#完全ノープラン艦これ与太話 【ストラグル・フォア・エヴリフリーツ・ソウルズ】人ノ章【アンダー・ザ・パーフェクト・チェリー・ブロッサムズ】 #5+真終章
○CHAPTER 1 FINAL EPISODE○ ○STRUGGLE FOR EVERYFLEET's SOULS○ #KZNPLN
2014-09-17 07:47:43「オオオ……オオオオオーッ!」ナムサン!さしもの決戦艤装ゼロヨドといえど、近接戦闘において無敵を誇る重雷装巡洋艦と駆逐艦のタツジン級カラテを同時に受けてはひとたまりもない!衝撃がフルアーマー艤装を伝搬し、大淀の四肢の筋肉が断裂!カタナとタケヤリに押され、後退! #KZNPLN
2014-09-17 07:56:10「大日本帝国に!皇国大和に!我ら帝国海軍に!敗走の、後退の二の字は無し!無し!断じて無し!我々は勝利せねばならんのだ!旭日昇る神州の大帝国は!暁の水平線に!勝利を刻まねば!ならんのだ!我々は!我々は勝利する!大日本帝国は!永劫に!敗北しない!決して!」 #KZNPLN
2014-09-17 07:56:24大淀は、トリフネ・ニンジャは叫んだ。己の残存カラテの限り叫んだ。己の存在理由を。その全てを、敵に向け叫んだ。カラテ均衡が破られ、トリフネ・ニンジャの両腕艤装は粉々に爆発四散した!「イイイヤアアアーーーッ!」「ウラアアアーーーッ!」「アバーーーーーッ!」 #KZNPLN
2014-09-17 07:56:39吹き飛んだ大淀は片手を軸にウケミし、魚雷3本分の距離に着地した!そこへ木曾の魚雷が殺到!「赦さん……赦さんぞ!イヤヤヤヤーーッ!」大淀は魚雷をすべてチョップで破壊!爆発!だが倒れぬ。焼け焦げた両腕をニンジャ敏捷性で奮い、壊れた対空砲めいて木曾の魚雷を迎撃し続ける。 #KZNPLN
2014-09-17 08:01:01「イヤーッ!」ヴェールヌイはタケヤリを投擲!チョップで破壊!大淀の左腕をタケヤリが貫き、ダラリと垂れた。意に介さず右チョップは続く。「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!……グワーッ!」均衡が破れ、大淀に魚雷が直撃した。木曾は追撃のスプリント! #KZNPLN
2014-09-17 08:03:30大淀はバックフリップし、距離をとる。「ハァーッ!ハァーッ!……これは戦術的撤退だ……!我らが偉大なる完全勝利に向けた英断だ!イヤーッ!」直後!大淀の背後に超自然ポータルが出現!「……まだだ、まだ私は……大日本帝国はァ!」大淀は倒れ込むように、ポータルへ落ちた。 #KZNPLN
2014-09-17 08:06:15「クソッ!逃げる気か!」木曾は急ブレーキをかけ、通信器へ叫んだ。「秋雲!気をつけろ!そっちに向かったかもしれん!」『ファック!頼むぞ!ニンジャとカラテなんざ、死んでもごめんだ!』ヴェールヌイは素早く超自然ポータルを生み出し、工廠へ繋ごうとした。その時。 #KZNPLN
2014-09-17 08:09:14「ち、違います!そっちはフェイントです!ここは……航空機……格納庫?」まるゆが頭を抱え、呟いた。「お前……?」「西棟5F!デカいベランダめいた部屋だ!繋いでくれ!」木曾はヴェールヌイの困惑を遮り、叫んだ。「わ、わかった!すぐ繋ぐ!」「イヤーッ!」「グワーッ!?」 #KZNPLN
2014-09-17 08:13:44ポータル出現と同時、木曾は魚雷を投げ込んだ!ブルズアイ!大淀に更なる直撃弾を与える!「グ……おのれ……おのれェ!」「イヤーッ!」木曾はまるゆを抱え、ヴェールヌイと共に航空機格納庫へ超自然エントリーした!「無駄だ!逃げても!」 #KZNPLN
2014-09-17 08:15:50「アアアーッ!貴様か……貴様がそうかァ!」大淀はニンジャ脚力で踏み込み、木曾の抱えたまるゆの首へ殺人チョップを打ち込んだ!「イヤーッ!」「ア、アバーッ!?」まるゆは地面に打ち付けられた。「忌々しき潜水艦もどきがァ!大日本帝国に!何をしたァ!」 #KZNPLN
2014-09-17 08:18:58「まるゆ!」木曾がまるゆへ駆け寄った。大丈夫だ。息はある。「ファック!……仕留め損ねたか。まあいい!その命はブザマな貴様への、帝国海軍からの恩賜だ!後生大事に抱えていろ!このくだらぬ、紛い物の戦後世界で!勝利と真実の歴史の陰で!ハ!ハ!ハ!」ポータル出現! #KZNPLN
2014-09-17 08:21:41大淀はポータルに倒れ込む。「ハ!ハ!ハ!最早誰にも私は追えん!私は……ニンジャはすべての先を行く!歴史を!敗北の偽史を覆す!最早誰にも!私は止められん!ハ!ハ!ハ!ハ!ハ!」「マテッコラー!」ヴェールヌイがスプリント!だが大淀がハヤイ!ポータル消失! #KZNPLN
2014-09-17 08:24:21「クソッ!まずいぞ……どこへ逃げた!」焦るヴェールヌイをよそに、木曾は冷静に、気を失ったまるゆをそっと寝かせ、ヴェールヌイに言った。「……繋いでくれ。おれが今から、言う場所に」「……?逃げ場所に、見当があるのか……?」「いいから!早く!」木曾は魚雷を構えた。 #KZNPLN
2014-09-17 08:26:45木曾の魚雷により吹き飛ばされた執務室で、崩れた瓦礫と歪んだ椅子に埋もれ、大淀は虚ろな瞳で血に塗れ、虚空を眺めていた。「……執務室、か。なんらかの切り札を隠し持つには絶好の場所、か」「いや」ヴェールヌイの言葉を、木曾が遮る。「そこまで難しく、考えてねェよ」 #KZNPLN
2014-09-17 08:31:03