yu_endeavor

厳密に言えば、難易度が高いからクソゲーということではない。正直言ってダクソ2は難しさのベクトルを履き違えた感はあるが、あれはあれでとても面白いものだった。ジャンルの違うゲームの話になっているが、そこはまあ、許してちょんまげ侍。

2014-09-07 22:08:35
いかる @yu_endeavor

だいぶ前に発言したことなのだけど、STGにおける回避行動は大きく動くよりは小さく動いたほうが安全だ。小さく動いたほうが敵弾の誘導がしやすく、こちらのペースに持って行きやすい。大きく動くと敵弾がバラけて被弾リスクが肥大してしまう。

2014-09-07 22:11:12
いかる @yu_endeavor

これを踏まえて星蓮船本編を見ていく。このゲームがプレイヤーに相当なパターン化と、ベントラーアイテム取得のために大きな動きを強要するというのは、すぐに気づくことと思われる。

2014-09-07 22:12:34
いかる @yu_endeavor

ベントラーアイテムを狙って取得し、狙った色のUFOを召喚し、狙ったボーナスを取得していく。この流れをうまく続けていけるようにパターンを組んでいくのだが、ベントラーアイテムが「動くアイテム」という仕様上、そのパターン化作業は他のSTGと比べて雰囲気の違うものとなる。

2014-09-07 22:14:11
いかる @yu_endeavor

小さく動いて被弾リスクを減らしたい。しかし、小さな動きでは画面上を動き回るベントラーアイテムを取得できない。ならば大きな動きでベントラーを取得するのが良いが、そうなると被弾リスクが肥大する。しかもゲーム後半になるにつれて道中の弾幕は熾烈になる。ベントラーを取りに行く余裕はない。

2014-09-07 22:15:29
いかる @yu_endeavor

どれだけ窮屈なゲームか、お分かりいただけるだろうか。

2014-09-07 22:15:51
いかる @yu_endeavor

もちろん、今まで述べてきたのはある要素をあえてぶっこ抜いてきている。その要素とは「ボム」だ。弾幕がきつくて動けなくてベントラーが取れないのならボムって安全を確保した後に取りに行けばいい、ということになる。

2014-09-07 22:17:03
いかる @yu_endeavor

だが、それが出来ない自機キャラクターが存在する。星蓮船の魔理沙Aがこれに相当する。彼女の代名詞であるマスタースパークだが、これを撃っていると身動きがほとんどとれなくなる。折角の無敵や高範囲攻撃に便乗してベントラーを取りに行く、ということが出来ない。

2014-09-07 22:19:22
いかる @yu_endeavor

(ついでに言うと星蓮船魔理沙Bはとんでもなく弱い。弾幕はパワーだよ、という言葉を遥か彼方にぶん投げた程度には弱い。さらに言えばショットがウェーブなので、ダライアスへの風評被害が懸念される。…風評被害?)

2014-09-07 22:21:30
いかる @yu_endeavor

という具合に、ボムゲーを推奨するようなゲームの仕様、流れ、雰囲気であるのにも関わらず、それが非常に成しにくい自機キャラクターがいる、というのが問題だ。玄人向けといえばそれまでだが、それにしたってもう一方の装備を極端に弱くしなくても…とは思う。

2014-09-07 22:23:55
いかる @yu_endeavor

一方で早苗A、Bはどちらも使いやすく、という次元では言い表せないくらいに強い。このキャラクター間の格差は一体なんなのか。弱点らしい弱点がまるでないキャラクターというのも、少し問題がある気がする。

2014-09-07 22:25:26
いかる @yu_endeavor

星蓮船における問題点というのは、ベントラーシステムのとっつきにくさと、ボムゲーを推奨しながらそれに順応しにくすぎる魔理沙Aの存在。それと自機キャラクターの強弱の露骨な差(魔理沙Bと早苗Bに越えられない壁が何層も存在している)が挙げられる。

2014-09-07 22:27:13
いかる @yu_endeavor

ついでに言えばベントラーまわりのパターン化作業はかなりややこしい。一つ間違った時のアドリブも効きにくいので、かなり集中したプレイングが求められる。そもそも小さく動くのが鉄則の弾幕STGで大きな動きを要求するのが…というのが私のもやもやするところ。

2014-09-07 22:29:00
いかる @yu_endeavor

以上。星蓮船のダメなところ。

2014-09-07 22:29:30
いかる @yu_endeavor

星蓮船の良かったところは音楽とストーリー。人類種の天敵と呼んで差し支えのない妖怪という存在が織りなす良い話というのは、触れていて心の温まる部分がある、STGらしくSTGらしくない展開を見せる。ここはとても良いと感じたし、星蓮船初出のキャラクターはどれも魅力にあふれるものばかりだ。

2014-09-07 22:31:18
いかる @yu_endeavor

さらに言えば、星蓮船本編をややこしくしているベントラーアイテムの存在がストーリーの根幹に深く関わっており、ストーリーを巡っての考察や語らいにおいて外せない要素であることもとても良いように思えた。あとはゲーム部分の残念なところがなければ…

2014-09-07 22:33:02
いかる @yu_endeavor

余談だが、複数の自機が存在するゲームでとてもよく考えられているなと感じたのが「ダライアスバースト アナザークロニクルEX(クッソ長いのでDBACと省略させて頂く)」である。このゲームでは8つの自機を選択することが出来るのだが、それぞれ長所と短所がはっきりしているのが良い。

2014-09-07 22:34:59