瀬文茶氏によるLGA2011 v3でのクーラー取り付け部分の仕様変更の解説

LGA2011とLGA2011 v3ではCPUクーラーの取り付け部分の仕様が若干変更されているよう。 CPUクーラーに造詣の深い瀬文茶氏が解説してくれました。
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瀬文茶 @sebuntya

IntelのThermal Guideによれば、LGA2011とLGA2011-v3では、クーラー取り付け部分の仕様が若干変わっており、LGA2011では必要と規定されていた基板側の穴が、LGA2011-v3では削除されています。 pic.twitter.com/61qIrNh848

2014-09-13 14:25:40
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瀬文茶 @sebuntya

基本的にLGA2011とLGA2011-v3でCPUクーラーの互換性は保たれているのですが、基板側の穴を削除したIntelのThermal Guide通りの設計を採用したマザーボードでは、図のような取り付けとなる場合があります。 pic.twitter.com/XVj3JNe8qg

2014-09-13 14:29:21
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瀬文茶 @sebuntya

うちのMSI X99S SLI PLUSはマザーに穴開いているというか、固定部分がバックプレートでの実装となっていますし……

2014-09-13 14:32:27
瀬文茶 @sebuntya

仮に穴の無いLGA2011-v3マザーボードにねじ長の長いCPUクーラーを取り付けた場合でも、CPUソケットの金具とマザーボードの間には絶縁材のインシュレーターがあるため、これが破れない限り、マザーとクーラー側のネジは直接触れることはありません。ごあんしんください。

2014-09-13 14:35:53
瀬文茶 @sebuntya

実際に取り付けると、マザーボードが削られるというより、ソケット側の金具が浮き上がります。この際、ネジを締める手応えが若干重たくなるのですが、こうなる事が分かっていないと判別するのは困難でしょう。

2014-09-13 14:37:48
瀬文茶 @sebuntya

手元にあるCPUクーラーのLGA2011用リテンションのねじ長を測定してみましたが、おおよそ5mmから5.5mm程度の製品が多いようです。したがって、穴の開いていないマザーの場合、金具が浮き上がるような取り付けとなる場合が少なく無さそうです。

2014-09-13 14:41:06
瀬文茶 @sebuntya

先にあげた図は極端なケースで、実際には締め切って金具が浮いた状態でもリテンションの傾きは少なく、CPUクーラーの取り付けは可能な場合が多いです。その状態でマザーやCPUが動作することまでは確認しています……が、本当に問題が無いのかは分かりません。

2014-09-13 14:45:07
瀬文茶 @sebuntya

という訳で、LGA2011-v3マザーボードのソケット周りと、CPUクーラーのリテンションにはご注意くださいませ。

2014-09-13 14:46:39
瀬文茶 @sebuntya

知っている限り、MSI X99S SLI PLUSはバックプレート実装、ASUSのR5EはX-Socketなので関係なし。 ASRockのX99M Extreme 4が穴なしで、X99 Extrerme 6も穴なしっぽい?

2014-09-13 14:53:27
リンク Intel Intel® Core™ i7 Processor for LGA2011-3 Socket Thermal Guide Provides platform guidelines for the design of thermal and mechanical solutions for the Intel® Core™ i7 processor family in the LGA2011-3 socket.
瀬文茶 @sebuntya

ちなみに、IntelのThermal Guideはこちら。 LGA2011-v3版 intel.co.jp/content/www/jp… LGA2011-0版 intel.co.jp/content/www/jp…

2014-09-13 15:51:32
パソコン工房秋葉原本店 @PK_akibahonten

関西方面でX99マザーのCPUクーラーの穴貫通について盛り上がっている 電波を受信しました。当店の在庫で調べて見ましたのでお役にたてばと・・・ pic.twitter.com/A4jCB5rTW3

2014-09-13 18:17:00
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