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渡邊芳之先生ynabe39の「遺伝には回帰の法則があるから配偶者選択を個体差が維持される主要な原因と考えるのは難しいかなあ。」

「言われてみれば当たり前」なことの多くは誰かに言われない限り気づかないんです。 未完成の思考をポーンと放り出しておくといろんな人が参考になることを教えてくれるのがネット。 by 渡邊芳之
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渡邊芳之 @ynabe39

千の風になって。

北海道帯広市 · twilog.org/ynabe39

渡邊 芳之(わたなべ よしゆき、1962年4月22日 - )は日本の心理学者。帯広畜産大学人間科学研究部門(人文社会・体育学分野)教授。博士(心理学・東京国際大学)。 佐藤達哉、尾見康博との共同研究を中心に心理学論、心理学史、人格心理学や血液型性格分類の批判的検討などの分野に論文・著作を持つ。趣味はレコード蒐集。
http://ja.wikipedia.org/wiki/渡邊芳之

渡邊 芳之 -帯広畜産大学-
http://www.obihiro.ac.jp/ichiran/watanabe_yoshiyuki.html

 

渡邊芳之 @ynabe39

普通は疑問の余地なく答えがはっきりしていると思っているようなことに疑問を持つのが学問なんだけど、その感覚というのはいろんな意味で「ぜいたく」だし、誰にでも開かれているわけではないよね。

2014-09-17 04:43:55
渡邊芳之 @ynabe39

遺伝には回帰の法則があるから配偶者選択を個体差が維持される主要な原因と考えるのは難しいかなあ。

2014-09-17 05:39:43
渡邊芳之 @ynabe39

遺伝的に規定される大きな個体差が存在するということはまずその個体差が(それ自体では)適応に大きな影響を与えていないことを示す,ということには進化心理学者の多くが同意すると思う。

2014-09-17 07:33:38
渡邊芳之 @ynabe39

知能に大きな個体差があって,かつそれが遺伝によってかなり定まるということは,(すくなくとも「正常」の範囲では)知能の高低は個体の適応にそれほど大きな影響を与えていないことを示唆する。

2014-09-17 07:34:51
渡邊芳之 @ynabe39

じっさい,勉強ができたら子孫が多く残せるわけでもないし,頭が悪くても死ぬわけではないので,これは直感的にもわかりやすい。

2014-09-17 07:35:59
渡邊芳之 @ynabe39

もっと根本的に,(遺伝的なものであれ後天的なものであれ)個体差が何かの意味を持つのは,それを意味づける(それで不利になる,あるいは有利になる)ような環境や状況との相互作用が生じた時だけである。

2014-09-17 07:37:42
渡邊芳之 @ynabe39

遺伝的な個体差がなければ進化が生じない,という意味で個体差の遺伝はとても重要なんだけれども,環境からの淘汰圧がかからない限りはそうした個体差はランダムな確率的変移にすぎない。

2014-09-17 07:39:30
渡邊芳之 @ynabe39

個体差の遺伝について考えるときには,「で,その個体差にはなにか淘汰圧がかかってんの?」ということも考える必要がある。個体差が世代を超えて維持されているなら,淘汰圧はあまりかかってないんじゃないの,と考えることができる。

2014-09-17 07:42:01
渡邊芳之 @ynabe39

昔も今も頭のいい人もいれば頭の悪い人もいる,テオフラステスの時代から性格のいい人もいれば性格の悪い人もいる,ということは,頭の良し悪しや性格の良し悪しでは人生の有利不利はそう大きくは変わらないということだ。

2014-09-17 07:43:34
渡邊芳之 @ynabe39

まじめな進化心理学者が知能や性格など個体差の遺伝の問題にあまり興味をもたないのは,「それらは人間行動の進化にはあまり影響を与えないトリヴィアルな問題だ」と思っているからだろう。

2014-09-17 07:45:19
渡邊芳之 @ynabe39

さっきから私は「知能に大きな個人差があって」と書いているけど,「生物としての人間」を長い時間的スパンで見たときには,そもそも現行人類の知能の個体差は「大きな個体差」というほどのものではないのかもしれない。

2014-09-17 07:49:51
渡邊芳之 @ynabe39

循環論になるけれども,適応に影響のない程度の個体差を「大きい」という必要はとくにないだろうから,知能の個体差が適応に影響を与えていないなら,それは無視できる程度の個体差なのかもしれない。

2014-09-17 07:51:02
金王坂兵衛 @KNZ48

@ynabe39 知能の副産物としての環境破壊や社会構造変化みたいなものが限界に達して時々淘汰圧が強まるというような過程があるのではないかという可能性があるかとおもいます。頻繁に自然現象による「人知」を超えた淘汰がある状態では人知は大したファクターではなかったのでしょうが。

2014-09-17 07:51:22
渡邊芳之 @ynabe39

ただ,長いスパンでは無視できる個体差が,短いスパンでは何かの大きな意味を持つということは,人間が作った文化や社会の中ではけっこう頻繁にあるから面倒なのだと思う。

2014-09-17 07:52:00
渡邊芳之 @ynabe39

@knz48 ですから「これからどうなるか」には興味がありますね。

2014-09-17 07:52:23
渡邊芳之 @ynabe39

ただ先のことはわからないので,前からキクチ先生と話している「生得的(進化的)な認知バイアスが科学の時代と衝突している」問題でも,科学の時代がこれからまだ何百年も続くなら,認知バイアスが進化的に修正されることはありうる。

2014-09-17 07:54:34
渡邊芳之 @ynabe39

「知能や性格が適応に大きな影響を及ぼす社会」が存在して,それがかなり長期にわたって続くなら,それらにも淘汰圧がかかってくる可能性は大きい。

2014-09-17 07:56:16
金王坂兵衛 @KNZ48

@ynabe39 知能が本当に適応的だったのだろうなというひとたちの集団の歴史というのはわりと悲惨なものです。

2014-09-17 07:56:53
渡邊芳之 @ynabe39

ただそうなると,知能や性格の個体差はいまより徐々に小さくなってくるのではないかと思われる。また「知能や性格で適応が大きく左右される社会」というのはどういう社会か,ということも気になる。

2014-09-17 07:57:50
渡邊芳之 @ynabe39

まさにそういうことで。

2014-09-17 07:58:09
渡邊芳之 @ynabe39

それもそうだしそんな社会がほんとうに人類に進化的な影響を与えるほど長く続くのか。

2014-09-17 07:59:11
渡邊芳之 @ynabe39

「職業差別じゃないの?」(小倉智昭)。

2014-09-17 08:13:27
渡邊芳之 @ynabe39

俺はそこからもっと意地悪に考えていくわけだけど,そもそも「相対的に知能の高いほうが適応に有利になる」という状況が「相対的に知能の低い人」の存在を抜きに成立するのか,ということも気になる。

2014-09-17 08:14:40
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