アームヘッド第二章、パニッシュメント３

マキータ @makitateriz

「シャッ！」行幸は叫ぶと滝壺からジャンプし滝壺のプールサイドに降りた。「ちょっと離れていてください」離れ、行幸が水しぶきを飛ばし乾く。「すごいな...」「いえ、あなたもすごいですよ、兄がよくあなたの話をしていました」「そう、そうかい」「ですが、油断しないことです」「え？」

マキータ @makitateriz

「ラグナロクを知っていますか？」「セブンシスターズのファントム...」「村井雪那はラグナロクを倒しました、それがあなたの今日の相手です。村井研究所の次期エース村井雪那がね」続く。

マキータ @makitateriz

フォールン・エンゼル5 ...お昼。「おはよう、マキータ」「もう昼ですよ兄さん」筋肉目覚ましで目覚めた村井親子がやっとやって来た。俺は行幸と充分なトレーニングを積み準備万端だ。お昼ご飯を食べたあと、試合が始まった。 太陽を背にして俺のダークサードが立つ。目の前には試合相手。

マキータ @makitateriz

リアルメシア。真っ赤なアームヘッドはそういう名だ。真の救世主と名付けられた第二のセイントメシアは両手に銃器をもち、体にたいして大きなフェザーを持つ。「ゴングとかはあるのか？」「あ、そうですね、鳴らしますか」誰も考えていなかったらしい。ゴングが鳴ると銃器が火を吹く。片方は地面！

マキータ @makitateriz

浜辺の砂を巻き上げ視界を奪う。もう片方はこちらを狙う。銃器はアームヘッド本体には効果がないはず？！そう今まではそうだった。だが技術は進歩するのだ！フィジカルライフル、対アームヘッド加速物理弾を発射しアームヘッドの防御フィールドを穿つ！だがそれも牽制に過ぎない！リアルメシアが跳躍！

マキータ @makitateriz

逆間接のリアルメシアは空中戦に向く。銃器を何度も撃ちながらこちらに近づく。俺はダークサードのマントを機体の上面に向ける。リアルメシアからはこちらが見えない。消えた？と雪那のリアルメシアからは見えたはず、周囲を見回すリアルメシアは俺を完全に見失った。その後に姿を現す。これが調和だ！

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俺がダークサードと再契約した新たな調和能力トリックスターは影から影へと瞬間移動する能力。ブレードがリアルメシアの背中を切る、雪那が気付き反応するがダメージはあった。リアルメシアの装甲が裂かれる。リアルメシアはこちらを向きなおす。「やったわね...」「やってやったぜ」「くっ」

マキータ @makitateriz

リアルメシアの目が黄色く発光する。「まさか、これで終わりだと思ってないでしょうね...」なにかがヤバイ。隣の影へとテレポートだ。再出現したあと、俺のいた場所に裂け目があるのを見た。「小賢しい能力ね、だけど私のイグニカに敵うかしら？」再びテレポートし、雪那の後ろへ。何かおかしい。

マキータ @makitateriz

無傷なのだ。傷のダメージが消失している？「ダメージを飛ばす能力...？」「察しがいいのね...。どうする？」リアルメシアがこちらを向いた。続く。

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◎アドバンスド・アームヘッド◎ スカージやヒレー専用ブリュメール、リアルメシアが該当する。アームヘッドに更なる装甲や加速装置を追加し強化したアームヘッド。アームヘッドの登場初期によく見られた。

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◎調和能力◎ 調和とも、アームヘッドの本体であるコア由来の特殊能力。アームヘッドとパイロットの精神同調によって発生する。故に組み合わせにおいて別な能力が生まれる可能性がある。超感覚、空間支配、精神支配、因果律崩壊などに分類される。

マキータ @makitateriz

フォールン・エンゼル6 雪那と対峙する俺！調和能力イグニカはこちらが与えたダメージを逆に飛ばす能力！弱点を探さねばならない！だが調和能力持ちとの戦いは初めてではない！ 「どういう能力なんだ？」「しゃべるわけないじゃない、ダメージを飛ばすのはあってるわよ、それ以上は秘密」頑な！

マキータ @makitateriz

「俺の能力、トリックスターは空間支配系の調和能力だ、影から影への瞬間移動することができるがあまり遠くの影に移動することはできないし、連続しての移動にはある程度の時間を置く必要がある」「ちょっ...」「俺は言ったぞ？言わないのは卑怯では？乙女じゃなくない？」「くっ」ハッタリだ。

マキータ @makitateriz

「言う、必要なんかないし...だいたいあんたのいうことが本当かどうかもわかんないし...」「ほら」岩の影から影へ写って見せた。「まあ三十メートルくらいかな、射程距離」「…い、イグニカは超感覚の...」「ほう？」「おい！」幸太郎だ。「娘に変なことやってるんじゃあない！真面目にやれ」

マキータ @makitateriz

幸太郎の奴...、確かにそうだ。心理的プレッシャーが使える相手ばかりではない。色々試してみる。ダークサードが剣を構える。混乱の残る雪那に迫る。雪那のリアルメシアはやや遅れて反応、イケる。ここは岩場だ。砂浜を少し進み、大きな岩のある場所についていた。演習用に用意された地形だ。

マキータ @makitateriz

岩場に隠れるのとテレポートを併用し、場所を悟れなくする。長物の銃と長大な羽により岩場ではリアルメシアは満足に動けない。故に飛ぶしかない。リアルメシアが跳躍！上だ！リアルメシアの死角となる影にワープ、ダークサードも跳ぶ！空をいくリアルメシアの更に上を取った！ダークサードは剣を！

マキータ @makitateriz

コクピットは狙わない！イグニカ攻略法は分かっている。瞬殺だ。パイロットのいるコクピットを能力発動以前に破壊しきってしまえばいい。そんなことができるか！ダークサードはリアルメシアの股関節を刺し脚部を不能にする！リアルメシアの目が光る！イグニカだ。ダークサードは得物を手放し首を掴む。

マキータ @makitateriz

リアルメシアの首を曲げイグニカを反らす。ダメージは修繕されるがダークサードの剣は刺さったままだ！継続的なダメージ。イグニカも連射不能だ。もしくは同じダメージは飛ばせないのか？更にリアルメシアの羽をもぐ！重力によって二機のアームヘッドは地上に落下する！岩場だ！崩れた岩場の下敷き！

マキータ @makitateriz

砂煙が消えると片翼になったリアルメシア。ダークサードもマントを失い、ジャベリンの投擲機能も麻痺している。ダメージを飛ばさない？「賞味期限の切れたダメージは飛ばせないの...」妙な表現だが意味は分かった。片翼で加速するリアルメシア。「まだ終わりじゃないわ！」熱くなっている...？

マキータ @makitateriz

ダークサードは吹っ飛ばされ砂浜に落ちる。「おい！もういいだろう！」幸太郎の声、だが俺も熱くなってきたぜ。「雌雄を決してやる」剣は向こうに刺さっていてないが、武器ならある、背中のＵ字の刃を取る。精神の疲れ...。恐らくお互いにもう調和は使えまい。リアルメシアが着陸後の姿勢制御。

マキータ @makitateriz

二機のアームヘッドが幾度目かの対峙、じわりと迫る二機。その時だ！水の中から長い触手めいたモノ！ダークサードの足に巻き付き海の中へ引っ張る！続く。

マキータ @makitateriz

フォールン・エンゼル7 「ﾊﾞﾝｹﾞﾅｯﾀ・ﾈﾈﾊﾞﾈ、ﾊﾞﾝｹﾞﾅｯﾀ・ﾈﾈﾊﾞﾈ」なんだ音楽...。接触通信...？触手の本体からか？「ﾊﾞﾝｹﾞﾅｯﾀ・ﾈﾈﾊﾞﾈ...東アイサの言葉で"死すべき時が来たのだ"という意味だ...」海の中のアームヘッドからの通信！

マキータ @makitateriz

ダークサードはじわりじわりと海へ引っ張られる！ダメージを負った機体のパワーで耐えられない。「使え！」雪那だ、リアルメシアは刺さっていた剣を抜きこちらに投げた！股関節を損傷し崩れ落ちるリアルメシア！剣をキャッチするダークサード！触手を切断！「お、のーれ...」海中からアームヘッド！

マキータ @makitateriz

セイントメシアだ！触手、いや尻尾を切断された青いセイントメシアが姿を現す！「これもテストのうちか？」「違う！フォールン・エンゼルのセイントメシアサードアンダーだ！」「どーも、フォールン・エンゼルの観舌座虎雄です、この機体はセイントメシアサラマンダーだ...」「くっ、なまっていた」

マキータ @makitateriz

「セイントメシアはマーダー・エンゼルの専売特許ではない...。我らが勝って統一...」「セイントメシアを奪いテロリストになった集団がフォールン・エンゼルよ！」「なるほどテストは終わり、実戦と言う算段だぜ」サラマンダーが構える。「負傷したみで勝つ気とは屈辱...。村井を出せ...」