金明秀氏(@han_org)とエミコヤマ氏(@emigrl)が指摘する、ハーグ条約の問題点
- mtcedar1972
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.@emigrl 端的にいえば、国際結婚におけるDV問題がナショナリズムを強化するツールに利用されているのではないかという危惧を覚える場面がある、ということです。
2014-09-19 21:25:16.@emigrl あ、でも、それがどういう場面かといわれると上手く説明できないのですが、どうしてそういう危惧を覚えるのかということならちょっと書けるかな。
2014-09-19 21:29:26.@emigrl ちゃんと調べたことがないのであまり書きたくなかったのですが、ぼくは「国境を越える子どもの奪取」(と問題化される事例)にはさまざまな様態があると理解していて、その中でDV問題が占める割合は必ずしも高くないのではないかと思っています。
2014-09-19 21:44:16.@emigrl 多くはなくとも子どもにとって重大な不利益を生じる問題はありえますし、小山さんご指摘のような問題は何らかの形で解決すべきだとぼくも思います。でも、ぼくが引っかかっているのはそこではありません。
2014-09-19 21:49:34.@emigrl (1)(必ずしも多数を占めるわけではない)DV問題だけがクローズアップされるようになったことにも引っかかるところはあるのですが、それに加えて(2)DV問題が焦点化されるときに日本の事情が大前提とされてしまっていることにどうにも落ち着かない気がするのです。
2014-09-19 21:51:10.@emigrl (1)は後回しにして、まず(2)から。国際結婚というのは、もともと2カ国の民法にしばられる面倒くさい側面があるわけですよね。在日の場合、韓国の民法が日本のコピーであることが多いため、問題になることは少ないのですが、それでもやはり問題がないわけではありません。
2014-09-19 21:54:13.@emigrl 在日と日本人の結婚の場合、日韓の民法のズレだけでなく、「国民」と「外国人」であるということから、他にもいろいろと面倒なことは生じます。そうした場面で、日本の司法は、ある意味で当然ではありますが、日本の法や日本の「国民」の常識に沿った判決を下します。
2014-09-19 21:57:58.@emigrl 国際結婚に関連するトラブルについて、司法はその本質的にナショナリスティックな要素が濃厚に表面化する、とぼくは理解しています。おそらく、どこの国でも同じでしょう。
2014-09-19 22:01:35.@emigrl ちょっと変な日本語になってしまいました。ともかく、国際結婚に関連するトラブルについて、自国の法や「常識」を大前提とした議論は、それ自体がぼくに危機感を抱かせるのですね。それが、(2)の問題。
2014-09-19 22:07:03.@emigrl さらに、(2)の危機感を増幅するのが(1)の問題です。より正確に言えば、なぜ日本人女性がDVの被害にあうケース(だけ)が焦点化されるようになったのか、ということです。
2014-09-19 22:09:18.@emigrl これについては、あいまいな形ではありますがすでにツイートしました。ようするに、DV問題からの同条約に対するクレームが、ある種のナショナリスティックなセクシズムに論点を掠め取られているのではないか、ということです。
2014-09-19 22:14:33.@emigrl つまり、(1)にせよ(2)にせよ、同条約に関する議論が、DV問題という普遍的な問題を装いながら、外国籍(出身)者のしんどさを不可視化するような効力を持ってしまってないか、ということが気になっているわけです。
2014-09-19 22:18:58.@emigrl ついでにいうと、日本における結婚移民についても、割合としては少ないながらも、DV被害の訴えはしばしば聞きます。にもかかわらず、日本人男性がDV加害者であるケースが議論に上ることが非常に少ないということも、前述の懸念を後押ししています。
2014-09-19 22:21:29.@emigrl 同条約に関する議論を丁寧にフォローしてきたわけではないのでエビデンスの乏しい直感的な話になって恐縮ですが、ぼくがずっと気になっていたのは以上の通りです。
2014-09-19 22:22:57@han_org うーん、危惧は分からないではないのですが、金さんはつねづね現実に起きている被害への対処は、可能性として考えられる弊害より優先して考える立場を表明してこられたのでは。
2014-09-20 00:12:11@han_org そもそもハーグ条約は、DV被害者に不利になる条約です。被害者に有利になる条約について政府が「このように救済します」と宣伝するなら、日本人被害者のケースだけを取り上げるのはどうか、というのもわかりますが、そういう場面ではないでしょう。
2014-09-20 00:15:04@han_org 国際的な子どもの連れ去りのうちDVの割合はそれほど多くないのではないか、という点については、そもそもこの冊子のなかでDVについて書かれている部分はごく一部なので、問題ないはず。
2014-09-20 00:16:35@han_org ちなみに、在米日本総領事館のサイトのDVに関するページ sf.us.emb-japan.go.jp/archives/TERRO… は完全に加害者側寄りです。へたに日本人が加害者のケースを取り上げるとこういう内容になってしまうのが日本政府なので、むしろ迷惑です。
2014-09-20 00:19:33.@emigrl なるほど。条約という形で現実の拘束力が発生している以上、もっと慎重であるべきだったと思います。ご指摘ありがとうございます。
2014-09-20 00:41:04