茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1319回【錦織圭:アスリートの孤独な闘い】連続ツイート

2014.9/9 茂木健一郎氏 【アスリートの孤独な闘い】連続ツイート …極端なことを言えば、試合に負けても、自分の中では課題を克服できていたり、試合に勝っても、パフォーマンスが満足できるものではない場合もあるかもしれない。だからこそ、一流のアスリートは、勝っても負けても自分を振り返るという点において冷静で、また、謙虚なのでしょう…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1319回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、錦織選手の健闘をふりかえりつつ。。

2014-09-09 08:46:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

錦織圭選手(@keinishikori)、全米オープン決勝、おつかれさまでした! 日本人がグランドスラムの決勝で戦うという、「できないかもしれない」と思っていたことを「できる」と変えた、意識の壁の突破。本当に素晴らしい闘いでした。感動をありがとうございます! 次こそは優勝を!

2014-09-09 08:48:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

ところで、フィギュアスケートの安藤美姫選手にうかがった話で、印象的だったことがある。安藤さんは、自分のスケートにとても高い要求をしていて、一度も満足に滑れたことがない。世界選手権で金メダルを獲得した時でさえ、自分の意識の中では、「最低のスケートだった」というのです。

2014-09-09 08:49:29
茂木健一郎 @kenichiromogi

アスリートとは、そのような存在なのかもしれません。常に、自分の理想とするパフォーマンスがあり、そこに到達していない自分がある。理想の自分と、現実の自分の「差分」をいかに縮めていくか。そこに、アスリートの孤独な闘いがあり、絶えざる自己鍛錬があるのでしょう。

2014-09-09 08:50:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

トラックで言えば記録、フィギュアスケートで言えば、採点、テニスで言えば、打ち合い。その結果、勝敗がついたり、順位がついたりするのかもしれないけれども、そのことと、自分の中での課題、その克服に向かって努力していく態度とは、別の問題なのかもしれない。

2014-09-09 08:51:21
茂木健一郎 @kenichiromogi

極端なことを言えば、試合に負けても、自分の中では課題を克服できていたり、試合に勝っても、パフォーマンスが満足できるものではない場合もあるかもしれない。だからこそ、一流のアスリートは、勝っても負けても自分を振り返るという点において冷静で、また、謙虚なのでしょう。

2014-09-09 08:52:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

錦織圭選手は、今回の全米オープンでは決勝で破れはしたものの、その過程で、おそらくたくさんの課題を乗り越え、また新たな課題に出会ったものと思います。アスリートにとっては、その課題との向き合いが、試合の勝敗と同じくらい、あるいはそれ以上に、大切なことなのかもしれません。

2014-09-09 08:53:24
茂木健一郎 @kenichiromogi

私たちが、スポーツを見て感動するのは、課題に向き合い、全力を尽くし、時に乗り越え、時に失敗する、そのひたむきな姿勢が、私たちの日常においてもまた、大いなるインスピレーションを与えてくれるからに他なりません。錦織圭選手、すばらしい試合をありがとうございました。お疲れさまでした!

2014-09-09 08:54:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1319回、「アスリートの孤独な闘い」をテーマに、7つのツイートをお届けしました。

2014-09-09 08:55:20